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言葉には重さだけでなく質量も存在するではないか?という話。

言葉年齢を重ねるごとに重くなるものだと思っていました。

それは個人の成長の中で身につけた、ひとつひとつの経験が言葉に表れ、相手にしっかりと届くその過程が、言葉を重くするのだと思っていました。

ですが、どうもそれは人によって違いがあるようです。

ということで、今回は「言葉の重み」について書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

イラスト・シルエット・会議・セミナー・対話

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先日、今後のキャリアに迷われている方に対して、キャリアコンサルティングを行ったのですが、そこで相手の方に「私の発する言葉は重みがある」ということを言われました。

私は「ようやく、そう言っていただける年齢になったのだな…」と少し自分でその言葉を噛みしめていました

というのも、成功体験者など、先人の言葉というのは、非常に重く感じます。

それは、その方が多くの経験をされてきたからだと思っていました。

ですから、私はその言葉の重さに憧れてを抱いていたのですが、別の方からこんなことも言われました。

「市川さんの言葉で心が軽くなりました。」

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…これはつまり、私の言葉が重いのではなく、むしろ人の心を軽やかにするという特性があるということで、極論、私の言葉は軽いということになります。

一般的に「言葉が軽い」というのは、軽薄であるとか浅薄であるとか、そういった意味合いのものだと思いますが、その時の私は、別のことに気づいた感じがしました。

言葉の重みというのは単純に重さがあれば良いということではなく、質量の話ではないかと感じました。

重い言葉というのは、確かに多くの経験から得た知見が含まれていそうです。

ですが、その重さゆえに、聴き手によっては心の距離を感じてしまうこともあるのではないでしょうか?

反対に、相手の心が軽くなる言葉というのは、聴き手と話し手の心の距離共鳴する位置にあることで起こるのではないでしょうか?

だとするならば、私が求めてやまなかったものは、言葉の重さではなく質量だったのかもしれません。

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思えば、私は昔から一部の人から相談を受けることがしばしばありました。

でこそ、多くの書籍やキャリアコンサルタントの資格で学んだことなど、しっかりとした知識もありますし、それなりに人生経験もありますが、当時は、ただ純粋に話を聴くことに集中していただけです。

にもかかわらず、私に話をしてくれることでしてくれる方がいたりしたのは、その時点で、既に私の言葉には何らかの質量があったということだったのだと、最近になってようやく気づくことができました。

そう考えた時に、20代後半の頃の私の中で思い描いていた自分像は「誰かの上に立つ」そんな存在だったのかもしれません。

ですが、実際にこの年齢になって感じることは「人の上に立つ」人間ではなく「伴走する人間でありたい」と思う気持ちです。

もし、この気持ちが今の言葉の質量を作り上げているのだとするならば、私は少し自分のことを好きになれそうな気がします。

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誰かから相談を受ける時、私はいつも相手に感謝をします。

心の内をさらけ出すその勇気を、純粋に美しいと思います。

ですから、その瞬間に立ち会わせていただいたことに、素直に感謝するのです。

今、私の周りだけでなく、多くの方が自分の心の声を発することができず、 悩んでいるのではないでしょうか?

それは、話を聴いてくれる人がいないというのではなく、聴き手となったその相手の言葉が、適切な質量ではなかったからではないでしょうか?

実際に、言葉にどの程度の重さがあるかはわかりません

ですが、私の言葉の質量が、誰かの心を軽くするのであれば、喜んでその力を使っていきたいと思っております。

ただの自意識過剰でないことを願うばかりです( ̄▽ ̄;)。

このnoteを読んでくださった方の中で、万が一、自分の声が誰にも届いていないと感じるような方がいるのであれば、何かの機会に、あなたの声を聴かせてもらいたいと思っております。

その日がくるまで、私は言葉の重さと質量について、より研鑽を重ねて参りたいと思います。

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(;´・ω・)…そういえば、「重さ」と「質量」について、触れていませんでしたね。

私の中では「1Kgの鉄」と「1Kgの羽毛」では、重さは同じでも別物だというコトを伝えたくて「質量」という言葉を使わせていただきました。

ということで、簡単ではありますが、今回はここまでとします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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