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家族ゲーム (映画024)

「家族ゲーム」

ゲームとは勝敗があるものを指しているのか?遊びのことを指しているのか?その判断はできかねますが、いずれにしても思考を刺激させられる「家族ゲーム」です。皮肉やメッセージもあるのかもしれません。でも、どこか森田芳光監督は遊んで喜んでいるような感じがして素直に受け入れるのは好ましいことではないような気がしますが、これもまた、はっきりとはせず考えさせられる事柄でもあります。シュールな笑いの中にも緊張する場面やそれこそ思考させられる場面もあって見どころ満載です。人の癖や趣向も様々、それを強調する場面も多く興味深かったです。パチンコ玉を走らせるジェットコースターの模型は買ってみたい衝動に駆られましたが自身の特異性を発見したような印象的な事柄でもありました。音楽がないことでも有名な作品ですが、それを示すように構成等の特異さは「パルプ・フィクション」を連想させられます。フォロワーを生んだ「パルプ・フィクション」でしたが、一方、「家族ゲーム」は表面的にはそれがなかったのも興味深いです。でも、どこか北野武監督作品に似ていて、これもまた、思考を巡らせられる事柄でもあります。とにかく、終始、思考を刺激させられる作品、謎を解き明かしたい気持ちにさせられますが、夕暮れをマスターするみたいにこれからも鑑賞を繰り返したい作品です。

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