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SDGsウォッシュを探す人たちのマッチポンプ

SDGs原理主義の皆さんが、日夜企業事例を探してきては「これはSDGsウォッシュじゃないか」と議論されています。
LCAデータが開示されていないから信用できない、再生材の比率が上がったけど燃やしたらCO2が出る、経営者のコミットに記載がない、この企業は利益優先だ。。。

先日書きました通り、この2つの定義に照らせば、世の中の大半の事例がSDGsウォッシュになります。

①その活動は2015年9月以降に開始したものですか。
②2015年9月以降に始めた場合、その活動はSDGsがあったから生まれたものですか。

ただしこんな状態(世の中SDGsウォッシュだらけ)になってしまったのは企業側が悪いんじゃありません。この状態はSDGsコンサルやCSRの専門家さんが招いたのです。従来からの活動にタグ付けすれば胸にバッジを着けて良いと企業に指導してきたのですから。

企業のCSR担当者や環境学部の学生は、実効性が伴わない環境広報やイメージ戦略はグリーンウォッシュだとみんな習っているはずなのに、SDGsができてからは公然とグリーンウォッシュをやっています。コンサルが煽った結果なので自ら正してほしいのですが、もはや期待できません。

私にはこの5年間が異常な光景に映ります。産業界の倫理観を狂わせているのは、普段エシカル●●などと言っている専門家の皆さんです。そしてSDGs原理主義の皆さんが、レジ袋有料化のようなグリーンウォッシュを礼賛しながら、一方で企業事例を取り上げて「これはSDGsウォッシュの疑いあり!」とあげつらっています。典型的な二枚舌であり、マッチポンプです。

企業のCSR担当者や学生の皆さんに早く気が付いてほしいです。切に願います。

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