【標準的なニューケインジアンモデル✨】『Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework』:IMF Working Paper No.2💝2023/11/07
卒業論文にこだわりたい💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
収益化をすることはなく、先行研究などのコンテンツを正しく引用し、適切な発信ができるように努めます📝
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
前回のお復習い📝
Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
I. INTRODUCTION(2)
2008/9の金融危機以来、金融政策手段としての為替介入の利用はさらに増加しました
新興市場の中央銀行は、2007年から2008 年半ばにかけて、キャリートレードフローから生じる通貨高(currency appreciation)を抑えるために大規模な介入を実施しました (Adler and Tovar (2011))
その後、新興通貨に売り圧力がかかると、多くの中央銀行が通貨安のスピードを抑えるために為替を売却したのです
同時に、いくつかの先進国(スイス、オーストラリア、イスラエルなど)の中央銀行は、国内金融状況を安定させる取り組みの一環として定期的な介入(regular interventions)に乗り出したということです
そして2010年、新興国市場への資本流入が徐々に戻ってきたことを受けて、中央銀行は通貨高を制限し、競争力を保護するため(とりわけ)外貨準備を再び積み立て始めました👏
標準的なモデルの手法では、このような介入の実践は考慮されていません
むしろ、文献は、たとえあったとしても、例えば Monacelli (2004) のように、インフレと為替レートの両方に影響を与える手段が 1 つだけ、つまり金利だけである標準的なニューケインジアンのインフレ目標モデル(standard new–Keynesian inflation targeting model)の文脈で扱っているだけなのです
しかし、新興市場における介入の実践は、中央銀行の金利政策とは異なるチャネル(through different channels)を通じて行われます
2002年のチェコ共和国などの場合 (Gersl and Holub (2006))、介入は中央銀行の中間目標 (インフレなど) を達成するための追加手段として使用され、主な手段としての金利を支えていたのです👀
これは、介入が主要な手段とは独立して使用され、金利政策とは異なる中間目標(競争力など)を目的とする場合でもあります
2008/9 のイスラエルがその例です
テイラー型ルール(Taylor-type rule)のみを特徴とする標準的なモデルを用いたアプローチは、2つの政策手法とその個別の伝送チャネル間の相互作用をモデル化するには様式化されすぎている(are too stylized)のです
この論文の主な貢献(The main contribution of this paper)は、ニューケインジアンの小規模開放経済(SOE)モデルを対象とした標準的なインフレを拡張して、独立した中央銀行手段として為替介入を組み込んだことです📝
私たちのフレームワークは、標準的なニューケインジアンモデルに以下の要素が追加されています🌟
(i) 金利政策と並行して機能する為替介入
(ii) 金利ベースのインフレ目標と管理変動相場または固定為替レートの共存
(iii) 介入政策による金融セクターのバランスシートとポートフォリオのバランスシートへの影響
ここでの重要な新しいメカニズムは、2つの金融セクターから生じるスプレッド (プレミアム) と2つの政策ルールの相互作用をモデルに組み込んでいることで現実に近づけていることです
2 つのルールは、中央銀行による主要政策金利(a key policy rate)と外貨準備の蓄積(FX reserve accumulation)という 2 つの手段の使用について説明しています👀
デフォルトでは、前者はインフレの目標に使用され、後者は為替レートの目標に使用されますが、(今回のモデルでは)両方のルールで複数の目標を設定できるのです👏
この介入メカニズム(The intervention mechanism)は、金融資産の保有が内生金利スプレッド(endogenous interest rate spreads)の影響を受ける金融セクターを通じて機能しているというのです
私たちのモデルは、さまざまなポートフォリオのバランスシート効果(portfolio balance sheet effects)を特徴としています
これらは、モデル内の金融セクターと家計の最適化に関する制約から生じます📝
これらの制約は、金融資産自体の相対的な供給に依存する、さまざまな資産の金利間にくさび(プレミアム)をもたらします
このようなプレミアムにより、金融システムが利用できる中央銀行紙の相対供給量を変化させる不胎化介入(sterilized interventions)が為替レートに影響を与えることが可能になるということです📝
本日の解説は、ここまでとします
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです
今回、私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策
ということを再認識できたような気がします💖
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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