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「本」の持つ力

本の持つより高次の力とは、われわれの高次の力とは、われわれの注意を引くことだ。
――それこそが、この経済においていまでも希少なものなのだ。
本とは注意を引く単位なのだ。
※本中より引用


『〈インターネット〉の次に来るもの』を読んだ感想、第14回です!

第1回はコチラ↓


きのうのnote(スマホでどんな情報でも手に入る時代に、「本」を読む理由)では、『読書の没入感覚が、ぼくは好きなんだ!』という話をしました。

きょうはその続編みたいな感じで、『本の持つ力』について書いていきたいと思います!


というか結論はもう最初に書いちゃったんですが、本は『ぼくたちの注意を引く力』を持っています。

少しまえに、こんな記事があったんですが、、、

この本中でも、『本の持つ力』について、似た内容の発言をしています。


井上 オンラインサロンを作って、動画に出て、最先端を嗅ぎつける嗅覚を持った箕輪さんが、アナログとも言える「本」にこだわる理由は何なんですか?

箕輪 いろいろやってみて感じるのは、本は読ませるまでが大変だけど、読んでもらいさえすれば、読者にとってめちゃくちゃ能動的な体験なので、やはり圧倒的な力があるんですよ。テレビで見たことよりも、はるかに頭に残るし。

井上 テレビで流れている内容って、けっこうすぐに忘れてしまいますものね。本はやりようによっては、経典になれる。

箕輪 まさにそう。テレビは一気に数千万人にアプローチできるけど、能動的に何かをやらせる力は低い。本のほうが没入させやすい。言い方は悪いけれど、洗脳してしまう面はあると思うんですよ。

井上 それを率直に言っちゃうのが箕輪さんらしいですね(笑)。

箕輪 だって、「〇〇という本で人生変わりました」という人はいるけど、「誰々の動画に影響を受けました」「〇〇というネットの記事で人生変わりました」なんて人、まずいないじゃない? 
僕は紙の本は愛着が湧くみたいなノスタルジーは嫌い。でも、やっぱり本は、それをきっかけにコミュニケーションの起点になれるコンテンツで、ポジティブな熱狂を生み出しやすいんですよ。だからコミュニティの中心であり、行動の起点になる。

※記事中より引用


きのうのnoteでは、『いま世の中は、どんどんスクリーンだらけになっている。けれどそのなかでも本というフォーマットの魅力は色褪せることないんだ!』といったことを書いたんですが、記事中の内容はまさにそれで。

スクリーンと一言で言ってもいろいろなスクリーンがあるので、一概には言えませんが、例えば記事に出てきているTVやぼくたちが普段見ているYouTubeって、基本的にはものすごく『受け身』なコンテンツです。

だからこそ接触の心理的ハードルが低くて、たくさんの『数』にはアプローチできますが、そこから何か新しくてポジティブなアクションにつながることは少ないです。


でも一方で、『読書』ってとても能動的な体験です。

まず星の数ほどある本の中からその本を選ばないといけないし、それを本屋さんなりAmazonなりで買わないといけないし、書かれてるある情報を摂取しようと思っても、誰かが読み上げてくれるわけでもないし、勝手にページをめくってくれるわけでもありません。

ひとつひとつの動作に、ものすごくハードルがあるのです。

だから、圧倒的な『数』にはリーチしにくい。

しかし、それを補って余りある『質』を、読書体験は担保してくれます。

実際、ぼくもこれまでのキャリアや物事に対する考え方などで、一番影響を受けているのはたぶん『本』です。

本を通して、次のステップの方針が変わったり、考え方が変わったりという経験を、何回もしてきました。


それくらい、本にはぼくたちの注意を引く力があるのです。


ということで、これからどんな新しいメディアが登場しようとも、本の持っている『ぼくたちの注意を引きつける力』は、とても強力だろうなという話でした!

お金もモノも余りまくっているいまの時代、企業にとって一番希少な資源はぼくたちの『注意』です。



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