Kensuke (Kenny) Watabe

(株)1ntegrators 代表取締役テニスを通じて次世代のグローバル人材育成、GP…

Kensuke (Kenny) Watabe

(株)1ntegrators 代表取締役テニスを通じて次世代のグローバル人材育成、GPTCA指導者コミュニティ運営、国内メーカーの海外展開、マネジメント、交渉、戦略を練るなど、軍師役としてコーチング、マネジメントの両輪をグルグル回し中。

最近の記事

出入口の法則 (代償の先払い)

テニスを通じて次世代を育成しているコーチです。 「出入口」 言葉の通り、出るのが最初、入るのが後という意味で捉えています。 入るのが最初、出るのが後として「入出口」とは表現しないですよね。 何事にも、我々の生活の中にも、「出入口」というのは原理原則として共に生きています。 例えば、 電車でも、出る人が最初、入る人が後 エレベーターのドアが開くと、出る人が最初、入る人が後 何かを支払う(出す)何かを手にいれる(入る) 仕事をする(能力を出す)、給与をもらう(入る) こ

    • 失速していく日本

      テニスを通じて、次世代を育成しているコーチです。 秩序を乱さない者が最も優秀という、特有の価値観がある日本。 必ず列に並ぶ、調和を大切にする、なるべく他人と摩擦を起こさない、本音を言わないなど、規律と文化が成熟していることは世界的に称賛を浴びることが多々あります。 しかし、規律を教えすぎたり、加えて責任感を負わせすぎると、リスクを負わない環境が成り立ちます。 日本だけにいるとあまり感じませんが、 世界では物価の高騰と円安が進んでいます。 一方で全てにおいて物価が安く

      • 選手の野心に火をつける

        テニスを通じて次世代を育成しているコーチです。 野心を育てるには 「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ほととぎす」 「鳴かぬなら、鳴かせてみよう、ほととぎす」 これら有名な表現の間に位置するくらいの精神ではないでしょうか。 鳴かせる手前までだったり、鳴くまで待つように見せかけたり、時には心をくすぐるようなことをしたりなど。。。 ひと昔前は、厳しい練習、厳しい規律を経て、その経験から選手のやる気や野心を抽出していました。 今現在は精神性を訴えるより、合理性を訴えるほうが、

        • 物事の本質と向き合うチカラ

          情報に溢れる日々ですが、果たしてどれだけ本質的な事象と向き合えているでしょうか。 テニス選手を育てる上において、テニスコートでのパフォーマンス向上を目指すのは絶対ですが、それ以上に大切なことは勝負の本質、アスリートとして生きる価値についての本質的な部分を訴求し続ける必要があります。 プレーのパフォーマンスというのは常に起伏が生じます。 アップダウンが激しいという意味です。 つまり最高のパフォーマンスを最高の舞台で実現することは至難の業。 トップアスリートでさえ能力を発揮

        出入口の法則 (代償の先払い)

          決めつけないこと

          それは「目標」です。 目標は常に柔軟性をもって修正できるものであるべきです。 日本では特に目標を持つことの大切さだったり、目標に向けて頑張る大切さを説きます。 もちろんその通りだと思います。 そして見栄えが良い。 美しく見える。 生き方が鮮明に見える。 しかし、目標は達成されないことがほとんどです。 では、なぜか? それは目標に執着しすぎているからではないか?と考えます。 目標を達成するには、能力を発揮しなければなりません。 能力を発揮するには、こだわりを捨て

          決めつけないこと

          「球体思考」を身につける

          次世代の選手育成に取り組むプロテニスコーチです。 育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。 変転変化の時代、ものすごいスピードで体感できるほど様々なことが変化し、物事が変化し、そして特に感じるのは人の考え方もどんどん変わっているように感じています。 時代が変われば、考え方も変わり、時流に乗ることが大切とはいいますが簡単なことではありません。 実は言うと、人を育てる

          「球体思考」を身につける

          様々な環境で仕事をする価値

          次世代の選手育成に取り組むプロテニスコーチです。 育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。 仕事の在り方について大切にしていることです。 様々な環境に身を置いて仕事をする。 賛否両論があることですが、長く勤務することが信頼につながり深く味のある仕事もあります。しかし、私の場合はクライアントと設定する目標を達成することに価値を感じています。 次に、仕事への刺激です

          様々な環境で仕事をする価値

          人が育つ環境

          次世代の選手育成に取り組むテニスコーチです。 また、育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。 今回は人が育つ場所について考察してみます。 人が育つ場所には様々な要因が存在しますが、大きく分けて4つあります。 1、一貫性のある環境 2、投資されている環境 3、引き上げられる環境 4、失敗に寛容な環境 1、一貫性のある環境 コーチングをする中でいつも心がけている

          「やらないこと」を決める。

          次世代の選手育成に取り組むテニスコーチです。 また、育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。 30歳の誕生日を迎えた時に、決めたことがありました。 それは仕事の依頼を頂戴した時に よろしくお願いします! はい!喜んで! 御意!笑 Yes, I got this! とにかく、仕事の依頼を断らないことでした。 仕事が途中で頓挫することはあっても、どんな仕事の内容

          「やらないこと」を決める。

          目に見えない価値を大切にする。

          次世代の選手育成に取り組むテニスコーチです。 また、育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。 コーチ、指導者とは「導くこと」を生業としているのですが、人を育てるということは目に見えない進歩と向き合うことがほとんどです。 とは言え、試合などの勝負がハッキリしている世界は様々なことが明確で鮮明なのですが、次世代の子供達は勝ち方、負け方がとても重要だと考えます。 勝つこ

          目に見えない価値を大切にする。

          逆転するイメージをもつ

          先日、オールバーズ代表のミッツさん(蓑輪光浩さん)と久々の再会を果たしました。 我々の出会いはUNIQLOのスポーツチームです。 当時、私がテニスコーチとして、選手育成という一旦現場を離れて時の出会いです。 テニスという競技はもちろん、スポーツを社会的価値として構築するには? そのテーマを元に、マネジメント、ビジネスの側面で仕事をしていた時期です。 マネジメントとコーチングは対立するようで、非常に深い繋がりと共通点が存在します。アプローチは違えど、狙う的(マト)は同じ

          逆転するイメージをもつ

          日本は特に世界を意識するべき

          グローバル 世界基準 国際的な視野 など、世界と向き合うと、このような言葉が行き交います。 また、世界に挑戦する人材は、日本では生きづらいと言われていますし、そう思います。 テニスを通じての人材育成に取り組んでいますが、それでも「世界」と向き合うというのは、呼吸と同じくらい重要であり、次世代の子供達にはそれくらい当たり前のことだというの伝えています。 どちらが上で、どちらが下か、という日本人は無意識に優劣をつける傾向性がありますがそういうつもりで世界の重要性を説いてい

          日本は特に世界を意識するべき

          創造力がなぜ必要か

          全てにおいて多様化している時代、忠実に言われたことを確実に実行する能力より、不可解な課題と向き合うことが多くなっていると思います。 仕事でも、この方どうやってお金稼いでるの?だったり、 仕事の内容を聞いても多彩すぎて何の仕事をしてるんだろう?この方は? 先日シンガポールを訪れた時も、日中から片手にスマホ、Tシャツとハーフパンツ、サンダルで子供のテニスの練習をぼーっとみているお父さんがいました。 その方の仕事を聞いてみると、「投資家」だということ。スマホ一つで仕事している

          創造力がなぜ必要か

          ツアーは最高の教育現場

          マレーシア、シンガポールとITFジュニアの2週間の遠征に行っていました。 国際大会は全て1週間を通じて行われます。月曜日が1回戦、決勝戦は日曜日というように、グランドスラムは2週間ですが、1週間、1大会。選手達は年間を通じてランキングを上げて少しでも高いレベルで戦える環境を目指して遠征を繰り返しています。 これをツアーと呼んでいますが、私たちはツアーでどう生き残るか?いわゆる年間を通じてどのようなパフォーマンスに取り組むかを重要視しています。 ジュニア選手でも低年齢から

          ツアーは最高の教育現場

          餅は餅屋

          次世代育成に取り組むテニスコーチです。 選手の育成、強化だけでなく、次世代へ向けて世界で戦う必要なマインドセットを育てています。 餅は餅屋、弱くても相撲取り 人を育てる上において、やはりその道の専門家(指導者)に任せるべきだと思います。 親がテニスコーチであれば話は別ですが、 近年、日本のジュニアテニス選手を見ていて思うのは、テニス経験のない親が前のめりに教えている環境が多いことです。もはやどっちが主役がわかりません 笑 様々な理由で、仕方なく教えているかもしれませ

          中国、広州のテニスアカデミー

          中国の広州にあるテニスアカデミーへ2週間、選手の指導に行ってきました。 元々のご縁は、田中歩トレーナー(写真左) 2010年にタイのバンコクで出会い、選手達のオフシーズンキャンプで一緒にお仕事をしたのがキッカケでした(金子英樹さん主催のalloutキャンプ) 現在、歩トレーナーは中国を拠点にして、日本人が世界に挑戦している一人です。 そんなご縁からスタートした今回の中国でのコーチング。 コロナウイルスの終焉で世界が開国し、世界を行き来できる環境に戻ってきました。 そ

          中国、広州のテニスアカデミー