「天のくに・天川村」を歩く旅〔2.洞川温泉〕
(この記事は「天のくに・天川村」を歩く旅〔1.大峯登山〕の続きです)
9月13日から1泊2日で奈良県の天川村に行ってきました。
この記事では、宿泊した洞川温泉の様子をお伝えします。
大峯山から旅館のおっちゃんが運転する車に乗って、この日宿泊する「桝源旅館」に到着しました。
洞川温泉街の一角に位置する行者宿です。
道に面した部屋に案内してもらいました。
縁側のちょうど真上の窓が、僕の部屋の窓です。
とにかく部屋が広い!
部屋に入ってすぐに、道に面した8畳の部屋があります。
温泉街の雰囲気を味わえます。
この部屋の隣に、8畳の部屋がさらに2つありました。
部屋に余裕があるので、すでに布団を敷いてもらっています。
また、宿泊した建物の向かいには「別館」があります。
別館にあるのは、温泉と食事のための個室。
温泉は6時~22時の間に何回でも入れるとのこと。
とりあえず温泉に行くことにしました。
普段の入浴はシャワーだけで済ませることも多いので、大きな湯船に浸かることができて感動です。
夕食まで時間があったので、部屋でだらだらします。
だらだらするっていいですね。
ところで、旅館の廊下を見てください。
「田舎のおばあちゃん家に帰ってきた感」が溢れています。
僕はこの温かい雰囲気がお気に入りです。
夕食の時間になりました。
夕食は向かいの別館でいただきます。
グループごとに個室が用意されているので、他のお客さんと接触するおそれはありません。
この日の夕食は「大和牛のすき焼き」でした。
おいしかった。
旅館のおっちゃんが時折様子を見にきてくれます。
「若いのに食べ進みが遅いな!」と突っ込まれてしまいました。
自粛期間で胃が小さくなったからに違いありません。
ご飯のお櫃を1回だけおかわりしました。
夕食が終わると、洞川温泉街を散策。
20時すぎと少し遅い時間帯、さらに日曜の夜ということもあり、歩いている人はまばらでした。
各旅館には明かりが灯り、穏やかな街の風情が感じられます。
「どうやった?何もないやろ?健全な街やからな」
帰ってくると、旅館のおっちゃんに迎えられました。
縁側で休憩するよう勧められたので、さっそく座ってみます。
コーヒーとお菓子をもらいました。
将棋盤や洞川にまつわる本が置かれています。
まともに縁側に座ったことすらなかった僕にとって、ここで休憩すること自体がとても貴重な経験になりました。
縁側でまったりしていると、もう夜です。
僕は道沿いの部屋で、この日投稿するnoteの確認作業をしました。
一緒に泊まった友人から「避暑地で執筆する作家」とかなんとか言われましたが…。
実際、外は非常に涼しかったです。
そもそも部屋にエアコンがありません。
旅館のおっちゃんによると、1年を通してエアコンは要らないそう。
真夏の7月,8月あたりに来ると、文字通り「避暑」になりそうです。
こうして洞川の夜は更けていきました。
朝起きて、部屋の前を走る道を見てみます。
まだひと気がない朝の温泉街。
朝食も夕食と同じ、別館の個室でいただきます。
遅い時間帯だったため、他のお客さんがいらっしゃらないとのことで、障子を開けてもらいました。
優雅な場所です。
オンライン授業で生活習慣が崩壊していた僕は、久々の朝食をいただきました。
こんなに豊富な朝食を食べたのはいつぶりだろうか…。
こうして洞川温泉での宿泊が終わりました。
旅館では、まるで親戚のように温かくもてなしてもらいました。
「また秋に来てや!秋は紅葉が綺麗やねん。景色ええトコ案内するわ!」
帰り際に旅館のおっちゃんが声を掛けてくれました。
ちなみに旅館のおっちゃんは、お客さんについて年間100回くらい大峯山に登っているそうです。
もちろん、宿泊に「案内の費用」などはありません。
今回僕たちを大峯山まで送迎して下さったのも、旅館の厚意によるものです。
ホームページには載っていませんが、どうやらここではかなりの「案内」をしてもらえるようでした。
都会では感じることのない人情味が、ここには溢れています。
桝源旅館のみなさん、どうもありがとうございました。
こうして僕たちは旅館を後にし、洞川散策へと向かいました。
(この記事の続きはこちら)
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