流行りものを一旦受け入れる
流行に敏感ではない人でも、世間で何が流行っているかは気になるのではないでしょうか。
かつて、流行を追い求めるために、雑誌を読みあさって情報を入手していた人が多くいました。
特にファッション誌については、実話をデフォルメした映画『プラダを着た悪魔』(英題:Devil wears Prada)のように実際の制作現場では、過酷な環境でちょっとのミスも許されない中で最高のものを作り上げて「流行」を生み出しています。
また、日本では広告代理店の力が強く、彼らが彼ら独自の手法やコネクションを用いて、メディアを通して一つの流行を生み出していると言われています。
加えて、洋服であれば原宿や渋谷、電機機器やオタク文化であれば秋葉原、ビジネス書であれば丸の内や八重洲の本屋など、そこに行けば何かがわかる、といった場所も存在していました。
ただ、インターネットが流通して、SNSをみんなが使うようになってからは、実際の街やモノといった物理的なものから画面の中の仮想的なものへと流行の発信地が変わりつつあります。
今までよりも簡単に情報にアクセスできるようになったが、情報の取捨選択という意味では難しくなったと言えるでしょう。
***
さて、そんな流行り物について、僕はあまり敏感ではないものの、いろいろと気になって追いかけることがあります。だからSNSでいわゆるインフルエンサーと呼ばれる人たちを何人かフォローしていたりもしています。
そんな中、この3〜4年で「サウナ」を目にすることが増えました。サウナー、サ道、サ活、サ飯なる言葉ができ、関連商品もたくさん世に出回っています。
僕はこのサウナの流行にはあまり乗らずにいました。というのも、そんなに流行るようなものではないと思っていたからです。
もちろん、温泉やスーパー銭湯に行った時にサウナに入ったことはありました。でもなぜそれが流行るのかがわからなかったのです。
そんなことを思う度に、サウナやサウナを持ち上げる人々に対して嫌悪感を持つようになっていました。
結論から言うと、ただのひねくれ者なだけでした。
そうやって徐々に、自分がその流行に対して違和感を感じてしまっていました。
***
先日、ジョージアのトビリシにあるスパに行ってきました。
僕はスパに行くことはほとんどありません。しかし、徐々に寒くなってきていたり、たまたま出会った世界一周旅行中の日本人に誘われたので、行ってみることにしました。
サウナというとフィンランドのイメージが強いけれど、ジョージアにも存在します。
温泉が湧き、「温かい」を意味する「トビリ」が名前の由来でもあるトビリシでは、昔から温泉に入る文化がありました。そこからサウナも設置されるようになり、ジョージア市民は日本人と同じようにサウナでリラックスしています。
せっかくなので温泉だけでなくサウナにも入りました。
暑い空間に長くいるのはきつく、すぐに出たい気持ちもありましたが、がんばって5分は入ってみました。
水のシャワーを浴びすっきりしてから、着替えて外に出てみると、冷たい風が身体にあたり、大きな爽快感を感じました。良い。心の底からこのヒーリング効果を感じていました。
その晩、信じられないくらい熟睡でき、そのおかげで翌朝とても良い目覚めができました。
***
サウナの効果は絶大でした。ドミトリー生活が続き、疲労が溜まっていた僕にとってこれ以上ないリラックスでした。
なんで流行っているかわからないと逃げていた今までの自分に後悔しています。僕はみんなのように3回繰り返すなどはできないけれど、1回でもその効果を得られました。
汗を流すことは代謝には大事だし、中毒性はあっても基本的に健康の被害はありません。
これは流行ってもおかしくない。そう思いました。
この時、流行り物は好き嫌いをせず一旦受け入れることが大事だと強く思いました。流行るものには意味があるからです。
受け入れた上で判断すれば良い。それが大事だと学びました。
サウナを通して気持ちが変わったので、今後はひねくれずに純粋に生きていこうと思いました。
僕のことは以下の記事で紹介しています。
Twitterのアカウントはこちらです。
ジョージア語のLINEスタンプはこちらです。
バナー写真の撮影場所はこちらです。
それでは、また明日お会いしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?