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【建コンの仕事紹介#7】橋梁技術者編

若手の会に所属しているメンバーを紹介する本コーナー、第7弾は、橋梁技術者編です。


1. 自己紹介

入社9年目 北海道出身
専門分野:橋梁
好きな橋の形式:斜張橋、ラーメン橋脚

2. 建コンに出会うまで

建コン業界に至った経緯

 私は元々将来の夢などがあまりなく、とりあえず有名な大学行って就職がありそうな学部・学科に行けばいいという甘い考えで進学していました。大学では凍上に関する研究を行っており、土木に接点はありましたが、ゼネコンは知っていても建コンは知らない状態でした。
 大学院に入り、安定した職を目指して公務員を目指しましたが、試験に落ちたので、大学時代にお世話になっていた教授の力も借りて、偶然にも建コン業界に入ることとなりました。会社に入り、自分の担当となった分野は、土木でも難解(?)とされる橋梁分野でした。

3. 建コンを知ってから

橋梁技術者の仕事

 建コン業界に入り、橋梁技術者としての人生を始めたわけですが、最初にまともに設計を担当した橋梁は、みんなが想像する吊り橋やアーチ橋のような大層なものではなく、市街地にある橋長10m台の小さな橋でした。
しかし、小さいからと言って誰にでも設計できるというわけではありません。橋梁設計は難易度が高く、安全に作るだけでなく河川法や道路法などの法律を遵守し、さらに周辺への影響を最小限にし環境にも優しい…など考えることだらけです。土木の設計分野の中でも設計ミスが発生しやすい分野ともいわれています。こんな難しい分野で技術者として成長できるのかと当初は思いましたが…

担当分野について 

 私は橋梁の下部工(橋台・橋脚・基礎工)を担当していますが、一般人から見ればかなり地味な分野と感じるかもしれません。
実際、橋台や橋脚を見るのは、釣り人、川下り、川遊びをする人、鉄道マニア、橋梁マニアぐらいでしょうか?(他にいたらすみません)基礎工に至ってはまずお目にかかることがありません。(工事のときか、災害で洗堀した時くらいしか出てこない)
 しかし、人間でも足腰がしっかりしていないと体が衰弱するように、橋梁も下部工がしっかりしていないと傾いたり、揺れたり、最悪崩壊して死傷者が出てしまいます。どちらかというと影の分野ではありますが、必要不可欠な存在であるということを知っていただければありがたいです。

4. 建コンでの未来

今後の目標

 橋梁技術者として9年間、様々な橋梁の設計に関わってきたと思っていますが、まだまだ経験が少ないと思います。今後、技術の発展で設計が自動化されたとしても、結局は技術者の知識と経験が判断することになるので、責任を持って決断できるような技術者になりたいです。

5.さいごに

 日本全国には大小含めなんと72万もの橋梁が存在します。平均すると1日1橋は渡っているかも?
 同じ「橋梁」でも、明石海峡大橋やアクアブリッジのような巨大な橋から、小さな水路に架かる長さ2mの橋まで、橋梁には様々な個性があります。
 日常生活で何気なく渡ってしまう橋ですが、たまには仕組みや構造について考えてみるのも面白いのではないでしょうか。

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