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「悪意がない」と決めつけてコミュニケーションを取れることの大事さ

人間って確率論よりも、絶対値で事象を捉えてしまうもんね。
計算が追いつかなくて。
まあ、あれだよね、人間てバカなんだよね。

昨日のnoteに引き続き、hey社の1on1を取り上げます(コピペします)。

昨日のテーマは『組織のなかで活躍する人材』についてだったのですが、今日のテーマは『モラルへの認知バイアス』についてです。

以下どんどん引用していきます。

※見やすさ優先で少し体裁を変えて引用します。

組織が大きくなると、必ず出てくるんだよね、モラルの話。
これは大体どこの組織でも、同じ話がでてくる。
モラル低下してるよねっていう。

これはwevnal(ウェブナル)ではまだ強烈に感じることはないですかね。

まあぼくが所属した期間がまだ1年半くらいで、その間に増えた人数が30人→50人くらいなので、もうっちょっと大きな規模の人数になったら、顕在化してくるのかもしれません。


例えば、ゴミが床に落ちてるとして、10人のときは30日に1回落ちてるとするじゃん。
それ、100人になると、3日に1回落ちてた場合、確率論でいうと一緒なんだけど、すごい悪化してると思うんだよね。
ゴミ箱が埋まるスピードとかも同じで。

人間って確率論よりも、絶対値で事象を捉えてしまうもんね。
計算が追いつかなくて。
まあ、あれだよね、人間てバカなんだよね。

そうするとさ、やっぱでるのよ。
モラルの話。
モラル低下したよねっていう話。

この話、めっちゃ面白くないですか!?!?

人間は『確立論』じゃなくて『絶対値』で事象を捉えてしまうという話、言われてみれば確かに!となりますが、意識してないところでぼくたちたくさん確率論で事象を捉えてるだろうなって思いました。


で、無意識に、人が増えたから = 新しい人たちの影響?みたいな間違った認知バイアスがでてきたりすることがあるんだよね。
昔は違ったみたいな。
全然そうじゃないのに。

それってすごくいやだよね。

でもさ、例えば、10人の組織が100人になって、ゴミが落ちてる頻度が5日に1回になってると、実はそれって確率論で考えると、むしろすごく良くなってるわけだけど、感覚値としてはどうしても悪化してるように思えちゃうんだよね。

そういう意味で、事象を正しく理解するっていうのは、ちゃんとやっていきたいよね。
人間バカだから難しいことあるけど。

1行目の『新しい人たちの影響?』というのは、たぶん若干昨日のテーマとして取り上げた『組織のなかで活躍する人材』と関連してます。

昨日の話は『組織で活躍するには”能力”と”社内資源へのアクセシビリティ”が必要だ』というものでした。

それで、後者の『社内資源へのアクセシビリティ』には古株か新参者かで差が出やすいとのことだったんですが、たぶんここで『モラルが低下した(と勘違い)→新参者が濡れ衣を着せられる』状況を、1on1してる佐藤さんとnaokoさんは避けたいのだと思います。


そもそもゴミ落ちてたら、まあ拾えばいいわけだよね。
っていうか、最近自分でもすごい意識して拾うのよ。
トイレの手拭くやつの切れ端とか。
なんかよく分からない紙のちっこいやつとか。
ここに落ちてる?みたいなところに落ちてたりするしね。
拾ってるところ誰かみてくれてるからな、とか密かに思いつつ。

『そもそもゴミ落ちてたら、まあ拾えばいいわけだよね』は、マジで正論中の正論です。

モラルとかどうとかっていう問題の前に、そこにゴミが落ちてたなら、拾えばいいわけです。

これは、wevnalの代表も『組織の人数とルールの数』といった文脈で、同じようなことを言ってました。

磯山:ウチはルールは少ないほうだと思うんだよね。基本的に、気づいた人がやろうよっていうスタンスだから。ただまあ結局、これまではそこの阿吽の呼吸で成立してたからこそ、いまは不具合を起こしてる箇所もあって。だからそこに関しては、ルールの再設定をするべきだなとは感じてる。

ーー人数が増えてきて、阿吽の呼吸だとうまくいかない場面が出てきてるってことですか。

磯山:そう。ただ、あくまでも気づいた人がやろうよ、主体的にやっていこうよっていうところは大事にしていきたい。そうしないとこれから人が増えれば増えるほど、ルールでガチガチの組織になっちゃうから。

引用:「目標を確実に達成するのが良いチーム?」日本の組織を変革するのに必要な5つの法則

モラル保とうとかルールを作ろうっていうのもいいですが、まずは一人ひとりの意識がめっちゃ大事だなと再認識。


まあ、悪意なく、ばら撒いてるわけじゃないしね。
悪意あって、ティッシュがばらまかれてるとかだったら確かに考えることあるけど、そうじゃないわけだからね。
落ちてたら黙ってみんなが拾ってくれれば、それって自然に改善していくよね。

この『悪意がない』という大前提に立ってコミュニケーションを取ることの重要性を、最近すごく感じてます。

ぼく、会社内でライターやってるというポジション柄、会社の上層部の人と話す機会が比較的多いんですね。(=発信するネタは上層部が握ってることが多いから)

それでまあ、みなさん忙しいので基本的にどんどんハイコンテクストなメッセージが飛んできます。(いちいち噛み砕いてる暇がないから、ちゃんと背景を理解しとかないとトンチンカンな行動につながってしまう)

それで『このメッセージの意図はなんだ??』と考えるときに、『これは一見どっちとも取れるけど、悪意がないと仮定するとかこっちだな』といった場面がチョコチョコあります。

つまり、『悪意がない』と決めつけることができるだけで、一気にコミュニケーションのスムーズ度合いが増します。

これ、めちゃくちゃ大事なことです。

逆に、ぼくも会社の人とコミュニケーションを取るときは、基本的にはそこそこハイコンテクストなメッセージの送り方をします。

ぼくいまインターン生で基本的に全員ぼくより立場が上なので、ぼくが冗長に説明すればするほど面倒臭がられて返事が遅くなります。

なので、あえてちょっと情報が足りないくらい、けど背景を共有できてれば要点はつかめるくらいの量でメッセージを送ります。

なので、ぼくもメッセージを送る側として『悪意がない』と決めつけてもらえる信頼関係を、日頃から築いておく必要があります。

そうすれば、多少メッセージの枝葉末節がなくても、めっちゃ大きな認識の齟齬を起こすことは少なくなります。

結論、日頃からの信頼関係構築とっても大事だという話です。


そういう風に自分ができること、をやっていけるようにありたいし、事象への理解はちゃんとしていきたいよね。

若干話が脱線しましたが、まずは『確率論』じゃなくて『絶対値』で事象を捉えることの大切さ。

そして、絶対値で捉えたときに実際になにか異変があった場合、その異変は『悪意』によってもたらされたものではなく、なんらかの『アクシデント』か『勘違い』によって生まれていると考える(=悪意によってもたらされたとは考えない)。

そうやって考えろ!ということではなく、そう考えるようにまず採用戦略としては入り口でちゃんとフィルタリグをかけるべきで、あと入ってからの日々の細やかなコミュニケーション大事だという話でした。



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