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熱中症対策、夏本番前の梅雨どきからスタートすべし!【石原新菜先生 監修】

夏が近づいてきました。気をつけることはありますか?

暑さが苦手なため、夏が近づいてくると、気分が滅入ります。この時季、気をつけておくとよいことは?(70代・女性/神奈川県)

健康2024夏号より

夏本番前の梅雨どきから熱中症対策をスタート。
水分のほかに、塩分補給も必要です。

本格的な夏になる前、梅雨ごろから、対策しておきたいのが熱中症です。
熱中症の原因は湿度の高さから汗が蒸発せず、体温が下げられないことで、体の中に熱がこもり体温が急上昇すること。真夏だけでなく、ムシムシしている梅雨どきから危険度が高まるので注意が必要です。

熱中症を予防するために、4つのポイントがあります。


  1. 熱のこもらない服装をする

  2. 部屋の風を循環させる

  3. 暑いところではこまめに水分&塩分補給

  4. 首、脇の下、ももの付け根を冷やす


①熱のこもらない服装をする
なるべく天然素材を使った風通しのよい、ゆったりしたコーディネートがおすすめ。

②部屋の風を循環させる
エアコンだけでなく、扇風機などで部屋の風を循環させると汗が蒸発しやすくなる。

③暑いところではこまめに水分&塩分補給
屋外で運動や作業などを長時間する場合は、こまめに水分と塩分を補給する。

④首、脇の下、ももの付け根を冷やす
上昇した体温を下げるには、首、脇の下。太もものそけい部を冷やすこと。
体の内側に熱がこもらないよう、体外へと熱を出すのがポイントです。

また、屋外で運動する習慣のある人は、昼間は熱中症の危険があるため、早朝か夕方から夜にかけての運動がおすすめ。涼しい家の中で、もも上げやスクワットをしても、いい運動になりますよ。

ご相談者は夏の暑さが苦手とのことですが、夏は「冷え」もあなどれません。熱中症とあわせて、冷え対策も意識されるとよいでしょう。

「健康」2024夏号より

【教えてくれたのは】
石原新菜先生 イシハラクリニック副院長

医師。2006年帝京大学医学部卒業。漢方医学、食事療法、自然療法によりさまざまな病気の治療に当たっている。わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で人気があり、テレビやラジオ、雑誌などで幅広く活躍。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。

『やせる、不調が消える 読む冷えとり』監修/石原新菜

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