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#地下の国のアリス
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行⑤
ブラックジャックの進行の続きです。
4回戦(『地下』では2回戦)第9章後半~第10章の海岸の場面①Mock Turtle(tortoiseで8文字)
②Gryphon(Gryphonで7文字)
どちらか一方が♤6でもう一方が♤9
偽海亀Mock Turtleは「海亀に似て海亀ならざるもの」ですから、正体は陸亀tortoise。
8+7=15で、合計15になるのは残りのカードでは♤6と♤9の組
『不思議の国のアリス』白いバラを赤く塗る話
『不思議の国のアリス』第6章冒頭で、庭師たちが白いバラを赤く塗っています。
イングランドの国花Tudor Roseは架空の花(紋章)で、ランカシャー家の赤バラと、ヨーク家の白バラを合わせたデザイン。
「赤く塗った白バラ」はTudor Roseと仮定して話を進めます。
この場面、『不思議』では「チューリップの球根をタマネギと間違えた」ですが『地下』では「チューリップの球根をジャガイモと間違えた
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行④
ブラックジャックの進行の続きです。
幕間第8章後半から第9章前半のクローケーの場面は『不思議』と『地下』で少し違いますが、『不思議』の方で説明していきます。
第8章後半クローケー場のあちこちで頻繁に争いごとが起きています。pokerの象徴ですね。
クローケーの試合で球を打ったり、その場に留まったり、突然立ち上がったりするのは、hitやstayやstandという用語のあるブラックジャックの象徴
『不思議の国のアリス』のブラックジャックの進行③
ブラックジャックの進行の続きです。
2回戦第7章のお茶会の場面①帽子屋♤3(名前がTeaで3文字)
②三月兎♤4(Hareで4文字)
③ヤマネ♤8(Dormouseで8文字)
♤3、♤4、♤8にアリスの♤Aが加わっても合計16にしかなりません。
一般的なブラックジャックのゲームでは、ディーラーは16以下だともう1枚引かなくてはならないというルールがあるのですが、『不思議の国』の特殊ルールでは、
『不思議の国のアリス』ファーザー・ウィリアムの詩
当初は「キャタピラーのアドバイス」の項でこの話を書く予定でした。
『不思議の国のアリス』の第5章でアリスが暗誦する"You are old, Father William" の詩には、作品中のパズルに関するキーワードが随所に折り込まれていると考えられます。
(暗誦の場面自体はポーカーの4回戦と5回戦の間にあります)
第1連・・・2行目のhairが「タルト裁判」を、3行目の頭を付けての逆立ちが「
『不思議の国のアリス』キャタピラーのアドバイス
『不思議の国のアリス』第4章の終わりから第5章前半に登場するblue caterpillarについてです。
この場面はタロットでは1番の「魔術師」に相当し、レムニスケート(∞:無限大の記号)の形の水煙管(hookah)をふかしています。
『不思議の国』のテニエルの挿絵では水煙管の管がレムニスケートを象っていますが、『地下の国』のキャロルの挿絵ではCaterpillar自身が身体をくねらせてレム
『不思議の国のアリス』音声劇の意味
『不思議の国のアリス』の第4章、White Rabbitの家でアリスが巨大化する場面では、アリスの視界が閉ざされるので一種の音声劇のような状態になります。
このエピソードは『地下の国のアリス』にもありますね。
「Pat」がアイルランドの男性に多い名で、「White Rabbit」がイングランド男性を、「リンゴを掘る」がジャガイモを表しているという話は有名ですね。
それがジャガイモ飢饉(the P
『不思議の国のアリス』のポーカーの進行④
ポーカーの進行の続きです。
5回戦Caterpillarが座っていたキノコをかじって、アリスの首が極端に長くなる場面。
ここではアスタリスクによる区切りも入り、5回戦が始まります。
まず身体をギュッと縮めて、それからグーンと引き伸ばす。
「身体を伸ばす」という意味の動詞はstraightenですから、straighten→straight。
今回のアリスの役は「ストレート」ですね。
首が長く
『不思議の国のアリス』のポーカーの進行①
『不思議の国のアリス』前半のポーカーのゲーム進行について述べます。
この世界のルールその1。
夢から醒めて現実世界に戻るためにはアリスがゲームに勝利しなくてはなりません。
『不思議の国』ではトランプ、『鏡の国』ではチェスですね。
この世界のルールその2。
ゲームで有利になるとアリスの身体は大きくなり、不利になると小さくなります。
『鏡の国』ではアリス本人はサイズの変化を自覚していませんが、チェ