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わりとちゃんと書いたつもりの記事

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noteのフォロワーさんに会ってみた。1

noteのフォロワーさんに会ってみた。1

 2年近く前になる話だけれど、僕が書いた小説について、ある欠点を指摘してくれた人がいた。

「新山くんの小説って、現代のアイテムが全くと言っていいくらい、出てこないよね」

 それは正しかった。僕の書く小説に出てくる人物たちは、愛の告白のために和歌を送るし、そこまで風流じゃない人も手紙を書く。日常的な連絡にはたいてい公衆電話を使う。(何時代やねん)

 どうしてそうなのかというと、僕自身が上記のよ

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開放性

 うだつの上がらないガリ勉くんを見るたびに、「未知の体験を恐れている君が、果たして新しくものを学べるだろうか?」という問いを心の中で投げかけてきた。それは、的を射ている、という意味において、実に残酷な問いであったことを僕は知った。

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前置き 最近、noteに書く記事が個人的に過ぎるものになっている、という自覚があったので、少々パブリックな物事をテーマとして記事を書く。もちろん、

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なぜ小説を書くか

なぜ小説を書くか

※この記事は”僕なりの本気”で書きました。

 僕は”文字”というものの存在を知るとほぼ同時に物語を書いてきた。それが珍しい趣味であるということに気づいたのは小学校高学年になったあたりだった。自意識過剰になるらしい思春期の頃、僕はその趣味を周囲からすっかり隠し通していた。そして通常の自意識に戻った時、「別に隠すものでもないか」と開き直った。それが今の僕だ。

 さて、そんな僕は周囲から「何のために

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何かしらの価値を実現しないといけないのですか?

何かしらの価値を実現しないといけないのですか?

 この話をすると、いつも喧嘩になる。特に、何かを頑張っている人に対してこのことを話すと、必ずと言っていいほど不穏な空気になる。

 それは、「どうして頑張らなきゃいけない?」という話だ。あるいは、「どうして目的を持たないといけない?」という話だ。



 東大には(意識しているかどうかは別として)自分のことを『エリート』だと思っている人は多い。何かしらの目的を持って、それを成し遂げようと日々努力

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