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人は「フィードバック」を求めている!? 仕事に関する9つの嘘 その⑤

こんにちは。Kid.iAです。

今回で「note」を始めてから3週間連続毎日投稿となります。「毎日はできない」と初回投稿で書いていたはずなのに笑。書き始めると止まらないものですね📝

さて、毎回「情報を軸とした問い」を立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、「世界最重要のビジネス書」として話題の「仕事に関する9つの嘘」シリーズも今日で6回目です。

⬇️ シリーズの過去投稿はコチラ


今回の問いは「9つの嘘」その⑤ということで「人は『フィードバック」を求めている!?』」です。

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主に上司が部下の仕事(のやり方)に対して行うことが多いと思うのですが、仕事を進める上で「フィードバック」をすること(受けること)は、世界中のビジネスシーンで当たり前になされていることです。

本書籍の当該章の冒頭には、会社トップの方針から常時「フィードバックだらけ」になったある世界最大のヘッジファンドの事例が書かれています。

なんとその会社は「フィードバック」を重要視した結果、従業員の「離職率が業界平均の3倍」に跳ね上がりました。(対象期間18ヶ月間のそれが業界平均の3倍にあたる30%という結果に。)

なぜそのようなことが起こるのか?

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その問いに対する結論は、「人は『フィードバック』ではなく『注目』を求める」ということです。

今回はその意図するところを以下の3点から説明し、私なりにまとめたいと思っています。

1.人は「注目」がないと弱くなる

まず「フィードバック」や「注目」とは何かについて考えていくにあたり、私たちが普段よく利用している「SNS」からそのヒントを得ることができます。

SNSしかり、この「note」もそうなのですが、そもそもユーザは「何を望んで投稿する」のでしょうか?

このことは「Facebook」と「Snap Chat」の2つのサービスを比較することでより分かります。

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(昔の…、今もかな?)Facebookは、ユーザが「いいね!」や「悲しいね」といった様々な「フィードバック」を投稿者へ返せるようにその機能を増やしていきました。

一方で、Snap Chatはそれとは正反対の一定時間が過ぎれば「投稿自体か消える」機能を打ち出しました。これはひとえに、投稿の内容に「良い」とか「悪い」とかいう「フィードバック」を求めているのではなく、ユーザはただ「注目」して欲しいだけなのではないか?と考えたSnap Chatの戦略に基づいたものでしょう。

Facebook以上に勢いを増して、Snap Chatが急速に利用ユーザを伸ばした結果からも、人間は「注目」を求めているということがわかります。

関連したこととして、もう一つ大変「有名で面白い事例」があります。1927年にハーバード大学出身の研究者たちがイリノイ州にある某企業のホーソン工場で行ったある調査です。

それによると、工場で働く従業員を明るい部屋に移し、休憩の回数を増やし、昼食の時間を延長してあげると、生産性が上がったといいます。これは容易に想像できますよね。

ただ驚くことに、再び「照明を暗くし、休憩時間を減らし、昼食時間も短くした」ときも、なんと「生産性が上がった」のだそうです。

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つまり、従業員は「注目」に反応していたんです。

2.「世界最悪のマネジャー」のマニュアル

では、人は「注目」がないと弱くなるという仮説を踏まえた上で、日々部下を管理するマネジャーの視点でさらに考えていきたいと思います。

実はマネジャーが部下に対して「3種類のフィードバック」を行い、それによって部下の「エンゲージメントがどのように変わるのか」を調べた実験があります。その結果は以下です。

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なんと「ポジティブな」フィードバックを行なった部下のエンゲージメントは、ネガティブなそれの「40倍高い」結果になりました。

ここから部下は、自分が「最も能力を発揮できることへの注目」を求めていることがわかります。

また、このことは「脳科学」における「学習促進」のための研究でも明らかになっています。

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「ネガティブな注目」は脳の「機能障害」を引き起こし、学習を阻害してしまい、逆に「ポジティブな注目」は副交感神経を活性化し、脳は多くの部位にアクセス可能になり、結果「学習が促進される」と言われています。

どうやら「世界最悪のマネジャー」になるためには部下に対して「無視もしくはネガティブなフィードバック」をし続ければいいということですね。

3.高業績だから褒める?褒めるから高業績?

何事にも因果関係がありますが、たまに「どっちが原因で、どっちが結果なのか」迷う時があると思います。

ここでは「パフォーマンスが高い」から「ほめる=ポジティブな反応」のか、その逆なのか、スコアの相関係数を調べた実験の結果を見てみたいと思います。

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なんと「A」のスコアが高い一方で、相関係数は逆方向の「B」の方が4倍も高い、つまり「称賛」が「高パフォーマンス」をもたらすことがわかったのです。

まとめ

再度、結論を書きます。

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こうして整理して書いていくと、

人は『ネガティブな』フィードバックより、『ポジティブな』注目を求める

という方がしっくりくる気がします。

仕事をする中で、皆んな自分の「強み」を発揮して更にそこに周りが「注目」してくれたら嬉しいでしょうし、マネジャーの立場の方なら部下の「ナイスプレー」を見逃さずにしっかり反応して、その「感想」を伝えてあげることができればいいと思います。

もし記事に少しでも共感頂けたなら、「スキ」や「フォロー」をしていただけると嬉しいです‼️今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

(追記)以下、シリーズ全編をまとめています。


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