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最高の企業は「目標」を連鎖させる!? 仕事に関する9つの嘘 その③

こんにちは。Kid.iAです。

世界最重要のビジネス書」として各メディアでも絶賛されている「NINE LIES ABOUT WORK (邦題:仕事に関する9つの嘘)」について書き始めて今日で4日目となりました。

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今回の問いは「9つの嘘」その③ということで「最高の企業は『目標』を連鎖させる!?」です。

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世の中にある大半の企業は、それぞれに掲げるビジョンや理念の実現に向け、日々「目標」というものを立てビジネスを行っています。

また、その「目標」には全社目標から個人目標に至るまで様々な形が存在し、それらを「連鎖・連携」させることで全社的な「意思統一」を図り、事業を効果的に推進しようとしています。

では、なぜそのような「目標を設定し、連携させること」が「仕事に関する9つの嘘」の一つになりえるのか?

早速書いていければと思います。

結論

今回も結論から見ていきましょう。

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結論は「最高の企業は『目標』を連鎖させるより、『意味』を連鎖させる」ということです。

「目標を設定する」より「意味を紡ぐ」、と言い換えた方がより分かりやすいかもしれません。

ここから詳しく書いていくにあたり、

・なぜ企業は目標を設定・連鎖させるのか?
・どのような方法を採っているのか?
・企業は同じ「目標」を通してまとまるのか?

といった点を踏まえながら「『意味を紡ぐ』とはどういうことなのか」を考えていければと思います。

企業における「目標設定」

事業を行うにあたり、一般的な企業は、年初(もしくは前年度末)に「目標」を設定し、年度末にそれを「振り返る」という流れをとっていることが殆どです。

そして、その目標は「大きなものから順に」上層から下層に落とされ、管理していくような形式なのではないかと思います。「全社目標→部門目標→チーム目標→個人目標」といった流れです。

また「目標(設定・管理方法)」というものは、古くはドラッカーが提唱した「MBO」や、ビジネスシーンにおいて聴かない日はない程のワード「KPI」など、その呼び名が変われど「何十年もビジネスの世界に存在」し続けており、各企業それぞれの意図の元に採用されています。

そんなあらゆる手法を用いて行われている「目標設定」に対して、某コンサルティング会社は推定年間4億5千万ドル(=約450億円, 1円/$換算)を費やしていたり、中にはその2倍以上の費用を投じている企業も存在しているとのことです。

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「目標設定」には、「膨大な時間とコスト」がかけられているという事実があります。

どんな「御利益」があるの?

企業が目標を設定する最も一般的な理由は3つあります。

1. 促進  
2. 追跡  
3. 評価

これらに「役立つ」という理由から企業は目標を設定・重視するのですが、不幸にも、実際の現場ではいずれも「機能していない」という現実があります。

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例えば、業績促進のための営業目標は、時に「ノルマ」と化して、達成者には次月に余力を残す(それ以上は頑張らない)「天井」の働きをし、未達成者にはプレッシャーからくる「恐怖や不正」を生む働きをします。

進捗についても、特にビジネスが複雑化する中、目標へと至る道が「直線的ではない」ために本質的な「達成率」というものを測ることは困難となっています。

そして、そうした目標は従業員それぞれで「難易度がバラバラ」ゆえに評価しようもありません。

「良い目標」とは何か?

ここまで読むと「目標を設定すること」には全く良いことはなく、意味のないことなのかと思ってしまいそうになりますが、そうではありません。

実は目標にも「悪い目標」と「良い目標」があります。

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「良い目標」、それは「『自発的に』立てられた目標のこと」を指して言います。

逆に「悪い目標」とは、自らが立てることなく会社の上の方から「『機械的/強制的に』降りてくる目標」のことを指します。

たとえば皆さんが「健康でいたい」と思ったとして、その目的のために設定する

・何を?(例えば、フルマラソン)
・どれくらい?(例えば、4時間切り)

というその目標は「自ら」立てているはずです。

「目標」というものは本来そういうものであり、良い目標かどうかを判断する唯一の基準はその目標を目指す人が「自発的に設定したものかどうか」ということになります。

企業が落とし込むべきもの

ここまでの説明から、企業やリーダーが本来従業員に落とし込むべきものは仕事の「目標」ではありません。

その代わりに「『意味』と『目的』」を落とし込む必要があります。

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それぞれどういうことかを説明すると以下です。

意味:「外の世界で起こっていることをリアルタイムで理解させること」
目的:「どの山を目指しているのかを伝えること」

前回の投稿で「情報共有」は、情報の受け手の「意味づけ(自発的行動)」を促進すると書きましたがまさにそれと同じであり、この「2つの情報」を落とし込む(共有する)ことで従業員の「自発的行動」が促進されます。

つまり、

意味(と目的)を落とし込むことが、
→ 「自発的な」目標設定につながり、
→ そこから生まれた目標は「良い目標」である

ということです。

まとめ

再度、結論を書きます。

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まとめとして、まず言えることが、決して「目標」を立てること自体が悪いのではないということです。

そこに「お金や時間を必要以上に」かけたり、ごく「一部の人だけで作って終わる」のではなく、それを「どのようなやり方で」設定し、その「意味」を落とし込んでいくのかが大切だということです。

最後に、仕事における「意味」というものを一言で表現してみました。

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・自分は「何のために」働いているのか?
・この仕事は一体「何のための」作業なのか?

日頃から自分自身も仕事を行う中で改めて大切にしていきたいことだなと、まとめていく中で思いました。

もし記事に少しでも共感頂けたなら「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです‼️今後の創作の活力になります。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

(追記)以下、シリーズ全編をまとめています。

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