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人々の「期待感」が二流を一流にする?

こんにちは。Kid.iAです。

昨日の投稿でどうしても最後の答えが見つからないと書いていた息子の「5つの間違い探し」のその後。

実はまだ答えが見つからない状態で、子の父に対する信頼がダダ下がり中です笑。(コレ、5つあると書いているのですが絶対4つしかないですよね?)

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ただ、私はついに気づいてしまった?のです。

間違いの答えは「色(いろ)」ではないかと。

息子が保育園から持ち帰ってきたこの間違い探し、沢山の生徒が遊べるよう用紙が大量に印刷された「白黒」なんです。

なので答えなんてわかるわけないのです。

うん。きっとそうに違いない。

いや、そうじゃなかったとしてもそうしよう…。

いつになく前置きが長くなってしまいました。(前置きでさえない。)


ところで皆さんは「一流の音楽奏者の演奏」を聴いたことがありますか?

もし「聴いたことあるよ!」という方がいらっしゃればそれぞれに様々な「環境」で、様々な「期待」を胸にその演奏を聴かれたことかと思います。

・東フィルの演奏をサントリーホールで
・有名ロックバンドの演奏を野外フェスで
・ジャズトリオの演奏をNYのクラブで
etc.

毎回情報を軸とした「問い」を立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回の問いは「人々の『期待感』が二流を一流にする?」です。

今から10年ほど前、私は初めて世の中に「行動経済学*」という学問があることを知りました。
(※ 行動経済学が何たるかは、他に大変分かりやすく説明されている専門家の方が多くいらっしゃるので割愛させて頂きます。)

きっかけとなったのはその研究の第一人者であるダン・アリエリー氏の「予想どおりに不合理」という名著です。

今回はそれを読む中で大変印象的だった実験内容の一つを私なりにまとめて紹介しつつ、冒頭の「問い」について書いていければと思います。

ワシントン・ポスト紙が行った「ある実験」

ある年ワシントン・ポスト紙の人たちがこんな実験を行いました。

「世界屈指の」バイオリン奏者に、

・朝ラッシュ時のメトロの駅で
・ストリートミュージシャンのふりをして
・名曲を何曲か演奏してもらえないか、

と依頼したのです。

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そして、

・人々はこの男が「一流奏者」と気づくか?
・立ち止まって耳を傾けるか?
・通りすがりに一、二ドル投げ入れるか?

といったことを観察しました。

皆さんが駅を歩く人だったとすればどのような反応をしますか?

実験の結果は以下のようなものでした。

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対象時間(一時間弱)の間に、奏者のストラディバリウスのバイオリンケースに「お金を入れた人」はなんと1097人中たったの「27人(2.5%)」でした。

また「立ち止まって一分以上耳を傾けた人」はわずか「0.6%」だけでした。

最終的にその一流バイオリニストは32ドルあまりを稼いだみたいなのですが、その人が普段稼いでいる金額と比べると「雀の涙」ほどの金額です。

後のインタビューでその一流バイオリニストは「音楽を経験するのに『期待』が重要な役割を果たすこと」を認めたそうです。

「期待」の役割とは何か?

ダン・アリエリーは続けて一流バイオリニストに対してこんな質問をしました。

「逆の実験をしたらどうなるでしょうね」

つまり、「二流の」演奏者をもの凄く環境の整ったホールで、フィルハーモニー管弦楽団と共演させると聴衆はどのように感じるのかという問いです。

するとその一流バイオリニストは「その場合、期待が経験に勝るでしょうね」と答えたそうです。

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その答えが真実かどうかは、書籍を読む限り実際に実験をしていないようなので確かめようがありません。

しかし著者には、実際にその一流バイオリニストがメトロ駅で演奏した曲と「同じ曲」を、音響の整った素晴らしい「コンサートホール」で鑑賞できる機会がありました。

そのとき著者は目を閉じて、一流の奏者が演奏しているのではなく二流の15歳の子どもがストラディバリウスを演奏しているのだと想像しました。

つまり著者は「素晴らしい環境での一流奏者による演奏」という期待感をあえて「取り除いてみた」ということです。

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すると途端にその一流の奏者の演奏から「調子外れの音」や「弦が軋む音」が本当に聞こえ出したみたいです。

著者も書籍に書いていましたが、著者に聴こえたそれらの「悪音」は「元々その曲の一部」だったのかもしれませんが真実が何なのかは誰にもわかりません。

しかし、これまでの実験結果から「期待」の役割がどういうものなのかを考えることはできるのではないでしょうか。

まとめ

ダン・アリエリー氏は当該書籍の中で

「芸術や音楽、料理などを評価する上で、期待がどんな役割を果たすのか、ほんとうのところはわかっていない」

と述べています。

しかしその一方でレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を例に、人々がその芸術の「美しさ」を味わう上で社会的環境が生み出す「期待」に頼っていることも指摘しています。

ここから言えることは、少なくとも「『肯定的』な期待感」というものは「ものごとを『より楽しませてくれる』効果」があるのではないかということです。

よく期待値を上げ過ぎないようになんて言葉も聞きますが、何事もある程度の期待をもって楽しんだ方が明らかに良さそうな気がします。


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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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