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父と息子のアフリカ史

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10年ぶりに父親の故郷、西アフリカのナイジェリアへ一人旅することになった。 旅の予習がてら、ナイジェリアの歴史を父親に聞いてみた。 その会話の様子やと目には見えない家族の記憶を綴…
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#アフリカ

父と息子のアフリカ史#0

父と息子のアフリカ史#0

2024年9月2日 午前0時
なんやかんや、チケットは取り、
昨日、と言うか今日、父親と話して、大使館の方と連絡を取り合ってもらい、明日大使館にビザ申請書類を出しに行ってきます。

今日父親と話していて、久々に高揚感を覚えた。
人に言うものでもないけど、僕は親とそこまで仲がいい訳ではない。
家族とはいえ、親子で生き方が一緒になる訳ではないし、親の望んだ道を歩めているとは言えないのはわかっている。

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父と息子のアフリカ史#3 「完成するアイデンティティーとビアフラ戦争」

父と息子のアフリカ史#3 「完成するアイデンティティーとビアフラ戦争」

出発準備も大詰め。親戚に渡す土産の荷造りが実家で整い、ようやく明日ナイジェリアへ出発だ。
結局、書類準備や荷物整理等で今月は3回も週末に実家に帰った。
電車でほんの40分とはいえ、こんなに頻繁に実家に帰ることは後にも先にもないだろうと思う。
そんな出発前日の今日は実家から最寄りの駅までの道のりを、母が買い物も兼ねて送ってくれた。

母:もう最近、夜も早く寝たいのに、朝ももう少し寝ていたいのに突然お

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父と息子のアフリカ史#2 「イギリス探検家・宣教師達とニジェール川流域の情報戦」

父と息子のアフリカ史#2 「イギリス探検家・宣教師達とニジェール川流域の情報戦」

昨日、ようやくナイジェリア訪問ビザがとれた。
ビザ取得にあたり、申請書類不備があったり、タイミング等々に一悶着あったが出発前に無事取れてよかった。(言いたいことは色々あるが、これから待ち受ける旅での災難に比べればなんてことはないと思っている)
ただ、父がナイジェリア出身というのにビザが必要なのはほんの少し不親切には感じた。。まあ、仕方ないけどね。。

父:イボ民族やヨルバ民族が住む南部と違い、イス

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父と息子のアフリカ史#1 「悲劇の王ジャジャの生涯」

父と息子のアフリカ史#1 「悲劇の王ジャジャの生涯」

今日、久しぶりに実家に帰った。
僕の実家は、都内だけれども自然豊かで、9/1の今日はまだ蝉の声や、バッタ、コオロギの鳴き声がそこらじゅうに鳴り響いていた。
天気こそ良くなかったけど、
「あ、実家に帰ってきたなぁ。誰しも、実家で聴く虫の鳴き声って一番うるさくて心地いいのでは?」なんて下手なこと考えながらバス停から実家まで歩いてました。

今日は今月末、西アフリカのナイジェリアへ一人旅に出かける自分の

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