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洋楽(プレイリスト2)

ア・ハード・デイズ・ナイト
サティスファクション
放送局EXP
サマー・タイム
21世紀の精神異常者
胸いっぱいの愛を
メタル・グルー
明日なき暴走
ネクスト・トゥ・ユー
ラヴィン・ユー・ベイビー

■洋楽の好きな曲十曲
「ローリング・ストーンズ(プレイリスト)」の続きになるプレイリストです。およそ好きな曲を選びましたがテーマとしては洋楽の歴史をかいつまんで表すという意向がありました。時代は1960年代と1970年代に限定、加えて有名なバンド等の曲にしました。個人的にはローリング・ストーンズを中心にビートルズ、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、レッド・ツェッペリンをよく聴くので必須としました。また、洋楽の醍醐味は多様性と思うのでサイケデリック、ハード・ロック、プログレシッヴ・ロック、グラム・ロックはそれぞれ入れることにしました。加えて、パンク・ロック、ディスコに関わる曲も一曲ずつ入れました。結果的にジャンルに特化した文章になりました。似たテーマで書かれた記事はいっぱいあるので独自性を示しておきたいと思います。洋楽を聴くようになったのは1980年代、十代の頃、特に好きなのは洋楽に限定するとローリング・ストーンズ、そのような立場から書いた文章及び選曲になります。あと、時代で表すと1990年代から現在に至るまでの洋楽よりも1960年代、1970年代の洋楽に関心を寄せています。1980年代の洋楽はリアル・タイムなので贔屓にしたい気持ちもありますがやはりそれ以前の洋楽のほうが魅力を感じます。あと、洋楽よりもJ・ロックのほうが好きです。

「ア・ハード・デイズ・ナイト」
炭酸飲料、つまり、ジュースはコーラよりもドクター・ペッパーが好きです。ドクター・ペッパーは薬みたいな味、調べると薬剤師が発明したとされていて実に納得できます。更に調べてみるとコーラよりも一年くらい早く発売されているらしいです。大雑把に言えば味の違いはさほどなく、また、似たような色でもしかしたら主流になれたはずのドクター・ペッパーですがなんとなく運命や皮肉みたいなドラマを感じさせます。ドクター・ペッパーとコーラの関係に似ているのがベンチャーズとビートルズ、こちらもベンチャーズのほうがデビューも早く人気もあったはずなのにビートルズの活躍等に押され控えめな存在、ロックの歴史と結びつけると筋道から外れガイド・ブック等からも除外されているような印象さえも感じられます。ベンチャーズを擁護したいですが、やはり、ビートルズのほうが好きです。ベンチャーズのスライドをさせる音よりもたった一音でロックを感じさせる「ア・ハード・デイズ・ナイト」の曲の始まりは新時代の幕開けを知らせる合図みたいでワクワクさせられます。1964年に発表されたシングルで同名アルバムのタイトル曲、あの音を再現するのは難しいとされていて探求心を刺激、でも、今回はドクター・ペッパーを調べることしました。あと、炭酸飲料とそれ以外のジュースは洋楽に置いて例えるとロックとポップス、口の中で弾ける炭酸はエレキ・ギターを連想させられます。

「サティスファクション」
念密ではないですがイギリス四大ロック・バンドに位置付けられるビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスを聴き比べたことがありました。洋楽を聴くようになるとありがちな行為、つまり、これもまた、あるあると言えるでしょう。発表された時期及び系統を揃えて初期の代表曲を並べると1965年のビートルズの「ヘルプ!」、1965年のローリング・ストーンズの「サティスファクション」、1965年のザ・フーの「マイ・ジェネレーション」、1964年のキンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」、系統を揃えたにも関わらずそれぞれ個性が浮かび上がりワクワクさせられます。後に変化するロックですがこれらにそれらの兆しが表れています。「マイ・ジェネレーション」はハード・ロックの始まりを感じられて、「サティスファクション」」に至ってはサイケデリックを連想させられますが要因としてファズ・ギター、やはり、当時は鮮烈だったと思います。個人的にはすっかり麻痺が生じている曲、その要因としてもファズ・ギターであることも確か、速効性はありますが繰り返し聴くと飽きてしまうのもファズ・ギターと思っています。なんとなくサイケデリックが衰退してプログレシップ・ロックに変化したことも理解できそうです。因みにプログレシップ・ロック四大バンドは聴き比べたことはありません。

「放送局EXP」
1967年と言えばサイケデリックな名盤の数々を連想する洋楽ファンは多いはずです。ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」、ローリング・ストーンズの「サタニック・マジェスティーズ」、ピンク・フロイドの「夜明けの口笛吹き」等、クリームの「カラフル・クリーム」はアルバム・ジャケットはサイケデリックですが内容としてはあまりそれを感じさせないと思うのはわたしだけでしょうか?1967年に限らず探せばいくらでもありそうなサイケデリックなアルバムなのかもしれませんが個人的には好きなのはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの「ボールド・アズ・ラヴ」、やはり、1967年に発表されたアルバムです。アルバム・ジャケットはジャケ買いをしたくなるくらい魅力的でそれに誘導されたようなアルバムのオープニング・ナンバーの「放送局EXP」、曲というよりも音の加工、初鑑賞時は大変、狂喜させられました。プログレシッヴ・ロックの印象はサイケデリックから変化したイメージ、どちらも音楽ジャンルになりますがサイケデリックはムーヴメントとしての意味合いを感じられます。なんとなく衰退してしまったイメージのサイケデリック、それが当てはまるなら不思議なような気もしますがパーティやお祭りが連日続くこともないと思うと納得もできます。しかし、少し腑に落ちないサイケデリックの沈静化です。

「サマー・タイム」
基本的にはエレキ・ギターの存在感、それが感じられるバンドやアーティストを好む傾向があります。中には例外もありますがジャニス・ジョプリンはその代表例、理由を考えると最早、歌声がエレキ・ギターみたいだからです。「サマー・タイム」は1968年に発表されたライヴ・アルバム「チープ・スリル」の一曲、ビッグ・ブラザー・ホールディング・カンパニーとしてジャニス・ジョプリンが歌っています。先ずはラジオから流れてきましたが頭の上にクエッション・マークが二つ、三つ、点灯するような感じ、奇妙なエレキ・ギターの音色に動揺しました。そして、ジャニス・ジョプリンの歌声が加わりますが、ある意味、ギター・バトルの様相、曲調は気怠くてこれまでの洋楽とは明らかに異なっていました。アルバム・ジャケットがポップで楽しい雰囲気、一方でジャニス・ジョプリンの破滅的な終わりはロック・スターらしくて結果的に魅力の一つになっています。絞り出す歌声は生命力がありますがこの世にいないという情報と切り離せない事柄、夏に鳴く蝉と相まって夏に聴く「サマー・タイム」は独特で動揺させられます。まるであの世、それを連想、心情としては未練なのかもしれませんが最早、何に対するそれなのか想像する曲でもあります。

「21世紀の精神異常者」
生命の誕生は海、それに止まらず陸へ上がり、地を這って、土に潜り、空を飛んでしまったことを考えると生き物の何十何億の年月に伴う変化というのは神秘的で興味深いです。同じくロックの歴史に置き換えるとサイケデリックが枝分かれをしてハード・ロック、プログレシッヴ・ロック、グラム・ロックに変化、ワクワクさせて納得もできる多様な表れですがプログレシッヴ・ロックは必然性が感じられます。薬物と切り離せないサイケデリック、例えるなら禁断症状を示したような音楽性がプログレシッヴ・ロックのマインド、恐怖、不安、動揺、混乱を誘導させられます。プログレシッヴ・ロックの全てがそうとは限らないとは思いますが特にキング・クリムゾンはダイナミックに示しています。代表曲は「21世紀の精神異常者」、1969年に発表された一枚目のアルバムの「クリムゾン・キングの宮殿」に収録されている曲でオープニング・ナンバーです。この曲はクラシックとジャズを取り入れているのが特徴ですが、むしろ、熟知の上、自在に操っているというレベル、ローリング・ストーンズがレゲエやファンク、ディスコを吸収するのとは異なって元々のクラシックやジャズの知識や技術がないとできないことのように思えます。また、演奏力に置いても巧みなだけあって恐怖等に対して説得力もあります。これまでのロックはビートルズと何かしらの関係が感じられましたがキング・クリムゾンはその要素が感じられないのも面白いです。一説によると昆虫は元は海からではなく宇宙から来たという話と重ね合わせてしまう事柄でもありますが想像力を刺激するのもプログレシッヴ・ロックです。

「胸いっぱいの愛を」
「胸いっぱいの愛を」はレッド・ツェッペリンが1969年に発表したセカンド・アルバムのオープニング・ナンバーです。サイケデリックのブームは1967年がピーク、後に沈静したイメージがありますがこの曲はそれを感じさせません。まだまだサイケデリックの可能性が溢れていて狂喜させるナンバーです。サイケデリックから枝分かれしたのがハード・ロックですがその代表例に挙がるのもレッド・ツェッペリン、「胸いっぱいの愛を」はサイケデリックとハード・ロックが最良の融合を示した曲でもあります。ハード・ロックは好きですがヘヴィ・メタルは苦手、ところがハード・ロックとヘヴィ・メタルは同列で一括りにされることも一般的です。ハード・ロックはヘヴィ・メタルに寄せたイメージが先行していたのでレッド・ツェッペリンを聴くことに躊躇、自身が十代、1980年代の頃のことでした。実際、聴いてみるとそのようなこともなくアコースティック・ギターの活躍も目立っていてハード・ロックに分類するのは無理があるように思いました。でも、ファースト・アルバムのジャケットは紛れもなくハード・ロックということも理解できます。ハード・ロックの強度の強さや破壊力に絞って考えるとガンズ・アンド・ローゼスの登場が最終形態と個人的には位置付けています。

「メタル・グルー」
「メタル・グルー」は1972年に発表されたT・レックスの三枚目のアルバム「ザ・スライダー」のオープニング・ナンバーです。グラム・ロックに位置付けられるT・レックス、そして、ビジュアル面が先行するグラム・ロックですが、やはり、音楽的にも色彩を放つような煌びやかさが特徴です。カラフルな1980年代の洋楽に通じるのでT・レックスもグラム・ロックも1980年代がリアル・タイムだった立場からすると親近感を寄せています。グラム・ロックというとデイヴィッド・ボウイもそれに位置付けられます。グラム・ロックが衰退した以降も人気は継続、1980年代も活躍しましたがデイヴィッド・ボウイはグラム・ロックの経験を活かしたような1980年代だったようなイメージ、余裕が感じられました。特に当時のヒット曲である「ブルー・ジーン」にそれが感じられてなんとなくサックスはT・レックスを連想させられます。一方、T・レックスはグラム・ロックの衰退に合わせて人気も沈静したイメージ、文化祭の終わりみたいに寂しいです。痛快な「メタル・グルー」は例えるなら中間テスト、期末テストを終えた際の開放感に似ています。放課後、校門を出るとそのままビレッジ・ヴァンガードへ行きたくなるような曲、ティラノサウルス・レックス時代は小学生で改名後は中学生、高校生、そのようなイメージがあります。

「明日なき暴走」
「明日なき暴走」は1975年に発表されたブルース・スプリングスティーンの楽曲、同名のアルバム・タイトル曲です。1980年代、ブルース・スプリングスティーンは手本のような存在でした。1980年代後半くらいから始まる日本に置けるバンド・ブーム、渦中のバンドはローリング・ストーンズを容易に想像することができましたが、一方、ソロ・アーティストはブルース・スプリングスティーンを重ね合わせていたことを思い出されます。ローリング・ストーンズとブルース・スプリングスティーンでは世代的なズレがあります。当てはめるならボブ・ディランが適当かと思いますが当時のブルース・スプリングスティーンの人気や影響力を反映しているようにも思います。「明日なき暴走」は歌詞が分からなくてもおよそどのようなメッセージが込められているかは想像ができる曲、これにはビートルズの「イエスタデイ」に通じるものがあります。ビートルズと言えば最もポピュラーなバンドなのにそれをなぞるようなバンドが登場しなかったのは少し意外、ビートルズの四人が曲によってメイン・ボーカルを担当できるのでそれがネックになっていると思いますが無理矢理に当てはめるならCCBや男闘呼組、アルフィーがそうだったのかもしれません。

「ネクスト・トゥ・ユー」
さかのぼってロックの歴史を昔から辿ってみるとパンク・ロックとディスコの登場や表面化はほぼ同時期みたいです。音楽的にもマインドも異なっているのも面白いです。ローリング・ストーンズが好きな立場からするとディスコに対しては積極的な姿勢を示していたローリング・ストーンズですがパンク・ロックに対しては否定的で一定の距離を置いているような印象が感じられます。それに誘導されてパンク・ロックに対しての信頼は個人的には充分ではありません。加えてアルバムを通して聴いてみると全ての曲が同じように聴こえてしまうのも不満でした。ところが後に与えた影響について考えると極めて重要だったことにも気付かされたパンク・ロックです。J・ロックではブルーハーツ、ミッシェル・ガン・エレファント、洋楽ではグランジに分類されるニルヴァーナは密接な関係が示されています。「ネクスト・トゥ・ユー」は1978年に発表されたポリスの楽曲、この曲も含めてポリスもパンク・ロックと密接な関係を示していて可能性が滲み出ています。なんとなくパンク・ロックは現役時代では充分な成績は残せなかったのに指導者になると名将と呼ばれる好采配や活躍を示したプロ野球の監督みたいです。

「ラヴィン・ユー・ベイビー」
ロックのジャンル、それらは枝分かれしたと思えばそれらが他を吸収して新しいジャンルを生み出すという多様にワクワクさせるものがあります。メインのジャンルではグランジが思い浮かびますがこれはハード・ロックとパンク・ロックが融合した音楽ジャンルです。音楽ジャンルという大きな括りに及ばない場合もありますがバンドの独自性という範囲では初期のポリスが画期的です。これはパンク・ロックとレゲエが最良の融合を示していました。曲になるとハード・ロックとディスコの融合、それがKISSの「ラヴィン・ユー・ベイビー」、1979年に発表されたシングル曲です。完全な融合というよりもハード・ロックにディスコを取り入れた感じです。KISSはビジュアルに誘導されてヘヴィ・メタルと思っていました。ところが実際に聴いてみるとハード・ロックに収まる音楽性、意外にシンプルで親しみやすく好感触でした。よくよく考えてみるとあのビジュアルでヘヴィ・メタルでは胸焼けしそうです。冷静に考えているのが理解できて真の通ったバンドだと思います。ディスコはファンクが変化したジャンルというイメージがありますが一方ではファンクとディスコが融合したのがヒップホップなのかと思っていますがそれらの探求も面白いポップスも含めたロックでもあります。

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