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ロマンとカメラ

カメラの嗜み方。というハッシュタグを発見したからカメラについて書いてみる。

わたしと一眼レフカメラの出会いは19歳の時。それからずっと付かず離れずの距離でお付き合いが続いていて、今年で25年目。あれ。これって銀婚式って言うんだっけ?夫と結婚したのが22歳の時だったから夫よりもカメラの方が付き合いは長い。コンパクトカメラとなると、もう中学生の時からの付き合いだからもっと長いのかも。

付き合いが長いからと言って「お前のことは何でも知ってるぜ」という事もなく、いつも「理解したい」と思いつつも、若い頃は「どうにか使いこなしたい!」と言う欲望の方が優っていた気がする。そして「こう言うスペックで」「こういう容姿で」「こういう使い勝手で」と言う「要望」も多い。

でも実は、もっと大事な事がある。シャッターを押した時の音。タイヤルを回す時の感触。取り付けたレンズのフォーカスリングの回し心地。ファインダーを覗いた時の好きな感覚。映し出される写真が描写する雰囲気。なにもかにも結局「自分とのフィット感」で選んでしまう。

うちの息子がまだ小さい頃。ウルトラマンの「シュワ」という掛け声(吐息?)を、シリーズ毎に事細かに描写していた。私から見たら(聞いたら)どれも一緒じゃん?って感じなんだけど、そう言うと息子は「全然違うし!!!」と言い張った。あー。カメラのシャッター音みたいだなあと思った。

小さな男の子が感じる様な、その感覚と似てるなと思う。そして息子はおびただしい数のウルトラマン人形を、各掛け声?吐息?を表現の武器にして緻密に各種ウルトラマンを描写して遊んでいた。使いこなしている。人形を。そんな息子は大きくなるとゲームのコントローラーを使いこなす様になって、ゲーミングPCを作り上げる男になった。使いこなしたいんだろうなあと見ていて思う。

夫は若い頃車が好きだった。ずっとマニュアル車にばかり乗っていた。より、難しい物を使いこなしたいし乗りこなしたいんだろうなあと思いながら見てた。

「より深く使いこなしたい」「知りたい」「君のポテンシャルを最大限に活かせるのは俺だぜ」って言うのは男のロマンなのかな?もしかして、私がカメラに抱いてた気持ちは男のロマンに似てるのかな?って思ったんだけど、どうなんだろうなあ。とりあえず私の中では「そう言う事」になっている。カメラは男心まで私に教えてくれる様になったのか!と、より愛着が湧く今日この頃。そして。そうなら男子は本当に頼もしい。

わたしは「使いこなしたい」と言う気持ちは段々と減っていって、今はどちらかと言うと仲良しでいたい。と言う感じかもしれない。いろんな景色を見せてくれて色んなことを教えてくれて、どこか遠くに連れていってくれる時もあれば、身近な小さな幸せを見せてくれる時もある。本当にパートナーみたいになっちゃったなあという気持ち。こうやって書き出してみると、夫との関係ともよく似てる。

今日はどんな世界を見せてくれるんだろうなあ。と言う気持ちで嗜むのが「いまのわたし流」。アナザースカイみたいになったな笑

金婚式の時は、どんな関係性になってるんだろうなあ。


#カメラのたのしみ方

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