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中国、広州のテニスアカデミー

中国の広州にあるテニスアカデミーへ2週間、選手の指導に行ってきました。

元々のご縁は、田中歩トレーナー(写真左)

2010年にタイのバンコクで出会い、選手達のオフシーズンキャンプで一緒にお仕事をしたのがキッカケでした(金子英樹さん主催のalloutキャンプ)

現在、歩トレーナーは中国を拠点にして、日本人が世界に挑戦している一人です。

そんなご縁からスタートした今回の中国でのコーチング。
コロナウイルスの終焉で世界が開国し、世界を行き来できる環境に戻ってきました。

そしてサプライズは塚田コーチ(写真中央)との3年振りの再会。
秘密にして広州まで会いに来てくれました。

塚田コーチは現在、中国の昆明という町の少数民族が集まるインターナショナルスクールでテニスの先生をしています。

15年前にツアーコーチになろうと思ったのは塚田コーチとの出会いからでした。

広州のテニスアカデミーのセンターコート

広州のテニスアカデミー、中国のテニス教育とは

簡単に言うと、中国はテニスバブル、教育バブルが起きており、テニスをツールとしての人材育成があらゆる場所で行われています。プロを目指す選手もいれば、勉学とテニスを両立してアメリカの大学進学や中国の大学へ挑む形が多いとのこと。

中国では莫大な資金が投入され、施設の建設が進み、とにかくものすごいスピードで変化している市場。その一方でプログラムや指導者不足が露呈していまっているのも現状。

また、驚くことは中国国内の大会がとても充実していることでもありました。
賞金も高く、こういう情報というのは中国の情報規制と相まって、なかなか発信されていないかもしれません。

「挑戦」に対して寛容な環境とは?

広州のテニスアカデミーでは午前、午後と練習が行われ、その中でトレーニングの時間も組み込まれています。

選手達はオンラインスクール(通信制の学校)に通い、テニスを通じての教育に時間を投資していること。

中国を含め、アジア諸国の親御さんとお話ししたり、考えを聞くと、「教育」こそが1番の投資対象だと言う方が多いです。

日本では「教育に投資する」という言葉をあまり聞きません。

人材を育てるには教育が必要なのは言うまでもありませんが、どういう環境で、どういう教育を受けるががとても大事に思います。

中国を含め、アジア諸国ではオンラインスクールで学問を学び、より挑戦したい分野(スポーツ、芸術などの一芸)へ時間を注ぎます。

大きな声では言えませんが、日本の今の教育プログラムは今の時代に全く合っていないように思えてきます。

もちろん、全てではありませんが、学校で8時〜15時まで同じ教室で、同じ価値観の人間が集まり、先生の話をただ聞いて、決められたテスト範囲を勉強して、ただ言われたことを答えることに価値を感じないのは私だけではないはずです。

文武両道がなかなか根付かない日本と、「挑戦」する時間をより的確に選択していく中国、アジア諸国。

ここでやはりキーパーソンとなるのが親の存在。

環境を提供できるのは紛れもなく、親御さんの教育方針。
子供達は親の教育方針で生き方が決まると言っても過言ではない。

今必要なのは大人が常にアップデートしていく考え方を持ち続けること。

大人の好奇心こそが、子供へ大きな影響力を与えていくと感じています。

広州塔

ものすごいスピードで様々なことが進化している中国、というのを肌で感じた2週間。

メディアの報道とはまた違い、進化している未来を見据えている中国でした。

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