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うみを知るまで

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#夢

うみを知るまで(終)

大学進学と共に、家を離れて一人暮らしを始めた。
流れで部活を決めて、すぐにアルバイトを始めた。
慣れない生活と未経験な仕事で疲れても、部活に参加した。
誰もいない部屋での1人は、想像よりも落ち着いたが、それよりも、夜はより深く、暗く感じた。
それからしばらくすると、すこし経済的に苦しくなって、アルバイトを増やした。
息をしているだけでお金がかかる感覚に陥ったときは、決まって明るくなるまで眠れなかっ

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うみを知るまで(3)

僕は、将来の夢を書くのが、いつからか苦手になった。
生きていても、自分の思い通りにならないことの方が多いし、予期せぬことが起きる方が多いから。
夢を叶える人間は、ごく僅かで、僕はその中の1人ではないと思ったからだ。
いつも困って、人のためになる仕事、人の役に立ちたいと、書くようになった。
つまらない、渇いた人生が、続くと思っていた。
死ぬために生き、その準備をし続けていると思っていた。

その事実

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