フォローしませんか?
シェア
KH1992
2022年2月2日 23:14
いかにも悪そうな腰を屈めて、彼が暖炉に薪を焚べるところを見ていた。木炭が弾ける音、そしてこの談話室で唯一の熱源である暖炉から離れるのを、さも名残り惜しい面持ちで眺める友人を前にして、僕は少しばかりの心苦しさを感じたのだった。「俺が誰かを責める権利など、あるわけない」 こちらの心境を知ってか知らずか、僕に目線を向けないまま彼はそう言った。「冷たい隙間風、建て付けが悪いせいだ。電灯は数ヶ月前か