次世代育成に取り組むテニスコーチです。
選手の育成、強化だけでなく、次世代へ向けて世界で戦う必要なマインドセットを育てています。
餅は餅屋、弱くても相撲取り
人を育てる上において、やはりその道の専門家(指導者)に任せるべきだと思います。
親がテニスコーチであれば話は別ですが、
近年、日本のジュニアテニス選手を見ていて思うのは、テニス経験のない親が前のめりに教えている環境が多いことです。もはやどっちが主役がわかりません 笑
様々な理由で、仕方なく教えているかもしれません。(例えば近隣にテニスコーチがいないなど)
また、テニス愛好家程度ではこの複雑性に満ちたテニスは教えれないというのが自論です。テニスの価値、選手育成の価値はそんな低いものではありません。
テニスをやったことない方がテニスを指導するなんてもってのほかです。
海外では親がテニスコーチをある一定数ですが見かけます。
特にツアーに帯同している親もみかけます。
親が人生を賭けて失敗を試みず全てを子供に投資している姿。
全てとは、時間もお金も、必要に応じてコーチを雇い、フルタイムで子供のテニスの夢を実現させている姿です。
とは言え、最近素晴らしいなと感じることが多々ありました。
それは、
親がテニスコーチをうまく活かしている姿。コーチをうまく使っていることです。
すごく先を読んで動かれているんだなぁと思い、本当に素晴らしいことです。
技術的な指導は今やSNSの情報で十分でしょう。
インスタグラムなどでもそうですが、あらゆるデモンストレーションが閲覧できるので、イメージ作りには最適かと思います。
しかしそれらは所詮、「切り取り」の情報であることを理解しておかなければいけません。
年齢や体格によって技術の成長する過程は異なります。
従って、それらは本質ではないということ。
活かし方がわからなければ、ただの頭でっかちになるだけになってしまうでしょう。
テニスだけでなく、どの分野でも同じことが言えますが、物事は総合的な理解、物事の本質が問われます。
その本質を理解できているのは専門家であることは間違いありません。
次に言えるのは
専門家は導き方のタイミングを熟知しています。
なんでもかんでも感じたことをアドバイスしません。
時にはずっと黙っている指導者を見かけます。
選手に気付きを与えている時期なのかな、、
ここは忍耐強く成長するタイミングを見守っているのかな、、
「黙る」というのは立派な指導法の一つであり、選手の成長するタイミングを常に見計らっているのを伺えます。
そして最後に餅は餅屋であるべきと考えること。
指導者は選手の能力をどう活かすか?を知っていること
技術も含め、備わった知識や経験をどう活かすか?を指導者は知っていることです。
特に経験のある指導者は選手のキャリアをサポートできます。
選手の特性や培った能力をどう活かすか?つまりは、
どう導くか?を熟知していることです。
最後になりますが、キング・リチャードのように我が娘達、黒人選手が世界一になるために人生を賭けて夢を実現する覚悟があれば、指導者は親であるべきだと思っています。
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