今日の練習メニューから日本古来の教え「守破離」について考えてみた。
先週末にやったタイムトライアルからスピードをあげたトレーニングもやろうと決意。
今週末もタイムトライアルをやることからスピード系練習のメニューをやってきました。
当初、もらったメニューは
・アップジョグ
・ギアチェンジ走(800~1200m)x5
・ダウンジョグ
というもの。
ちなみにギアチェンジ走とは
最初気持ちいいペースで入り、最後400mを持続できる限界のスピードで走りきる
というものです。
ただ、今日は週末に向けてシッカリ距離も走っておきたいと思い、以下のように、ちょっとアレンジしました。
・アップジョグ 4km
・インターバル1km+ジョグ x 5
(ジョグは1km、5分30秒平均で)
・ダウンジョグ 3km
インターバルの1kmは初めはちょっとキツイくらいのペースで入り、残り400mを全力で走っています。
結果がこちら。
途中歩行者を避ける時があったので若干予定より遅くなっていますが個人的には予定通り。
いい練習ができたと思います。
さて、今回のように僕は練習メニューを自分向けにアレンジすることがあります。
でも全てをアレンジする訳ではありません。
僕は
「守破離」
という考え方を大事にしています。
そのことを交えながら今回は書いてみたいと思います。
■なぜせっかくもらったメニューをアレンジするの?
結論を先に言ってしまうと今までこの練習を何回も積み上げてきています。
その上で今の体調や今後の予定を考えてアレンジしているのです。
基本的な考え方までは変えていません。
このようなやり方は「守破離」の中の「破」にあたります。
この守破離という考え方ですが、現代ではビジネスでも語られるようになっており、いろいろなところで応用できる考え方です。
詳しく説明します。
■「守破離」とは?
ウィキペディアにはこう書いてあります。
守破離は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの。 日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。
(ウィキペディアより)
修行するときの過程を示している言葉です。
「修行」という言葉を使ってしまうと大袈裟に聞こえてしまいますね(笑)
要するに、
何かを始めるときは段階を踏んでやりなさい。
ということを言っています。
ではその段階の意味もみてみましょう。
■守破離の「守」「破」「離」、それぞれの意味。
それぞれがどのように定義されているのか、みてみましょう。
こちらの文章がわかりやすかったので引用します。
守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。 ~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)。
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。
(ウィキペディアより)
これをもとに俺流にいうと、
【守】
師匠のいうことはちゃんと聞いて言われた通りにやれ!
【破】
師匠に言われたことだけやってんじゃねぇ。
少しは自分の頭使って考えて動いてみろ!
【離】
お前が師匠になってお前の考え方を広げろ!
言葉が悪くてスミマセン(笑)
でも僕はこう教わったので。
これが「守破離」の行動パターンです。
中でも一番大事なのが、
守破離の「守」
これを疎かにすると全てが失敗します。
「自己流でやって失敗する」というのがいい例です。
ではその「守」の部分の具体的な行動の仕方をみてみましょう。
■守破離の「守」の時期の行動
大事なのは2つ。
一つ目は
「とにかく、言うことを聞いてその通りに動く」
と言うこと。
師匠が白いものを黒と言ったら、自分もそれを黒と思う、というくらい従ってみることです。
(なので師匠選びは慎重に!)
そうすると、どんなことをすればいいのか、自然とわかってきます。
やることが習慣化されてきて最初苦だったものもそう思わなくなってきます。
二つ目は
「とにかく真似しろ!とにかくパクれ!」
ということ。
師匠がやっていることを徹底的に真似て、それをパクっていきます。
パクれって、これまた言葉が悪い(笑)
でも真似をして自分のものにするという意味。
「簡単に説明するには適した言葉」と今となっては思ってしまっています(笑)
そして、僕はこのことを「TPの三段活用」と教えられていて、
TP・・・・とにかくパクれ!
TTP・・・とにかく徹底的にパクれ!
TTTP・・たくさんとにかく徹底的にパクれ!
と叩き込まれました。
今でも何かを試すときは真似から入ります。
これを続けていくと
「あれ?やっぱりこうした方がいいじゃね?」
と強く思う瞬間がきます。
それが「守」のステージが終わりに近づいた証拠です。
■「守」のステージの先、「破」と「離」
そうすると次のステージは
「破」
教えてもらってきたことを少しづつアレンジしていく時期になります。
ここで基礎を忘れてしまうと先にお話した「自己流からの失敗」となってしまいます。
教えてもらったりパクって身につけた土台の上に自分の考えを積み上げていく。
イメージで「破」のステージを進んでいきます。
そして、
「離」のステージ
となる訳ですが、申し訳ありません、僕はまだこの「離」がわかっていません。
個人的にはこの「離」のステージは
武術でいう流派ができるレベル
と考えています。
僕自身、そのレベルの理論や経験を持ち合わせていないと考えています。
なので、まだまだ修行は続きます。
■今までの話をマラソントレーニングに置き換えてみる。
マラソンのトレーニングを始める際、まずは「これだ!」と思う方法を見つけましょう。
それはチーム入ることかもしれないし、コーチに師事することかもしれないし、本を読むことかもしれない。
まずは情報収集をします。
そして一度決めたら90日、約3ヶ月は言われた通りにやります。
人間はやり始めたことが習慣化し身につくまで約90日かかると個人的に考えています。
もし結果が出なかったらどこかの地点でやり方を変えてきます。
ちなみに、僕の場合は、
走るフォームの先生は大迫傑選手です。
なので2020東京マラソンの録画はすでに10回以上見ています。
特徴を掴んで、頭の中で映像を繰り返し再生してそのフォームで走っているつもりで日々走ります。
練習メニューは所属チームの練習メニューが手本。
これをひたすら繰り返しています。
そしてそこにいろいろ足してきました。
練習会後に15kmジョグなどです。
こんな感じで「守」「破」のステージで練習しています。
早く「離」の世界が見てみたいですが、慌てずにいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。