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海外生活のリスクについて考える
日本を離れて1年が経過し、「海外にいる」といった特別感はもう感じなくなっています。
ジョージアという国で、日本とは全く異なる風景の道を歩いていても、そこに日常を感じ、当たり前の空気感を感じています。
海外生活には大変なことも多くあるし、メリットだけでなくデメリットも多くあります。
長く住んでいる人は、制度的な面で特に苦労することも多いというし、国によって対応は大きく異なります。
良いことばかりではない海外生活について、自分にとっての心地よさを考えるだけでなく、より体系的なところを現実的に考える必要はあると思います。
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一般的に、国は自国民を守ることを最優先します。
社会保障や年金といったシステムは、国民に最低限の満足を提供するためにつくられた制度です。移住した外国人にこれらの制度が適用されないのは、自国民ではないから。
日本の例で言うと、日本で生まれ育ち、日本で働いて、日本で税金を納める、という前提のもと、日本政府は日本人を守ります。外国人は、日本の産業の発展に貢献することを前提にビザを発給し、日本への滞在と労働を許可します。
永住権を取るなら日本人として見なすものの、ビザで生活している以上はただの外国人にすぎません。それでも社会保障や年金は、民間でも近しいサービスがあるため、雇用主や本人がそのサービスを利用できます。
もし日本に何か大きな災害、しいては戦争のような国際的な惨事が発生した場合、日本政府は日本人を守ります。国の方針はまず日本人を死なせないために助け、匿います。
対して外国人には、民間レベルで補助があったとしても、国としては基本的に何もサービスを提供しません。それは、あくまで外国人だから。
外国人はどれだけ日本の産業に貢献しようが、日本人との埋められない差が発生します。それは差別ではなく、国のシステムとはそういうものだから。
海外移住や海外旅行に際し、これらのことを理解していない人が多い気がします。
緊急時に誰も何もしてくれない。海外で生活するとは、これらのリスクを常に背負うことを意味します。
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日本に対して、上がらない賃金、責任を押し付ける風潮、右へならえの画一教育などなど、不満に感じる人も多くいるでしょう。
しかし、社会保障はまあまあ手厚いし、教育水準は世界でもトップレベルなど良い点があることも忘れてはいけません。
海外でも国によって差はあり、外国人に対しても手厚い教育をしてくれる国があれば、手厚い社会保障を提供してくれる国もあります。
外国人の受け入れやビザの発給に差があるのも、外国人に対しての金銭面での扱いに差があるのも、それは国によって方向性が異なるからです。
たとえば、ジョージアという国は、外国人に対して優しい国だと言えます。
90ヶ国以上の国に対してビザなし(観光ビザ)で365日の滞在が可能、加えて個人事業主登録をした事業主に対しては国籍を問わず総売上高に対して1%のみの税金(総売上げ約2000万円未満、一部例外あり)を課しています。
他にもドバイやシンガポールなど、税制上の恩恵を受ける国や地域などには、人や資本が集まりやすく傾向があります。こういった国では、海外での生活を実現しつつ、節税しながら事業を進めることができます。
ただし、メリットがあれば必ずデメリットもあります。
先に述べたリスクもそう。ジョージアはロシアと近接しており、平和な日常ではあるものの、物価の高騰など戦争の余波は着実に受けています。
ウクライナとは距離が離れているものの「もしも」のことを考えずに、目先の利益のみを見て盲目的な選択をすることは、いずれ自分の首を絞める可能性があります。
また、これらの制度が永久に続くとも言い切れなく、ある日突然コロッと変わってしまうこともあります。
そういったことも考えなければならないのが海外生活であり、海外を拠点にすることだと思います。
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僕はそういったリスクを常に考えてしまいます。
いざという時に救ってくれない。そう思うと、まずは母国に貢献することが大事だと思ってしまいます。
3月には日本に帰りますが、いずれまた海外を目指して挑戦します。その際はメリットとデメリットをよく考え、対応していきたいと思います。
目先の利益だけでなく、中長期的なことを考えた上で自分の理想を実現する。
海外に出たことで学んだことはたくさんあるし、日本の良さも実感することになりました。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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