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2022年映画ベスト10

2022年は、24年間の中で一番映画を観た1年だった。

合計113本(新作74本、旧作29本、配信オリジナルなど10本)鑑賞。
その中でよかった10本を簡単にまとめてみる。

①『RRR』

音楽も、ダンスシーンも、アクションも、どれもとんでもない迫力。『RRR』を観てから、インド映画の魅力に気づかされる。自分の語彙力では表現できないくらい、凄まじい作品に出会ってしまった。

元気や勇気を与えてくれて、生きようと思わせてくれる。生命力に溢れた作品。好きな場面がたくさんあって、どれも忘れたくないと思う。一方で、忘れたら観るたびに「この場面好きだった」って思い出せるのも楽しそうで良い。

②『ハケンアニメ!』

アニメーション制作進行職時代を思い出して、登場人物たちの作品への想いを感じて、心がぎゅっとなった作品。小説ではどうしても描けなかった箇所を、見事に実写映像に落とし込んでいた。アニメを見せるさじ加減がちょうどいい。見えない人間関係のニュアンスや、言葉にできない感情をしっかりと演技で表現していた役者さんたちに何度も感情を揺さぶられた。

▼作品の魅力をCINEMAS+とひとシネマで執筆させていただきました。

③『ちょっと思い出しただけ』

24歳の誕生日に鑑賞したのもあって、思い出深い。少しずつ変わっていく心情や環境を丁寧に描いている。誰かに伝えたくなるような素敵なセリフが散りばめてあるのが魅力。観るたびに新しい発見ができる。もう少し大人になったらまた観たいな。

▼『ちょっと思い出しただけ』×「クリープハイプ」の魅力をCINEMAS+で執筆させていただきました。

④シン・ウルトラマン

樋口真嗣氏によって、令和のウルトラマンが爆誕していた!目の前で起きている出来事の迫力に圧巻である。人間ドラマも面白かった。「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」という台詞がとても印象深い。ウルトラマンへのリスペクトが節々に感じられた。

▼東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門に出品された「ウルトラセブン」55周年記念上映トークショーの様子を書きました。

⑤わたしは最悪。

スクリーンの中には間違いなくわたしの一部がいた。と思わせてくれた傑作。仕事やパートナーに悩み「自分にはもっと向いている居場所がある」と“もがく”姿に共感して、涙が止まらなかった。人生に絶望しても、自分を信じてあげるしかない。ユリヤの選択を、尊重する。

⑥トップガン マーヴェリック

途中から息をするのを忘れていた。1秒の差で命を失う緊張感や、迫るミサイルを交わす臨場感の描き方が見事。命懸けの任務なのに、どこか楽しそうなマーヴェリックの表情が最高だった。映画を観ている感覚を忘れるほど没入できた作品。

⑦Coda コーダ あいのうた

耳が聞こえないこと。周りが喜んだり騒いだりしている理由が理解できない時、どんな気持ちになるのか全く想像できていなかった。作中でルビーが耳が聞こえない家族にも歌を楽しんでもらうためあることを行うのだが、それがとても素敵で。声だけが歌を楽しむ方法ではないと気づく。

⑧アフター・ヤン

アートを観ているかのよう。AIロボットのヤンが見た人間たちは不器用で、自分勝手で、愛しい。そんな人間たちと過ごして、ヤンは幸せだったのかな、とずっと考えてしまう。心を温めてくれる、やさしい作品。

⑨カモンカモン

正解がない子育てに悩みながら、会話を通して少しずつ自分なりの答えを探していく作品。ジェシーのごっこ遊びに付き合ったり、怪獣になりきったりするジョニーの様子は、自分の親と重なる部分があって、気がついたら泣いてた。あの頃は全く感じなかったけど、今思うと両親は子どもたちのことを楽しませようと、手探りでかなり頑張ってくれてたんだなって思う。

⑩ラーゲリより愛を込めて

涙が止まらなかった。今不自由なく平和に暮らせているからこそ、過去あったことを後世に伝えなければならない。キャストの皆さんの演技に魂が込められていて、心を揺さぶられた。本作が、平和の兆しとなってほしいと心から願う。

▼『ラーゲリより愛を込めて』に出演した中島健人氏の表現について、CINEMAS+で執筆させていただきました。

2022年は、たくさんの素敵な作品と出会えた1年だった。来年も良い作品と出会えますように!

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