あらすじを巡る冒険 1
とは言え、ふたたび在宅勤務となった生活において、引きこもる自宅に冒険心がくすぐられる物など存在するわけもなく……。
ごめんあそばせ。借り暮らしのKHですわ。
また、在宅勤務となってしまいました。状況が状況なので仕方がないと思う反面「自宅だと仕事に集中出来ないんだよなァ」などと、子供じみた文句を並べたくなるのも事実。しかし、本当にこれは何を言ってもどうしようもない。
昨日から、良質な自己紹介というワードに捉えられ続けていた僕は、悩みに悩み、仕事にも手がつかない状態なのであります。
ぼぉーっとした意識で、適当にネットの海を潜っていたら、ある記事に目が止まりました。
古い映画のパンフレットが掲載されており、特に目を引くのは、そのあらすじ! 簡潔に筋だけを記載しながらも、本作の魅力を充分に伝えうる鋭い文章! なるほど、これはまさしく、映画による自己紹介に他ならないではないか。僕が勉強する題材としてはもってこいですな!
というわけで、昨日の情けない投稿をチャラにするべく、KHのあらすじを巡る冒険は幕をあけたのであった……。
前置きが長くなりましたが、あらすじの話。
意味としては、作品のだいたいの筋という事。
ひとえに「あらすじ」とは言えど、良質な物はまさに芸術の域にまで達しているのではないかと思ったり、思わなかったり。
人によって差はあれども、僕が考える良質の定義とは、以下のようなものです。
《KHの考える良質なあらすじ》
●決して多くを語らず、他人行儀な文章。
●それでいて、作品の雰囲気を醸し出してる。
まさに、任侠映画における、菅原文太の背中という表現が正しいのかもしれません。因みに悪質なあらすじとはなんだろうか。
《KHの考える悪質なあらすじ》
●大事なところ全部言っちゃう。
それ、あらすじなのか? と思ってしまう方もいるでしょうけど、饒舌なあらすじも結構あるんですよねぇ。明石家さんまさんみたいな。
あくまで、個人の所感です。すみません。
さて、折角なので、僕が感銘を受けたものをご紹介させて頂きましょう!
※ここからは都合上、該当する作品のネタバレが含まれている可能性があります。見たくない方は目次から飛ばないよう、お願いします。
月とキャベツ(映画)
なるほど、格好いいです。
「花火とヒバナ、向かい合わせの孤独が〜」のくだりなど、よく作品の雰囲気が表れている気がします。出典がウィキペディア先生なので誰が書いたものか、公式の文章をそのまま記載されているのかは分かりませんが、程よい長さで若干の他人行儀さは、まさに菅原文太らしさが出ているのではないでしょうか。多分ね。
歩いても 歩いても(映画)
はい、以上です。ただ家族を連れ実家に帰省する物語。それだけで良いのです。この映画を見た方は分かって頂けると思いますが、そんな誰しもが経験する風景のなかに、人の美しさが凝縮されているのです……。
しかし、この映画のあらすじを書く人は結構大変だろうなぁ。特に事件が起こるわけでも、まさかの展開が待っているわけでもなし。
他人行儀さは、間違いなく菅原文太ですね。
ぼくのなつやすみ(ゲーム)
少年の頃、はたして僕はどれくらい大人たちのダメを振り切っていたのだろう。子供の世界にどれだけ浸かっていたのだろう……。はい、何故か哀愁漂う文章ですが、これは僕が大好きなゲームの説明書に記載されたものです。従って、あらすじではありません。
でも「ぼくのなつやすみ」にあらすじなんてあってたまるかい! と、自分に喝を入れたところで今日はこれくらいにしておきましょう。
このnoteもそうですが、他の方が書いた感想やあらすじとは、なかなか個性が出ていて面白いですよね。たまには好きな作品のあらすじを自分で書いてみて、悦に浸るのも良い休日の過ごし方ではないでしょうか。
──あ、でも今日はド平日だった。まだまだ仕事残ってるけど、晩酌始めちゃいましょう!
だってほら、ダメなことほどやりたいことって自分で書いちまったからなぁ……。
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