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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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2022年1月の記事一覧

東京の生活史、を読んだ。

東京の生活史、を読んだ。

遂に読了、1216p。

150名にも及ぶ語りを、ただひたすら聴取し文字に起こし編まれたもの。読書から実益的な見返りを求める人には、全くオススメできない。特にタイトルから社会学的な何かを期待していると、自分のように肩透かしを喰らう。

出版社からのコメントが本書の説明ズバリなので引用する。

これだけの大作は「読んだことがある」という経験を得るだけでも十分だろう。それは登山になぞらえれば、最もメジ

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冬の旅、を読んだ。

冬の旅、を読んだ。

角幡唯介さんの極夜行前の後に読みたくなり手にしたのはこちら。

あらすじはこのような感じだ。

今回が2回目となるが、前回読後に自分が何を感じていたのか確認をしてみる。

なるほど、自分は著者が選択したアプローチ(手段)に反応していた。これは本多勝一が提唱し、角幡唯介さんが本多氏から被爆したというパイオニアワークの理論に著しく影響を受けてのことだろう。

***

今回自分が感じたのは、舞台となっ

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