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シャングリラへゆく㉑チベット信仰の残る島とモソ族の家★動画付き

雲南の香りに魅せられて僕は旅をした
冒険家が探し求めたシャングリラに想いをよせ
奥へ奥へ雲南省の秘境を旅した記録

①から読めばより深く楽しめます
シリーズ「チベットへゆく」の第二部
シャングリラへゆく物語

チベット信仰の残る島とモソ族の家

10月6日

今日 1日観光し明日の朝、麗江へ戻る

朝から天気がよく 
長い湖畔沿いにあるホテルを横に
みながら朝ごはんを食べれそうな店を探す

饅頭と麺

蒸し饅頭
麺 辛くて 酸っぱくて うまい 

僕と劉さんは朝ごはんを食べ
ブル猫夫婦を待つことにした
ちょうどカフェがあり時間をつぶす

とくに時間も決めてなく
朝起きたら適当に連絡して待ち合わせ

まぁ船にのり観光するので10時頃にでも
集まる?くらいの会話だった

そうやってお互いに適当に接しができ
気を使わない

僕はどちらかというと早起きして
散策するタイプで
ブル猫夫婦は優雅にゆっくりするタイプ

10時過になりブル猫夫婦がテクテクと
歩いてきて僕らのカフェに来て朝ごはんを食べた

湖畔のカフェで時間をつぶす

食べ終わると船に乗ろうとなりチケットを
買いにいく

この湖の真ん中にチベット寺がある
そこが観光名所になり船で巡る

船で島に向かう

瀘沽湖ルーグーコ
半分が四川省
半分が雲南省
境目が湖の上にある事になっている

国境越えのような感じで船のオジサンも
今四川省に入った、
今雲南省にもどったよと紹介してくる

里務比島リウビとうという小さな島があり
そこに里務比寺リウビてらがある

里務比島

船着き場は狭いので船が密集していて
順番に降りた

島に着き丘を登ると 上にお寺があり 
お経が聞こえてきた

里務比寺入り口

里務比寺 400年程の歴史らしいが
1度破壊され再建されたようだ
もう完全に観光地化している寺だった

寺の中 パンチェン・ラマ10世の写真もあった

恋人に人気らしく

鈴のついた絵馬に似た木の飾りに
愛する二人の名前を書き想いを書く
風になびき鈴の音が綺麗に聞こえている

恋人に人気の島 愛を誓う

寺を観光した後は船にのり
ユラユラ揺られて四川省と雲南省を
行ったり来たりしながら戻っていく

島から出る 船着き場

帽子がないと太陽光が辛いほど
日差しが強い

戻ってきて昼ご飯屋を探す
人気な店があるようで向かった。

大きな鍋に野菜や鶏肉を炒めパンを焼く
中華らしい料理で東方系にも似ている

鶏肉を炒める

鳥は裏でさばいてる。さばきたてホヤホヤ

大きな鉄鍋で炒め煮る

その後、湖を1周する事になり
途中にドライバーの孫君が知り合いだという
旅館仲間の人の家に寄る事になった。

母系家族のモソ族の民家の横で旅館を作り

経営している
旅館を始めたばかりで部屋数は少ないが
徐々に増やしていくらしい

新しい旅館中庭

そして出来たばかりの旅館の部屋を見せてもらう
湖畔沿いではないので湖が見える場所ではなく
少し山手側 その分宿泊費が安い
そして設備も新しく綺麗だった

完成間際の旅館 外側

折角ここに来たら湖の見えるホテルに
泊まりたいと思うけど

いずれ観光客が増えていけば
こんな場所でも、宿泊費は安くなくなる

経営投資のわりに、おいしい物件でもある
かなり安く物件を借りている

投資先見の目がないと
失敗するような場所だけど
麗江で旅館経営で成功した趙君にしても
旅館経営を予定してるドライバーの孫君にしても
旅館ビジネスはい一攫千金の夢でもあった

果たして3年後、5年後は
どうなっているんだろうか?


そこに住んでいたモソ族たちは
別の場所へ移動したようだ。

まだ古い家も残り中を見学できたので
僕はみせてもらった

老婆の住んでた部屋 まだ生活感があり誰か寝ているようだ

モソ族の暮らしはある意味理想的に見えた
争いが少なく遺産相続の序列であったり
権限や地位は家系の中で尊重しあう

すべての事は最長老の老婆が絶対的である
子孫を生み育てあげ教育を共にし生きる
そこに男は必要以上に介入させない

ベッドの横に火鉢で暖をとってる 天井から煙が抜ける

男は働き食料を持ちかえれば、後は女性達で家庭を回す
一緒に暮らすから揉める
家に居ないのに家の事を細かく言うから揉める
現在でもありうる事だ

奥にはチベット仏教の仏の神棚があった

旅館に変わった、この家の
若い女性達は
生活する為に他の町に出ていき住んでいない

年老いた老婆が一人住んでいたらしいが
二ヶ月程前に亡くなったらしい

狭い生活空間でじっとして暮らしていた老婆
この家で一番偉い存在

そんな文化も
もう消えつつあった・・・
いや、ほんの二ヶ月前に消えたのか

亡くなった老婆を最後に、この家は
伝統である母系の暮らしは消滅
また1軒、また1軒と姿をけしてゆく

若い世代は伝統として引き継ぐのだろうか?
どれほど定着し継続されていくんだろうか?

近代的な暮らしへと変わりつつあり
近代的な生活になれば母系社会を維持する事は
できなくなると思ってしまう

それとも近代化した社会の中で
母系社会を維持して
生きていけるのだろうか?

母系社会では男性と暮らさない
生まれた子は女性側が育てる

夜になると旦那は妻に会いに来て
一夜を共にし翌朝家に帰る

そういう暮らしは 
今の現在社会の中で考えると
理想に見えるかもしれない
嫁姑の関係もない
子供の教育を巡り
旦那や旦那の親と揉める事がない

馴染みがない文化なだけに深く知る事は
出来なかったけど

世界最後の母系社会も文明の中で

破壊されてゆく・・・

破壊されてゆく・・・

このタイミングで見れた事に
その破壊されてゆく
スピードだけは感じる事ができた

あと数年もすれば、老婆は絶滅し 
その数はさらに減り
世代交代し受け継ぐ数は今よりも減るはずだ

文化を作るのに人は長い年月を費やすが
文化を破壊するのは 
いとも容易たやすいものだ

世界最後の母系社会と言われるモソ族
彼女らの住む世界は僕らの社会とは明らかに違う

そこは理想郷なのだろうか

彼女らは 理想郷に住んでいたのだろうか?
男には踏み込めない世界
外から見ればシャングリラ

現実が見えないから理想に見えてしまう
やはり人は欲の塊

さらに良いものを
さらに進化を
さらに変化を
さらに幸せを
そんな欲の塊が
母系社会のモソ族の暮らしが
理想郷のように僕に見せていた

もし 母系社会に生まれていたら
僕は今のように
一人娘の成長を自分の手で確かめながら
成長する喜びを妻と共有出来ないのなら・・・

それが果たして理想と呼べる社会なのかと
考えてしまった

理想的な社会とは・・・なんなのだろうか?
ひと時の安らぎを求め
ひと時の安定を求め
今の現在社会を僕らは生きているかもしれない

チベット信仰の残る島とモソ族の家

その後、車で湖を1周観光に戻りホテルから
対岸の観光ポイントへ移動した。

島の先端に旅館があり綺麗な場所

先端に伸びた部分はホテルになってます

のんびり観光しながら過ごして、少し早めの夕食
また焼肉を食べた

昨日の豚肉が美味しく
また皆で焼肉をたべた。
牛肉は一切なく全部豚肉と野菜など

こんな豚を食べてる

本当に今日は のんびり観光

それもそのはず
2日前の登山の影響があり皆 体が疲弊して
活動的に動くより休息を望んでいる

この街に来てから綺麗なホテルと
綺麗な空気と景色で少し癒されていたので
何もせずだらだらと過ごしていたかった

明日朝に麗江へ戻る
そして旅は終わりへと近づいていた


■おまけ■
簡単な動画つけました3分ほどです。良ければ見て下さいね。

㉒シャングリラを求めて へ続く

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