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キャリアコンサルタントは儲からないと言われる理由

いろんな角度から考えてみたのですが、多分、大多数の方は儲からないです。

そして、儲かる職業になってしまうと、経済に少なからず悪影響があると私は考えています。

そもそも、儲かるかどうかという視点が、必ずしも絶対的な価値でもないと思います。

ということで、今回は久々にキャリコンの話題で書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

まずは、キャリアコンサルタントという資格についての話からです。

男性・医師・メンター・コンサルタント・相談・カウンセラー

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とりあえず、自分の過去記事にキャリアコンサルタントについて記載した記事があったので掲載します。

…読むのが面倒な人向けに、一部抜粋します。

キャリアコンサルタントとは、「相談者の職業人生において起こり得る諸問題について、相談者に寄り添い、助言及び指導をもって支援する人」。

さて、ここから個人的な意見のオンパレードになります(笑)。

何かの問題を抱えている個人に対して、「手助けをしたんだから報酬を請求します」とは、なかなか言い出しにくいものです。

少なくとも私は「たまたま背中を押す役目を担わせてもらったに過ぎない…」とか言って、カッコよく去りたいとか思ってしまいます。

キャリアコンサルタントって、福祉の考え方に似ていて、「相談者中心」なんですよね。

一般的なビジネスは「コスパ中心」と言えるのでしょうか?

要するに、個人の相談に助言や指導をさせていただいた結果、報酬を得たとしても、法外な請求などするはずもないので、キャリアコンサルティングで生計を立てることは困難ではないか、という結論が一つあります。

女性・ビジネス・相談・対話

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では、個人ではなく法人に対してのコンサルティング契約はどうでしょうか?

キャリアに限らず、現在のビジネスはソリューション(解決や解答)をアウトソーシング(外部委託)するのが主流です。

要するに、社内のボトルネックを解決するための専門職(コンサルティング業など)に任せることで、自社の弱みを他社の力で補い、強みのみを前面に押し出す、という戦略が採られていると言えるでしょう。

社内の人財教育や人事採用戦略について、外部のキャリアコンサルタントが業務委託を受けることで、個人に請求するよりも多額の報酬を請求する大義が立ちますし、心理的ハードルも下がるでしょう。

とは言え、企業はアウトソーシングを繰り返したことで、社内にノウハウが蓄積されず、企業価値の積み上げが難しくなっている傾向にあるのではないでしょうか?

結果として、金融で例えるなら、複利運用の利率が上がらず、得られる利益も目減りしている状況だと思うのです。

一方で、アウトソーシング企業は専門性を強め、より高額な請求をするようになります。

スマートフォン・画面・コスト・モノクロ

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企業が人材採用するためには、求人票をハローワーク以外にも、民間の求人サイトにも依頼します。

成約型が主流でしょうが、採用後の人材育成費用の発生とともに、マッチングさせた企業にも報酬を支払います。

飲食店では集客のために広告宣伝費を広告代理店に支払ったり、グルメ情報サイトに掲載料を支払うなど、利益追求のため、多額のコストを支払います。

アウトソースしたことで集客に成功したとしても、コストパフォーマンスを考えると、効率的ではない店舗も多いと思います。

何より、企業が得る利益が目減りするということは、従業員の収入が上がりにくくなり、景気は頭打ちを続けることになりかねません。

つまり、法人に対しても、キャリアコンサルタントが介入し、多額の報酬を得てしまっては、企業に勤める従業員の収入上昇を阻害する要因になりかねないと考えることも出来るのではないでしょうか?

…大手企業に関しては心配ないのかもしれませんが、中小クラスの企業にとっては決して些末な問題ではないでしょう。

コスト・財布・万力・締め上げる・経済

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かなりの極論も盛り込みましたが、キャリアコンサルタント、もっと大きく言えばコンサルティング企業全般だけが儲かっては、国内の経済は上昇しにくいはずです。

それでも利益を得たいのならば、キーワードは「伴走型」「自走」「共創」だと思います。

コンサルティングを行う際は、支援する企業の利益を第一に考える「伴走型」で、しっかりと企業の成長に繋がるノウハウを残し「自走」できる仕組みを構築し、win-winの関係を「共創」する姿勢が求められると思います。

また、儲けとは違うインセンティブに重きを置くという考え方も出来ると思います。

先に述べた「共創」による相互成長第一主義です。

上下関係ではなく、パートナーとして、持続可能な関係を目指し、社会に何らかの恩恵を与えられることをインセンティブと考えられるようになれば、社会全体としての価値は上がると思うのです。

今回、キャリアコンサルタントは儲からない、という話題で進めてきましたが、年収だけが職業の価値ではありません。

儲けはなくとも、「伴走型」の支援で、相談者が「自走」できる仕組みをともに築き、キャリアコンサルタントにとっても学びや気づきのある関係性を「共創」できれば、私は十分に魅力的な職業だと思うのですが、あなたはどう感じるでしょうか?

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ということで、ちょっとフワフワした内容になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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