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世にも不思議な習俗 冥婚の儀

都市伝説好きな僕はこんな話題を聞くと
恐る恐る聞きたくなります

冥婚めいこん
という言葉を知ったのは僕が中国に来てからの事
中国に来て、近年でも度々ニュースになるので
僕は知る事になった

簡単に言うと
若くして亡くった我が子の為に
婚姻相手を探し死後の世界で結ばれる儀式

という事

幾つかのパターンがあり地域や国でも異なるが
僕がニュースで観たり中国人に聞いた話では

未婚で亡くなった人 の親が
婚姻相手を探す
条件は歳の近い異性の死人

それを請け負う人が存在し依頼

遺体を依頼者へ提供する代わりに
お金をもらう

そして亡くなった者同士で冥婚の儀を行い
死後の世界で結ばれる

未婚で亡くなった子があまりにも可哀そうで
親はあの世で我が子が幸せに暮らせれるようにと


未婚であるから年齢はそれなりに若い
病気や事故で亡くなるが
似たような相手を見つけるのは難しい

その為、盗墓が行われる

中国の都市部では火葬が
法律で義務付けられているが
地方では習慣的に土葬もまだ行われている
特に山奥の手の入りにくい地域では
都市部と同じ暮らしとは程遠い

中国の大陸鉄道で旅をしてると
山岳や畑の横や丘に
石の大きな墓を目にする事がある

車窓から見え、なんとなく墓だと認識できる
先祖代々の墓であったり土地の者の墓
であったりと


若い女性の遺体は少ない事から
高く売れる
裏の世界で高値で取引されているという

この話は戦前の話ではなく近年でも
行われていて、たまにニュースになるから
都市伝説的でもある

時には若い女性を殺害して冥婚相手を作る
という事件にまで発展しニュースになる

一人っ子政策から男の子を後継にしたい家計は
女の子が生まれると2人目を考える
その時に一人っ子政策を守れない為
高額な罰金が必要になる
払えない場合は
戸籍に入れず生きる道を歩む
または生まれた子を売ると言う闇がある

政府も実態調査に取り締まりを強化しているが
まだまだ完全になくなってはいない様子

土葬していた時代では
墓から遺体を掘り起こし
腐敗した遺体に服を着せ冥婚の儀式を行う

亡くなった二人を座られ宴を開き
儀式を行い埋葬する


今回記事にしたのは
つい最近もニュースで話題になったからだ

湖南省で20代のライブストリーマーが
視聴者の前で自殺し話題になった

その遺灰を葬儀屋が冥婚相手を探す
山東省の依頼者に提供したところ
自殺では駄目だと依頼者は断り
警察に通報し事件が発覚

女性の遺灰は回収され親もとへ戻され
葬儀屋が遺灰をすり替えたと判明


2015年頃には遺体は
3万~5万元(48万~90万円)だったが
現在は
10万元(180万円)程まで急騰している

一人っ子政策の影響で中国では女は少なく男が
多くなり生きていても婚姻相手を探すのが
困難な中で亡くなる若い女性は更に貴重


値段が高騰しビジネスとして
裏社会では取引されている
都市伝説のような話だけど
今もどこかで
取引は行われているかもしれない

近代化する中で非常に
珍しいニュースではあるが

今は遺体ではなく
遺灰でも行われている事が
うかがえるから習俗が完全に
消えているわけではない

これは子を思う親の執念とも言うべきか
死後の世界に対する文化なのか

古くは3000年以上も
前古代エジプトでも冥婚は
行われていて世界各地に存在しているらしい

中国の習俗にはまだまだ
僕らには不思議な事も多く都市伝説的

怖い話ではあるが
こんな話にまつわる小説や、映画もあり
恐る恐る聞きたくなる僕だった

中国って面白い!

日本でも冥婚の契の漫画があります
それを記事にされているhakatamaxさんの記事です↓↓↓↓↓↓

翻訳書ときどき洋書さんの記事でも台湾の迷信話も紹介されてます


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