見出し画像

山口周さんの『ビジネスの未来』を読んでみた。

どうも!まつです。

まつの哲学、略して【まつ学】で一人でも世の中のモヤモヤが晴れればいいという想いで気が向いた時にまつの独り言投稿。

時々、ビジネス本の要約やります!

今回、読んだビジネス本は山口周さんの『ビジネスの未来』です。

冒頭の言葉に『高成長か、低成長か』ということについて考えさせられる分掌が書かれている。この2つからどちらかを選ぶと考えると高成長を選ぶと思う。
では『成熟か、未熟か』を選べと言われれば成熟を選ぶ。経済成長において「低成長=成熟」「高成長=未熟」という解釈もできる。
要は成長する余白があればあるほど成長できるため高成長になるという。

この考えってめちゃめちゃ深いと思う。
確かに経済成長があればあるほど企業は大きくなるし、儲けられる。
それは経済という名の大きなエスカレーターに乗っているような感覚。エスカレーターのスピードが早ければ、目的地に行くまでが早いけど、エスカレーターが止まっているときは目的地に行くスピードは遅くなる。・・・・・こんなイメージ。

本書にも書かれているが、前提としてそれが良いか悪いかは別の話。
そして意外なことに高度経済成長期やバブル期よりもそれ以降の方が日本人の幸福度が向上しているというデータも出ているということが私個人的には意外だった。

次に『GDP』についての説明と今の時代にどれだけ、このGDPという指標がズレているかを説明している。そしてGDPに深く関わりを持つ『人口動態』についても書かれていて、結論からお伝えすると共にピークの伸び率はとうの昔に終わっているという事実。
人口が増えるからこそGDPの成長率が上がりやすくなるし、人口が増えなければGDPが上がりにくくなるのはごく自然の流れだということを数字を用いながらわかりやすく書かれている。

その内容にすごく納得するとともに私は、インターネットによって情報が世界に広がり世界の水準が上がり、ビジネスをやるにしても世界水準になってしまったこの世の中において必要なことは「分ける」ということと「閉じる」この2つなのではないかと思った。

この理由はすごく単純で、ビジネスをやるには世界水準だけれども生活は世界に合わせる必要はないということ。
生活に関しては日本人らしく島国らしく暮らしていくことでみんなの幸福度がさらにあがるような気もした。
ビジネスとプライベートを分けること。同調圧力が強い国民性だからこそ国同士、個人同士の理想を分けるために情報を閉ざすこと。
この2つはある意味必要になる能力だと思う。

それこそが本書にも書かれている『人々の幸福を中心とした経済に考え直すべきだ。』という言葉に近いのかもしれない。
私も最近、これに近いことを考えていて、私たち日本人は周りに答えを求めすぎているような気がしていた。
だからこそもっともっと自分の内側に答えを探すことが重要になる。

それって実は以前、誰かが言っていた現代の江戸時代化が必要なことかもしれません。要は今あるモノ、今いる環境の中でより良い生活をする方にシフトしていくことがこれからの日本で豊かに暮らすポイントなのかもしれない。
それを本書ではGDPやイノベーション、経済合理性限界曲線という言葉を用いて説明されているから個人的にはすごく分かりやすかった。そして民主主義の社会において少数側を見捨てるわけにはいかないということも書かれている。

しかしそこに関しては私自身の思うことがあり、少数側だとしてもインターネットの普及によって届けられる分母が増え今までは数万人にしか届かなかったような少数相手のビジネスですら、数十万人・数百万人に届けられる可能性が出てきたことも事実だと思う。
だからこそ少数を見捨てなければいけないという事実自体も大切だけど、私は見捨てなくても良くなる世の中になるような気もしている。

そしてこれから重要になる仕事についての話だが『人間の条件において「生存するための食糧や日用品を得る=労働」「快適に生きるためのインフラをつくる=仕事」「健全な社会の建設・運営に携わる=活動」の中で労働と仕事から解放されつつある。残されているのは活動』という文脈からわかるように、私たちがこれから必要なことは自分の内側と向き合って自分だけの正解を導くことだと思う。

その状況を延命するために考えられたものがマーケティングで電通でマーケティング戦略立案のために用いられた『戦略十訓』がビジネス的観点から見ると納得しかない。それは、『1.もっと使わせろ、2.捨てさせろ、3.無駄遣いさせろ、4.季節を忘れさせろ、5.贈り物をさせろ、6.組み合わせで買わせろ、7.きっかけを投じろ、8.流行遅れにさせろ、9.気安く買わせろ、10.混乱をつくり出せ 』仰るとおりの世の中になったような気がするし、これを考えた人のマーケティング力がすばぬけていることは言うまでもなくわかると思う。

しかしこのマーケティングにおける消費と山口さんが伝えたい消費には明確な違いがあり、前者は『「他社に関係なく必要なモノ」と他者に優越するために必要なモノ』これがマーケティングの本質で、山口さんが伝えたい消費とは『人間の本質的な欲求である「歌い、踊りたい」とか「草原を走りたい」とか「木漏れ日を全身に浴びたい」などに人間性に根ざした衝動に基づく消費になってくる。』しかし人間性に根ざした衝動に対するモノは私たちの社会には存在しないとも書かれている。
現代において経済合理性限界曲線の内側にある問題はほぼ全てが解決してしまったことにより、次のフェーズに移行することが求められている。

最近、私が思っていることの一つに「今、楽しめない人・充実させられない人が将来、楽しめたり・充実させることはできない」と考えていて、それが本書にも書かれている『「コンサマトリー」と「インストルメンタル」』という考えだということ。
簡単に説明するとコンサマトリーとは、明日のために現在を手段として努力するのではなく、現在を楽しむということ。インストルメンタルは、明日のために現在を手段として努力する生き方らしい。
ここで注意が必要なのは「楽しい」と「楽」は明らかに違うということ。

第三章の中で『「労働の喜び」を回復させる』という章があり、その中で書かれていることが少し前の私が事業をおこないながら違和感を持っていたことと同じだった。
それがどういうことかというと自分自身の労働に対して消費者が遠いということ。本書にも書かれているが消費者の笑顔や感謝の言葉が届きづらい距離に事業がある。
それは業界的なことなのだと思っていたが時代的な
ものだったということを改めて知った。冷静に考えてみると本書にも書かれているように私たちが労働する根源は消費者の喜びだということを改めてかんかえなければならない。

その意識を帰るために必要なことは『「消費」や「購買」という概念を「贈与」や「応援」に変化させることが大切』らしい。そこには『責任消費』という考え方があるが精しくは本書を確認して頂きたい。
要は『応援したい人相手にお金を払う』これだけでいい。しかし私達の生活において応援したい人にどれだけお金を払っているのか。
ここが一番の課題になるだろう。

そろそろ私たちも『責任ある消費』をしよう。私たちの消費活動により将来生き残る企業や組織が決まる。その生き残った企業や組織が将来の日本を形成する。だから責任ある消費をしよう。そこで意識していくこととして『今までの「大きく・遠く・効率的」ではなく「小さく・近く・美しく」という逆のベクトルの考えが重要になる。』というのが山口さんの考えです。私もこの意見はとても良いと思う反面、視座の低い人が多い日本人に責任ある消費は難易度が高いのではないかと言うのが率直な意見です。

凄く興味深いことが書かれていたので共有させてもらうが『感情は個体の生存・繁栄に有利に働いていたからこそ残っている』この言葉に対して現代人の私たちの行動はどうだろうか。
本当に感情を殺さずに生きているだろうか。
私も含め一度考えてみてもいいかもしれない。

山口さんの図書『ニュータイプの時代』も読ませて頂いたが共にとても興味深く面白い内容となっていて改めて自分の考えや行動を見直すきっかけになった。

ビジネスの未来とは、生産性や効率を重視することではなく、自分の感情と向き合うことからしか始まらないというようなことが書かれていたと思う。
もし違うようなら私の理解力が不足しているだけなので山口さん許してくださいね!
そしてこれは私の勝手なイメージですが、今回、山口さんが本書でまとめた内容とは今の日本にできる最善であって最高ではないということを感じた。
国民性や今の現状、全てを考えた上でこの結論に落とし込んでいったような日本においての落とし所はここしかないというような感じ。

本書は久しぶりに情報量が多く考えさせられるような内容になっていておもしろかった。私自身、理解しきれない部分があったと思うのでぜひ本書を手にとってほしい。
これからの日本のあり方が理解できると思う。


この投稿を読んで頂いた方はどんな感想を持って頂けましたでしょうか。

もしよろしければコメントください。また「共感」したり、「なるほど」って思った方、ぜひ「スキ」ボタンを押してほしいです。

そして「フォロー」が最も欲しています!!



最後まで読んでいただいてありがとーございます。

実はライン公式アカウントもやってます!

日々、感じたこと・思ったことを毎朝配信していますので興味のある方はぜひぜひ登録してみてください!


↓↓↓ライン公式アカウントURL↓↓↓

https://lin.ee/nK3yoRH


本の要約投稿のお知らせは、こちらへ


↓↓↓instagram URL↓↓↓

https://www.instagram.com/matsu_nouhau



でわでわ!まつでした。またね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?