天栖土食虫

本屋始めます。 主なアンテナ ・"おりょうりすることたべること" …

天栖土食虫

本屋始めます。 主なアンテナ ・"おりょうりすることたべること" ・森林 ・境界を生きること

最近の記事

『指輪物語』の好きな一節

春になり、畑でごそごそ作業しながら思い出した一節です。 ホビット達の、おいしいじゃがいもにかける飽くなき情熱や、涼しい木陰をくれる並木を大切にする思い、土面の近くに住むことを好んだり、水車より複雑な機械を好まなかったり。 なるほど、と思います。 美しく過不足なく手入れされた風景を見ると、彼らの国を思い出します。 2024/04/15

    • 『星座巡礼』の好きな一節

      古本屋で買って、ずいぶん長く手元にある本です。 昔の言葉の美しさに圧倒されます。わたしは星のことというよりは、言葉を楽しんで繰り返し読んでいます。 本の情報 星座巡礼 野尻抱影 大正14年11月20日 初版 昭和6年11月20日 七版発行 発行所 研究社 定価 1円50銭 (非売品) 2024/04/06 古本 天栖土食虫 あますみかつちはむむし

      • 今読みたい本達

        読みたい本のリストです。どこへ行ったとか、誰と会ったとか、映し出されています。その時々に読むことに貪欲にならなくて、長ったらしいリストになりました。自分という奇妙な生き物がうろうろしながら生きてるその先々に本がある、おもしろいです。この記事を目に止めてくれたあなたの読みたい本もひょっとして、この中にあったりしますか? 『地震イツモマニュアル』 地震イツモプロジェクト編 『人類一万年の文明論』安田喜憲 『海辺の生と死』島尾ミホ 『鬼と日本人』小松和彦 『田舎のパン屋が見つけた

        • なんでか、ずっと聴いてる

          音楽の話です。 この曲の。 初めて聴いたのは中学生の頃。当時はクラシックしか聴かなかったのに、唯一CD買ってまで聴いていた。出会ったきっかけも覚えていない。この曲に惹かれた理由は今でも言語化できていなくて。 CDは割とすぐ手放していたように思う。 今から遡ること数年前にも熱心に聴いていた。でもその後またケロッと存在を忘れていて、 今朝家計簿をつけながら、ふと聞きたくなって、それからもう10回くらい聴いてる。つくづく、なんでかは言葉にできない。 隕石みたいにある周期で降

        『指輪物語』の好きな一節

          読みたい本めっちゃある

          QuizKnock様のYouTubeチャンネルで本に関するものがありました。 共有させていただきます。 新しい世界や見方との出会いでした。 で、読みたい本がまたたくさん増えました。 とても魅力的に伝えておられるというのもきっとあって。 人はいつこの世とおさらばするかわからんものです。だから、本を読みたいと貪欲になるようにも思います。 天栖土食虫(風邪ひき中) 2023/12/25

          読みたい本めっちゃある

          本屋「ごっこ」

          私はとても飽きっぽい性質で、そんな私を私は全然信頼してはいないのです。 体力も全然ない、気力もない、お金も、場所もない、 ないない尽くめであり、 過去を振り返ると、中途半端に打ち捨てたものの残骸が散らばり、 「本屋をやりたいだと?また続かないよ。」と笑う自分の声がして、 「本屋をはじめるよー!」というような希望に溢れた宣言はできず、 「ごっこ遊びです。」と予防線を張る、極めて意気地のない者です。 何がどう転がるかはまだ分からず、粛々と続けていくのかもしれませんが。 「本屋ご

          本屋「ごっこ」

          「短歌のガチャポン」穂村弘

          本を読む時。その本に出会った時。その本の中の言葉の一つでも、今の自分と響く時。 短歌はなんだか苦手だったと思う。 不思議と今この本がそばにあって、ぱらぱらとめくりながら、一つ一つ歌を読んでいる。読めることが不思議に思う。 言葉の無機質さと、気持ちを共有できないこと、その不気味さが居心地いい。短歌はとても記号っぽいのかもしれない。 2023/12/12

          「短歌のガチャポン」穂村弘

          わが家のスプーン

          食べるための道具で一番たくさん持っているのがスプーンです。 どうしてかお店で「目が合ってしまう」スプーンから強い引力を感じ、わが家にお迎えすることが昔からあります。 そういうものはわたしにとって、理由なく買ってしまうもの=縁起のいいものと感じているのかもしれません。 ① この↑スプーンは、ピカピカのステンレス製。大阪の中崎町にあるナベルというスーパーで買いました。ナベルは下町風の不思議なスーパーで、鍋の種類が豊富です。 鍋だけではなく荒物全般豊富に売られているのですが、そ

          わが家のスプーン

          禁糖4日目

          2週間の予定で禁糖(お砂糖、カフェイン、アルコールを摂らない)を始めて4日。 体が糖分に渇いている感じがあります。無意識に糖分を探っている感じ。ここをケアしないと体調が悪くなるというような予感。 単に禁断症状ともとれます。 体に染み付いている、何を食べるか、というバランス感覚があることがよくわかります。 習慣で食べているものの中から、体が欲するものがチューニングされているんだなと気付きました。 禁糖でなくても、海外旅行や災害時などはそういうことがあると思います。 20

          道具 1、地下足袋

          何やかやとやりかけて、やっぱり庭仕事が好きだなと思う。 大学の頃庭づくりの授業があったのがきっかけで、植木屋や庭のアルバイトをしてきた。 印象的な光景は目に焼き付いている。 どこにどんな木が生えていたとか、 空が暗い雪の日に作業したこととか、 親方がでっかい焚き火をしていたこととか、 施主のおかみさんが白い椿を指して、その名前を「侘助」と呼んだこととか。 過酷な現場であるほどよく覚えているけど、辛いよりも、美しいものを見た、感じた記憶に昇華している。 地下足袋の土の上

          道具 1、地下足袋

          明日は旧正月

          けっとです。noteの名前を変えました。 「天栖土食虫」と名づけてみました。 美味しいご飯を食べるために、何が美味しいのか、体が喜ぶか、日々実験です。 暮らしの中で色々試したことを書いていこうと思います。 先日常陸太田の材木屋さんにうかがい、店主の方が作ったという古代米を買いました。 それを白いお米に混ぜて炊きました。 禁糖はじめます 明日は旧正月。友達の整体師さんが教えてくれた禁糖というものをはじめてみようと思います。 砂糖を摂りません。「何となく食べているものを一

          明日は旧正月