見出し画像

お金と時間の価値感の変化と相違

前回のnoteの続きになります。

まだ読まれていない方は先にこちらをお読み下さい↓↓



とここで前回の続きの前にもう一つ。

少し話を遡るのですが、

一人サロンで独立開業して1年程経った時に自身にとってまた大きな出来事が起こりました。

【結婚】です。

奥さんとは元々結婚する前提で独立する前くらいから付き合っていて、

仕事が軌道に乗ったら籍を入れようと話していました。

独立して半年程経って順調だったので奥さんのご両親に会いに行き同棲を認めてもらい、

次の秋くらいにでも籍を入れようかと考えていました。

が、、、

僕の父親が病気を理由に少し急かして来たこともあり、

少し予定が早まって独立して1年程で結婚しました。


若かった時は男の美容師は結婚なんてしたくても、

金銭的な理由や時間のすれ違いとかであまりできないもんなんだろうと勝手に思っていましたね。

ただ周りには年上の美容師さんが多かったので自然と既婚者の方が多く、

お子さんをしっかり育て上げている方も多かったので視野が広がった気がしました。

ですがまさか結婚不適合者だろう僕が結婚するとは思ってもみませんでしたw(ちなみに奥さんも)


奥さんは当時千葉に住んでいたので前職場を辞めてもらい東京へ。

結婚を機に一度近くで仕事を始めたのですが、

元々僕が仕事に専念する為にも奥さんには家のことをして欲しかったので数ヶ月で辞めてもらい専業主婦になってもらいました。

そのほうがお互いに楽だし良いだろうと僕が思ったからです。

独立して1年経った頃は目標だった父親の年収を抜くぐらいの手取りがあり、

都内でも奥さんと2人で生活して行くには十分すぎるくらいでした。

外で美味しいものを食べ好きな服や家電を買い、

小さいながらも結婚式を行い新婚旅行ではかなりの贅沢を経験しました。

仕事はスタートダッシュの勢いそのままにプライベートも充実している。

基本的に美容師をやっていて20代の頃から稼いでいる人って少数派だと思います。

30代に入っても不安定な人は多いかもしれません。

30過ぎになってようやく求めていた生活ができるようになった。

と喜びに浸っていた時に奥さんから言われました。

「何の為に結婚したの?」

と。


仕事も順調でお金もほどほどに使えるようになっていて、

順風満帆な生活をやっと手に入れた気がしていました。

ですがもう一つ大切な、

【時間】

というものを疎かにしていたことに気づかされました。

『家族と過ごす時間』はもちろんですが、

そこを増やす為の『仕事の時間』、

これから先どう過ごして行くのかという『未来の時間』、

時間は常に流れているので全てにおいて平等だけど、

その価値は意図して操作できるししなければならない。

この時に初めて『時間の価値』を高めようと思いました。

ここからです。

『施術の時間』を意識し、

『1日の営業時間』を短くし、

『完全週休2日制』を導入を目指し、

それでも売上が下がらないように工夫しました。

そして2年目後半のタイミングで、

初めて人を雇用しました。

しかし約1年で一人サロンに逆戻り。

ここにも『価値感の相違』がありました。

でもまぁ両方ともこのタイミングで同じ轍を踏まないように失敗したことは良い経験です。(奥さんにはまだたまに言われます。)


その後数人からブログの求人ページを見て問い合わせがあったのですが、

サロン見学や面接を受けるもののお断りしていました。

その時の僕の頭の中は、

【頭が良く仕事ができ理解力や行動力がある人】

じゃないと一緒に仕事がしたくないってなってたんですねw

まぁ最低でもそれの7割くらいであればすぐ成長してくれるだろうと思いながら、

ぼんやりと次の為の新しい給与体系や福利厚生をどうするか悩んでもいました。

当時既に完全週休2日制で営業時間も短縮に成功、

法人化し『株式会社Maison-de-Merli』を設立。

カット料金を念願だった10000円に値上げし、

それでも新規のお客様からの問い合わせは減るどころか増えていて売上を右肩上がりにできていたので、

また人を雇いたいなと思いながらも、

このままでもしばらくは十分だし焦らずゆっくり時が来るのを待とうとも思っていました。

そんなタイミングでサトウから問い合わせがあったわけです。

僕よりも9歳も年下で技術も経験もまだまだ、

接遇もまだまだ、

知識もまだまだ、

ブログの文章もまだまだ拙い。

集客力はもちろんSNSにも弱い。

前述した僕の求めている人とは程遠い。

僕はそんな彼を見た時にスラムダンクのある選手を思い出しました。

続く。






いつもサポートありがとうございます。引き続き頂いたサポートは僕の視野を広げる為の勉強や活動費に使わせていただきます。