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中高教員が、ヨシタケシンスケの絵本に背中を押された話|読書ノート

「嫌だ」と思った時、自分が変わることを選びがちなあなたへ。

先日、教員仲間から素敵な絵本を紹介されました。

ヨシタケシンスケさんの「にげてさがして」

という絵本です。

絵本だから興味ないや、と引き返すのはちょっとだけ待ってください。
これは、誰かとともに生きる全ての大人に読んでほしい本です。

特に、誰かと過ごす時、自分を変えることを選びがちなあなたへ贈りたい本。

書きたいと思ったこと全てを書いてくださった記事

なんだか情緒たっぷりな冒頭で始めてしまいました。
それだけ私が心動かされた内容だったわけなのです。

が!!!

この本の他の人の感想が知りたくて、色々と検索していたら、全く同じ箇所で同じことを感じていた方がいました。引用させてもらいます。

書きたいこと、全部書かれてますわ…。

詳しくはこの方のこの記事参照です…。

で、終わらせてもよかったのですが、やはり自分の気持ちが溢れてきたので、
私なりの表現でおすすめしたいポイントと、私の感想を書いていこうと思います。

どんな絵本なのか?

もし自分のことを意図して(もしくは意図せず)傷つけ続ける人がいたのなら、
ためらいなく逃げていい。

この世界のどこかには自分に共感してゲラゲラ笑ったり泣いたりしてくれる人が絶対にいるから。

あなたの足は、動くためにある。

こんなメッセージを、可愛い挿絵とともに朗らかに、でも心にスッと入ってくる表現で伝えてくる絵本です。

私がグッときた表現と、教員としての私

「じぶんをかえるために うごいてもいいし、
じぶんをかえないために うごいてもいい」

挿絵は、可愛い木のキャラクターが、違う種類の木がいる森に歩いている絵。
そして、同じ種類の木がいる森に歩いていってる絵だ。

人を木に例えられていることで、ストンと腑に落ちた。
選んだ言葉もとてもシンプルで、ストレートに刺さる。
 
わたしは、今いる環境を変えたいという気持ちを持って、そのために必要な自分の変化ならなんでもすると思っていた。
 
でも根本から、それは不可能に近いことだと気づいた。
休職という経験によって、ようやく気づいたんだ。

一本の広葉樹が、たくさんある針葉樹を変えていくことは、不可能じゃないけど、長い長い年月がいるし、パワーが必要だ。
 
周りを変えようという最終目標に行き着く前に、気がついたら自分が一番大切にしたいことまで変わってしまっているかもしれない

というか、今、その淵にいるような気がしている。

「じぶんを かえないために うごいてもいい」 

そっか。

自分の大切にしたいこの気持ちをかえないために、
 
「同じ木のいる森」へ
「同じような気持ちを抱く人の近く」へ

うごいたっていいんだ。


 
私は、生徒に×をつけるために先生になったわけじゃない

私は、生徒の「できた」に優劣をつけるために教育しているんじゃない。

私は、生徒が「自分を認め、他者を認める、自由の相互承認ができる生き方」を手に入れて欲しいんだ。

この気持ちを、今は変えたくない。かえないために、うごいてもいいかな。

目に見えない力で、背中を押してもらえた気がしました。

もし、努力して努力して「自分が変わらないとダメだ」ってずっと頑張ってきた人がいたら、この本を贈りたいなと思います。

🖋あとがき

ここまで記事を読んでくださった方、ありがとうございました😊
よかったら、ほかのエッセイや読書ノートも目を通してもらえたら嬉しいです!

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