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事業計画はコミュニケーションツール

こんにちは、ナンバーナインの後藤です。

INCLUSIVEという上場企業で取締役をやっていますが、INCLUSIVEがナンバーナインに出資したことから、ナンバーナインの取締役も兼務することになりました。

私はナンバーナインの役員ですが、上場企業の役員でもあるという、”やや”社外の目から見たナンバーナインについてお伝えしていきたいと思います。今回は、ナンバーナインの今期事業計画の概要を紹介していきたいと思います。

事業計画について

そもそも、事業計画とは何か?

このnoteを読んでいる人の中には、あまり事業計画について詳しくない人もいるかと思いますので、まずは事業計画の説明から始めたいと思います。

事業計画は、ウィキペディアによると「事業の達成目的、目標、達成する計画・過程を示した公式のステートメントまたはその文章のこと」と定義されています。少し言葉が難しいので分かりやすく言い換えると、会社をどう成長させるか方向性を決め、具体的な施策について定めたドキュメントの事です。大体の会社が、パワーポイント的な説明資料と、エクセルの数値計画をセットで作る事が多いのではないでしょうか。

事業計画が一度作られると、それを更に細かくし、部門別に割り当てた予算と呼ばれるものが作られます。こういった予算を作ることの経営管理上のメリットはいくつかあります。例えば、実際に事業が当初想定していた通りに進捗しているか数値ベースでリアルタイムに把握、改善施策にすぐ着手出来たり、数値目標に従って達成率評価をすることが出来るので、ある程度客観的な人事評価を実施出来たり、などが考えられます。

事業計画はコミュニケーションツール

改めてになりますが、何で経営者が事業計画を作るかを考えたことはありますか?業績予想を作るため、という観点も、既に上場企業であれば株式市場に対して説明責任を果たすため必要かもしれません。でもナンバーナインの様に未上場のベンチャー企業にとって、この観点からの計画の必要性は特にありません。じゃあ前の段落で書いた様に、予実管理をしたり人事評価をする為でしょうか?これも副次的な機能の様なもので、事業計画を作る真の目的ではないです。

企業にとって事業計画が重要なのは、これが今後の会社戦略についての経営陣のコミットメントであり、コミュニケーションツールだからです。

会社の成長を加速化させるためには、組織が同一の目的を意識する必要があります。その為にも、メンバーが共通の価値観を持つことで目的実現のための活動をお互いが認め合い、支援していく必要があります。

その一方で、メンバー、取引先そして株主など、ステークホルダーが多くなるほど経営陣が持つ想いやビジョンが伝わりづらくなり、会社が目指す方向性もブレてくることが良く起こります。そういった理由から、文章化されていて誰でも(ほぼ)同じように解釈でき、数値を通してある程度客観的に説明されている事業計画が、日頃の活動を振り返り、原点に立ち返る道しるべとして必要になるのです。

ナンバーナインの今期事業計画について

ナンバーナインの経営陣が今期の戦略としてどういうコミットメントをしているのか、ここからご紹介します。事業の観点からはデジタル配信事業も強化しつつ、ウェブトゥーンへの積極投資をしていくこと、そしてコーポレートの観点からは上場も視野に入れ、組織力の強化を図っていくことです。

ウェブトゥーンへの投資

ウェブトゥーンへの投資の話をする前に、少し歴史のお話を・・。

情報流通のフォーマットは、技術の進歩とともに更に多くの人に、かつ容易に伝播出来るよう進化してきました。例えば「文字」で伝えるという仕組みは、昔エジプトでパピルスが用いられるようになり、「文字」が持ち運べるものとなったことで普及が加速化しました。

そして耐久性を持ち、まとめて綴じることが出来る羊皮紙や紙が発明されたことで、「本」というリッチフォーマットがさらに多くの情報を伝える手段として発達しました。さらには、PCやスマホといった電子機器が普及したことで、「ウェブメディア」や「電子書籍」という、「本」の様に物理的な存在を必要としない形で情報を展開することが出来るようになりました。

こんな感じで、活用できるテクノロジーの変化により、モノの伝え方は進歩してきたわけです。

こんな変化が、漫画にも来るとナンバーナインは考えています。スマホを誰もが持つ世の中になったことで、スマホに最適化された縦読み漫画、つまりウェブトゥーンの需要が数年で大きく伸びることを想定しています。スマホはもちろん海外でも普及していますので、日本初のウェブトゥーンの面白さの認知が高まれば、事業機会は海外へとさらに広がります。

この市場機会を会社の成長機会にしていくために、ナンバーナインはウェブトゥーンに積極投資していきます。

ウェブトゥーンへの投資については、採用して制作キャパシティを強化していくだけでなく、独自IP開発もやっていきます。事業の展開方法として、制作の委託を受けるものから自社開発まで幅はありますが、まずは数をこなして日本でウェブトゥーン制作ならナンバーナイン、と言われるだけの認知と実績を獲得することが重要です。

このことから、今期については手掛ける作品数の目標を設定し、先行投資としてコストを出しながらでも、まず一定数以上の作品制作に「取り組む」事にコミットしていく戦略です。

上場も視野に入れた組織力の強化

今期は、上場も視野に入れ組織の強化にも着手します。上場はどんな会社でもできるわけでなく、証券会社、そして東証の審査を通過した会社だけが上場できる、そこそこ狭い門です。

上場審査では色々な事を見られますが、一言で示すと会社が上場後も持続的に成長していくか、「成長の再現性」を見られることになります。

例えば上場準備をする中で、社内制度の整備が必要とか、残業管理が重要とか聞く事があると思います。こういう対応も、会社目線で見ると誰が責任者でも同じ様に事業が進められるかとか、メンバーが無理なく勤務でき、会社に定着できる環境が整っているかとか、再現性を見られているんです。

組織を強化する取り組みとして、今期は人事評価制度をチューニングしたり、社内ルールを新たに決め直したりします。採用を強化しているナンバーナインですが、メンバーの数が増えるとメンバー間での問題も多く発生します。

メンバーのモチベーションが下がっていく要因で、大きな課題の一つは人事評価、つまり給与・待遇の不公平感ではないでしょうか。そんな状況を避けられる様、メンバー拡大期の今先回りして人事評価制度のチューニングに着手することにしました。

同様に、社内ルールの整備も行っていきます。これまでは数名のコアメンバーで事業を動かし成功もしてきましたが、事業規模をここから倍々で拡大させていくためには、能力を持った人であればだれでも結果が出せるように会社の決裁ルール、売上の計上ルール、チームマネジメントのルール・・などなどを決めていく必要があります。

こんな感じで、今期は、ナンバーナインが上場に際して求められる「再現性」を組織レベルで持った会社に成長する為の取組に着手していきます。

最後に、、絶賛採用強化中です!


今回はナンバーナインの戦略について概要をご紹介しましたが、もっと詳しく聞いてみたい!という方は是非応募していただき、経営陣の一人でもある小禄さんから直接聞いてみてください(笑)
勿論INCLUSIVEグループとしても採用強化中です。ご興味頂けたらあわせてご確認くださいませ!!

【積極採用中のポジション】
企画編集 / 漫画制作ディレクター / エンジニア / WEBTOON編集者 / 学生インターン / 日南デジタル漫画ラボスタッフ

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【INCLUSIVEグループでも採用強化中】
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