「ギャップイヤー」という選択
前回のnoteでフォルケホイスコーレについて書いて、またフォルケについて詳しく書こうと思ってたけど、少しだけ寄り道します。
今回はギャップイヤーについて。
ギャップイヤーって??
ギャップイヤーとは、ヨーロッパを中心とした国で広く浸透している制度で、高校卒業後、大学卒業前に1年間休暇をとり、留学、インターン、ボランティア等を通して自分のやりたい事を見つけ、実現させる期間の事をいいます。
いちおネットに書いてあるような事は書かなきゃと思って、少し堅苦しく書いたけど、
実際は何でもいいんだと思います。
1年間好きな事を突き詰める人もいるし
やりたい事を見つようとする人もいる。
何かに挑戦する人もいれば、
自分と向き合う期間にする人もいる。
逆に、この1年間は何もしないぞと決めてる人もいると思う。
10人いれば10通りのギャップイヤーがある。
ギャップイヤーとは、1年休学して
そんな自由な時間を得ることだと思う。
ギャップイヤーを選んだ理由
僕は、大学2年生が終わり、就活が始まる3年生の前にギャップイヤーとして休学する事を決めた。
一般的にギャップイヤーって、高校卒業後の1年間、大学卒業前の1年間、就職前の1年間などの期間として言われてますが、大学3年前の休学もギャップイヤーでいいだろという事で、勝手にギャップイヤーという事にさせてもらってます。
では何故、僕がギャップイヤーとして1年休学したのかというと、
もう少しだけ
自分と向き合う時間が欲しかったから。
僕の大学生活のほとんどは
コロナの真っ只中という事もあり、
授業はオンライン。
実際に大学に行けるようになったのは、
大学2年生の後期からだった。
なんのために大学に行っているんだろうと
何回も思っていた。
ただ、大学では学期末のテストが実施出来ないので、成績評価は毎授業後の課題。
それが毎日全ての授業で出るので、
良くも悪くも、やらなきゃいけない事は、
対面の授業よりも多かった。
そんなこんなで、授業と課題に追われる日々を過ごしていたら、いつのまにか2年生も残りわずか。
もう3年生で就活か。と思った時、
まだこのままじゃダメだと思った。
1、2年生の頃、色んな大人と話したり、たくさんの本を読んだり、インターンやアルバイトを通してぼんやりと自分のやりたい事が見つかってはいた。
ただ、どこか腑に落ちていない自分にも気づいていたし、うまく説明出来ないけど、もっと根本的な部分で自分に足りてない所があると思った。
だから1年間、
自分と向き合い、
やりたい事を見つけるために
ギャップイヤーとして休学することを決めた。
では、そもそも何故、
ギャップイヤーという選択肢が出てきたのか。
それは僕が高校生の時にある事で悩んでた過去が
関係している。
将来の夢という質問が怖かった過去
僕は、高校3年生の頃とても悩んでいた。
高校3年生の春、進路決定の期間。
先生たちは、
自分の将来を考えてやりたい事、勉強したい事を考えて進路選びなさいと言ってくる。
「分かるわけないやん」
反抗期の子供みたいにこれをひたすら思っていた。
僕の高校は少し厳しい進学校だったので、ひたすら勉強、勉強という感じだった。
今まで勉強しなさいとしか言われてこなかったのに、急に進路決定の時期が来たら、やりたい事なんだ?と当たり前のように聞いてくる。
まぁ今となっては、動いてなかった自分が悪いのは分かるんだけど、そんなの高校生の時は分からない。
とりあえず言われた通り、勉強だけやればいいと思ってたから。
だから僕は将来の夢とか就きたい職業とか聞かれるのがとても嫌だった。毎回ビクビクするくらい。
途中からは、聞かれすぎて、捏造してた。笑
捏造と言っても多少の興味があった職業を言ってた。
だけど、どうしてもモヤっとする。
本当にやりたいかと聞かれると自信がないから。
そんな時に思ってたことがある。
少し子供っぽい考えだけど。
高3の時、将来就きたい職業聞いてくるのって
ラーメンを生まれてから1度も食べた事がないのに、味噌ラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメン、とんこつラーメンの中から好きなの選べって言われてるようなもんだなーと。
仮にテレビで見た事あったり聞いた事あっても分かんないよね。
仕事だってこれと同じ。
色んな職業があって見た事も聞いた事もあるけど、実際にやった事もないから分からない。
既に決まってる人に対しても、なんでそんなに自信もって「これだ」って言えるんだろうと思ってた。
味噌ラーメン食べたことないくせに、塩ラーメンが1番好きって言ってるようなもんだよなー
なんて思ってた。
福岡県民だからラーメンで例えたのかな。笑
勿論、「これだ!」って思って、それ一筋になる事を否定している訳では無い。だけど、僕は性格上、色々なものを見てからじゃないと決められなかった。
だから分からなかった。
まぁもちろん、動いてなかった自分が悪いんだけど。これは100%そう。
知った事で選択肢が増えた
そんな風に悩んでた高校3年生の頃、
僕は父の紹介で1人の女性の方と会った。
その方から、ギャップイヤーの事を教えてもらった。
悩んでた僕にとって、ギャップイヤーという1年間はとても魅力的に映った。
今すぐ高校を辞めて
1年間海外に行こうと本気で考えたくらい。
担任の先生に言ったら、
何言ってんだお前って言われたな。笑
まぁ結局、ちゃんと高校卒業して大学に入学した。
大学前にもギャップイヤーを選ぶ事はなかった。
ただ、
高校、大学、就職をストレートにいくのが当たり前の日本で、ギャップイヤーについて知ることが出来た僕はとてもラッキーだったと思う。
そのおかげで、今、ギャップイヤーとして海外に来る事ができた。
知ってると知らないでは全く違う。
多分ギャップイヤーという言葉を知らなかったら、
やりたい事が明確に決まってないのに海外に行っていいんだろうかと迷っていたと思う。
もしかしたら海外に行ってなかったかもしれない。
だけど、高校3年生の悩んでた頃にギャップイヤーという言葉を知ったおかげで、
大学3年生が始まる前、就活前にギャップイヤーとして1年間休学する決断が出来たんだと思う。
そして現に、今海外にいてギャップイヤーという選択をして良かったと思っている。
最近やりたい事が少しずつ見えてきて
自分とも向き合えるようになってきたから。
進路、就職で悩んでいる人へ
自分のために書いてるnoteだけど、
どこかの誰か、高校の頃の僕みたいに悩んでいる誰かが、「ギャップイヤー」について知るきっかけになればいいな。
そしてその人の選択肢が少しでも増えればいいなという思いから、今回はnoteを書きました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?