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ぼくたちはなにで出来ているのか

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2021年12月の記事一覧

#281_過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなくいまを生きているだけの状態。

#281_過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなくいまを生きているだけの状態。

ひとつひとつのポーズのあとに、自分で自分を癒す時間が訪れます。

身体に残るポーズの痕跡がゆっくり消えていくのを、心地よくあじわう時間。

身体や意識になにかを起こしているのではなく、ただそこに起きている出来ごとを、ただ心地よく受け入れることの出来る、心と体の関係。

過去も未来も場所も自我もその意味を捨てて、限りなく今を生きているだけの状態。自分がそうであることを、呼吸がただ示している状態。

#280_なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態

#280_なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態

「厳密にいうと、自分と向き合うということは、背伸びするのをやめるということではなく、背伸びする必要がなくなった状態の自分と対峙するということです」

「背伸びする必要がない状態は、本当は必要ないのに握りしめているものを手離した状態」

「なにかを手に入れるのではなくて、自分のなかで起こっている出来ごとだけで深く満たされている状態」

#279_肉屋さんに並んだ食肉を見て、それが自分を切って並べたのと同じものという事実に、わたしたちは拒絶反応を覚えます。

#279_肉屋さんに並んだ食肉を見て、それが自分を切って並べたのと同じものという事実に、わたしたちは拒絶反応を覚えます。

わたしたちの世界は言葉で出来ていて、わたしたちの自我も言葉で出来ています。

言葉は意味を持っていて、意味はわたしたちにとって世界がどうあって欲しいか、どうあると安心出来るか、どうあると生きていけるかのような欲求をそのまま反映します。

わたしがわたしであり続けるために、わたしを隙間なく囲んで、自我があたかも存在するかのように感じさせてくれる意味を手離すことは、自分が存在するという概念を手離すこと

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#278_出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化。

#278_出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化。

気持ちが揺さぶられたとき、深い呼吸が揺れを鎮めてくれることがあります。

出来ごとに巻き込まれて、ぐるぐる水面を見上げる視線から、状況を見渡す視線への変化のような。

アーサナ・セッションではこの呼吸の働きを尊重し、心地よく身をまかせます。

最後のほんの小さな揺れがゆっくり収まるのを見守り、待てばよいことを知っている状態に。

#277_外から見える自分に起こっていることではなく、外からは見えない自分の中で起こることのためだけに行じることを始めた瞬間、ヨガに。

#277_外から見える自分に起こっていることではなく、外からは見えない自分の中で起こることのためだけに行じることを始めた瞬間、ヨガに。

「たとえば、仰向けに寝て、膝を立てて、両膝を同じ方向に倒すというポーズがあります」

「膝にチカラを入れて深く倒すことも出来るし、チカラを入れずに自然に止まるところに止めておくことも出来ます」

「ヨガでは後者の選択をします」

「いつか見たことのあるヨガの写真では、とても身体の柔らかいモデルさんが、だれにも負けないくらい曲げている写真を見たことがあるかもしれません」

「でもそれをお手本に練習す

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#276_透明に澄んだ状態で自分自身に「こうあるべき」「こうあってほしい」「こう見られたい」のようなバイアスを含んだ意味づけをすることを手離して、ありのままを受け入れます。

#276_透明に澄んだ状態で自分自身に「こうあるべき」「こうあってほしい」「こう見られたい」のようなバイアスを含んだ意味づけをすることを手離して、ありのままを受け入れます。

人間はゆっくり変わります。
前に意識したときにどうだったか、覚えていないくらいゆっくり変化します。

関節や筋肉や内臓やこころは、ゆっくり時間をかけて壊れたり、ゆっくり時間をかけて良くなったりします。

変化はあまりにゆっくり過ぎて、人間はそれに気づかなかったり、気づいていても対処を後回しにします。

後回しになった関節や筋肉や内臓やこころは「うさぎとかめ」の寓話のように、知らぬ間に後戻り出来ない

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#275_背中の後ろで合掌

#275_背中の後ろで合掌

背中の後ろで合掌をして1分間保持するとします。その1分間は、

我慢する、がんばる時間 であることも、
だんだんゆるんで心地よくなる時間 であることも出来ます。

見ためは同じですが、二番目はアーサナの入り口。

#273_平らな場所に座って、どんなノイズがあるのかに気づき、気づいたら微分していきます。

#273_平らな場所に座って、どんなノイズがあるのかに気づき、気づいたら微分していきます。

なにが必要でなにが必要ないかを見極めるために、それを見渡す視点を得るために、ヨガでは、背伸びをすることよりも、ノイズが消えるまでじっと静かにしていることを選びます。

平らな場所に座って、どんなノイズがあるのかに気づき、気づいたら微分していきます。

耳から聴こえてくるノイズは、遠くから順に、
・とおくの、空や海や空気のノイズ
・いまいる建物のなかのノイズ
・いまいる部屋のなかのノイズ
・自分のな

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#274_「無になる」「自我を手離す」のがどういうことなのかよくわからなければ

#274_「無になる」「自我を手離す」のがどういうことなのかよくわからなければ

「無になる」「自我を手離す」のがどういうことなのかよくわからないければ、「無になる」「自我を手離す」ことを怖れるこころの

ありようを受け入れて

そうである理由を静かにみつめて

そうである必要がないことに気づいて

そうして、穏やかな気持ちで、握り締めている指をゆっくりと広げて、はらりと。