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目に見えない価値を大切にする。

次世代の選手育成に取り組むテニスコーチです。
また、育成、強化だけでなく、世界を基準とした人材を育成するコーチング、物事の仕組みづくりや価値を創るマネジメントの両輪をグルグル回す取り組みをしています。

コーチ、指導者とは「導くこと」を生業としているのですが、人を育てるということは目に見えない進歩と向き合うことがほとんどです。

とは言え、試合などの勝負がハッキリしている世界は様々なことが明確で鮮明なのですが、次世代の子供達は勝ち方、負け方がとても重要だと考えます。

勝つことは当然自信に繋がります。しかし勘違いした勝ち方を積み重ねると心に溝が生まれてきます。そうなると過信に繋がったり、様々なことに隙(スキ)や慢心が生まれがちです。従って勝った時こそ慎重になる必要があります。

一方で、負ければ実力不足と捉えて「課題」が露呈します。
負けることは辛く、苦しいことなので一見避けて通りたいところです。

しかし、目に見えない価値を追うと、「足りない」「不足している」「何かが欠けている」というのは豊かだと考えます。なぜならそれらは人に反骨精神を抱かせてくれるからです。

悔しさが人を成長させるという言葉は、悔しい思いであったり、自分は何かが足りないと感じたら、人は自然と厳しさを求めます。つまり、厳しさとは人から与えられるものではなく、選手自ら求めるものだと思っています。

補足すると、与えられる厳しさというのは義務に変わり、選手はその厳しさが苦しくなってくるでしょう。しかし、求める厳しさというのは夢中に変わるので選手はその厳しさから価値や楽しさを見出すことができます。

人を育てる上で、本当の価値とはこのように目に見えないことばかりです。

目に見えるものばかり追ってしまうと考え方にブレが生じてしまい、目標に対しての一貫性を失います。そうなるといつまでたっても目標が達成されることはありません。

本当に大切なことは目に見えない。
そんなことを感じる日々です。

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