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KH1992
2022年2月16日 02:48
自らの幸福が、他人の充実となり得るのかは分からない。しかしながら、他人の幸福を僕は自分のことのように喜び、讃え、そして彼らの進むべき未来により輝きが与えられんことを、祈ってやまない。 そんな人生を歩もうと決めてから、僕は既に十五円くらいの得をしている気がする。 その内の三円に値するのは、ルームメイトの充満した生活の始まりだ。彼はたしかに、心の深淵に囚われの身となっていたはず。それでもたかが
2022年2月8日 17:43
親しき仲にも礼儀あり。そんな故事が浮かぶたび、僕は数少ない旧友たちに対して、礼儀を欠く行いをしたことはなかっだろうか……そう考えてしまうのだ。知らぬところで誰かを深く傷付けてしまうような行いが、本当になかったと言えるのだろうか、と。 その答えは、脳裏に住まう、少年期の僕の口から語られることとなった。「大丈夫だよ。心配することなんてないんだ。僕は誰にでも優しくて、気がつかえて、礼儀をわきまえた
2022年2月6日 19:11
名も知らぬ誰かと居を共にするのは難しいと思うが、たとえそれが旧知の仲であったとしても、さほどその苦しみは変わらないだろう。 約四年間の東京生活を終え、次に選んだのは鎌倉の地。理由は人に言えるようなものではないけれど、今年の大河ドラマでその舞台がここ鎌倉であったということも大きな要因である。南下すれば海が、北を見れば山が、観光客の隙間を縫って歩かなければならないことを別とすれば、とくに趣味がな