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聖地巡礼記 我がまま娘をインドに連れてったら④

2017年インドに小学校の娘を連れて
家族でバックパッカー旅をした話


2017年1月28日(旧正月でいう元旦)

寝台列車の揺れは酷いが疲れていたので

左右に揺れたりブレーキで前後に揺れたりが
なぜか心地いい。車内はクーラーが効いて寒い。

朝早く目が覚めて車内に朝ごはんの販売に
来る人がチャイ チャイ チャイ!と
言いながら何度か通り過ぎていく。

僕は目を覚まし

チャイを販売する人に声をかけ1杯買った。

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僕らの向かいに座る老夫婦が色々話をしてくる。

老夫婦は聖地巡礼をしに
ヴァラナシに向かうところらしい。

ふくよかなインド人の奥さんは額に
ビンディ(おでこに朱色の丸いもの)を付け
物静かな人だった。

旦那の老人は よく喋るオジサンで僕らに親切に
色々説明してくる(半分以上理解不能)

僕らはヴァラナシに直接行くのではなく、
1つ手前の駅で降りてサールナートへ寄り
バラナシへ入る予定だ。

オジサンにそれを伝えると、
じゃ一緒に行こう!となり
タクシーで連れて行ってくれるという
話になった。

タクシーに知り合いがいるらしく
安く行けると言うので声をかけるからと。

僕らの聞き取りが正しければの話(笑)


なので僕らは一緒に行く事にした

旅は色んな展開をみせながら進んでいく

ヴァラナシに近づき、
僕らは荷物整理をし待ってると

オジサンに窓の外を見るように言われた
窓をのぞくと

大きな川が見え橋の上を列車が走っていた

オジサンは僕らに川を指さし

GANGES(ガンジス)と教えてくれた

僕は、これが聖なる川 ガンジスか!と

とても感動した。

初めて見るガンジス!

この川が持つ意味、ただの川じゃない事も含め
とうとうこの目で見る事が叶った感動もあった

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鉄橋の上からガンジス越しに
ヴァラナシの町が遠くに見えた

僕も思わず おーーーっと声を上げた。

そして直ぐに列車は駅に止まり僕らは荷物を
持ちホームに降りた。

降りた人に駅名を訪ね間違いないか
再確認していた。

すると列車は静かに動き出した。

僕は あれ?あのオジサンは?と聞く

一緒に降りて行くんじゃなかったの?

タクシーに一緒にのるとか言ってたよね?

劉さんは そうだったけど、
降りてないわね・・・

どうしようか?


勘違いしたかな僕ら?聞き間違えたかな?

駅のホームで劉さんと僕は笑いながら
とりあえずオジサン無視して行こうか!と

普通に考えたら
おかしなやり取りをしていたな~と思い

笑っていた。

助けてくれるなら助けて欲しいから
ついつい頼ってしまっていたかもしれない

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駅を出て全く方向も解らず、
さて どうしようか??と悩む

目的はサールナートという場所

ここは釈迦が悟った後に弟子に初めて
説法を説いた場所で

釈迦の聖地巡礼場所の一つ

僕らは聖地のブッダガヤという釈迦が悟った村は
交通の便や時間的に組み込めず残念だが省いた。
行きたかったけどスケジュールが合わなかった。


サールナートも有名な観光地なので
行く方法は難しくないので

駅前にいるオートリキシャを捕まえて
値段交渉した

ヴァラナシから行くより1つ手前の駅から
向かう事で時間を短縮し
明日はヴァラナシに専念して観光できる

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裏道を駆使してオートリキシャは
凸凹路を走りサールナートを目指す

流石に観光地だけあって多くの人がいる

2500年前に、お釈迦様が説法を説いた場所
という伝説の地に感動していた僕を娘は 
何が楽しいのか?という顔でみてくる。
ただの石を積んだ変なもの見て楽しい?と
言わんばかりの顔してる(笑)

お釈迦様知ってるかい?と聞いても 
何となく知ってる程度の娘

そりゃそうだ。 
小学生がお釈迦様に興味を持ってるほうが珍しい

まだまだ、こんな歴史に
興味を持つ年頃じゃないし無理もない。

なので僕は一人感動していた。

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実は娘の誕生日はお釈迦様と同じ日でもあった
勝手に運命として扱って無関係じゃないんだからね
と言い聞かせ あのお釈迦様と
同じ誕生日という偶然に僕も驚く

帝王切開していなければ
1日ずれていたかもしれない
危ない危ない。帝王切開で良かった(笑)

僕が色々力説してお釈迦様を説明するけど
娘からしたら シャカって誰やねん!という顔だ!

凄い人なんだよ!

とにかく、

僕らは
お釈迦様の手のひらの中で遊んでるのさ・・・
といっても娘は、さらに混乱する。

黙って中国戻れば西遊記でも読め!

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その後僕らはサールナートを出て
オートリキシャに乗り走る

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心地よい風がふき

小刻みに震えるエンジン音と騒音が混じる

若い運転手は時折笑顔で僕らを見てくる

インド人の笑顔は素敵だ。
心から微笑んでるように感じる
みんなシャカに見えてきた(笑)


30分ほどかけてヴァラナシに着いた
この町で予約したホテルがTV番組の
「旅猿」で東野と岡村がインドに来て

沐浴の後シャワーを浴び屋上でカレーを食べる
シーンがあり使われてたホテルだった

僕はTVを見て、そのホテルを探した

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オートリキシャを降りて歩いてホテルを探してると

何匹もの牛に出会う。
人が歩くように牛も歩く。

牛についていくと 何とホテルまでついた

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palace on gangis と言う名のホテルで
1番ガ―トの近く(水上側)

ヴァラナシではバックパッカーも多く
安い宿も多いがインド旅行でホテルだけは、
なるべくマシなものを選んでいた

インドだし町中が汚いのでホテルだけは 
マシなホテルに泊まりたい。と言っても

他の国に比べると 値段の割によくない。

この町で場所も便利な事を考えると
ここは悪くないホテル。十分綺麗な方だ

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窓からはガンジス川が見える

そして屋上に上がれば景色も綺麗に見えた

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旅猿を思い出し 
ここに東野、岡村も来たんだな~と

同じように彼らが頼んだカレーを僕らも頼み食べた

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ここのカレーは美味しかった!

僕はナンとカレーがあれば生きていける(笑)

劉さんは 相変わらず苦手そうだった。

パクパク僕は食べてたけど

インドでパクパク食べると腹を壊しそうで

どうしても遠慮してしまう

でもカレーとナンは最高に美味しかった

娘も今日は綺麗なホテルに満足したようで

寝台列車の疲れと埃っぽい町から一瞬解放され

食後の一時の時間を涼しい部屋でくつろいでいた。

娘に聖地に来たよ!と教えると

パパの選んだ聖地ホテルはgood!でも
聖地には 牛多すぎじゃない?

まだ観光してないけど確かに僕も感じていた

やたらと牛がいる。

それが聖地ヴァラナシ

娘の中で聖地=牛の町!になってる(笑)


続く

聖地巡礼記 インド過去記事はこちら
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