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WEEKENDER | FEB 2nd WEEKEND

今週末に行きたい。読みたい。を週一回更新するマガジン「WEEKENDER」

1月はこのWEEKENDERを休みにして、どうしようか考えていましたが、前と同じように週一で更新していきたいと思います。

【行きたい展覧会】

この星の光の地図を写す

今週末オススメするのは、フォトグラファーの石川直樹さんの展覧会「この星の光の地図を写す」です。
22歳で北極点から南極点までを人力で踏破し、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功。その後も都市から極地に至る地球のあらゆる場所をフィールドに撮影をしている石川さん。

その石川さんの初期作から最新作まで、初公開作品を織り交ぜて構成される展覧会で、これまでの軌跡を辿れる展示になっています。
撮影された土地ごとに別れた展示室で、展示室もその土地にちなんだ色や雰囲気を持っていてさらに作品が際立っていた。

特に好きだったのはヒマラヤ K2の部屋。ノースフェイスのメータードームの中にある映像とそれを取り囲むヒマラヤの険しく美しい風景と空の青色の写真。真っ白な壁に展示された荒々しい岩肌と青い空の写真の持つ力が本当に良かった。
最初の部屋のた石川さんのフードが写った(多分)デナリの写真も自然と人間が向き合う姿を収めていて、自分の知らない世界を石川さんを通して知れるものだった。

世界の自然写真だけではなく、日本の民族的な瞬間を切り取った作品もよく、人類学や民俗学的な観点からも学びの多い展覧会です。
ぜひ、足を運んで欲しい。石川直樹というフォトグラファーの作品を通して、同じ冒険を追体験し、新たな発見ができるはず。

展示の最後の「石川直樹の部屋」と名付けられたコーナーにあった本棚が面白いので、こちらも注目して欲しい!!

石川直樹「この星の光の地図を写す」
会期:2019年1月12日〜3月24日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所: 東京都新宿区西新宿3-20-2
時間: 11:00〜19:00(金土〜20:00) 
休館日: 月(祝日の場合は翌平日)、2月10日(全館休館日) 
入場料: 一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料

【行きたいお店】

fuzkue(フヅクエ)

石川直樹展を開催しているオペラシティアートギャラリーからほど近いところにあるfuzkue(フヅクエ)
本を読むことに特化したお店で、最高の読書環境を提供している。
喫茶店やカフェなどで読書をするとき周りの会話が少し気になったり、コーヒー1杯で何時間もいるのは気まずいなどそんな思いをすることがあると思うが、フヅクエはそんなことがなく基本的に会話が禁止で、料金変動制で何時間いてもお店に不利益になることが少ないように設計されているので気兼ねなく読書をすることができる。

サイトにも書いてあるように"何にも気兼ねしない豊かな一人の時間を過ごせる場所"を提供してくれています。
ここにいると普通の喫茶店以上に読書が捗るし、時間の経過が本当に早い。
読書がちょっと苦手だ。展覧会後に余韻に浸り図録をじっくり見たい。という人にぴったりなお店なのでぜひ行って欲しい。
店主 阿久津さんの著書「読書の日記」も、雑誌「GINZA」の連載もいいので読んでほしい。本に対する愛情が強く伝わってくる。

ちなみにフヅクエはチキンカレーが美味しい。フードメニューも充実しています!

初台「fuzkue(フヅクエ)
住所:東京都渋谷区初台1-38-10 二名ビル2F
営業時間:12:00~24:00  
定休日:不定休

初台駅の一駅隣にある幡ヶ谷、自分にとって東京の好きな街の一つで、信念を持ったお店が次々にオープンして新しいカルチャーを作り出している。

commune

出版レーベル commune Pressや各国のArt Book Fairへの出展、アーティストマネージメントを手掛けるcommune。そのギャラリー併設のお店が幡ヶ谷にある。zineなどのリトルプレスやアーティストのグッズなどを販売している。
国内外のクリエイターの貴重なzineを取り揃え、行くたびに発見のあるお店。commune Pressからはイラストレーターの小幡彩貴さんの作品集なども出版され東京のカルチャーの核になっているお店だと思う。

幡ヶ谷「commune
住所:東京都渋谷区西原1-18-7
営業時間:平日:14:00〜20:00 / 土日祝 12:00〜18:00  
定休日:木曜日

ウミネコカレー

東京で一番好きなカレー屋さん。
全幅の信頼を寄せていて、行くたびに感動がある。
ロゴや看板、内装のイラストは、イラストレーターのオカタオカさんが手がけウミネコのカレーと本当にマッチしたイラストだと思う。

カレーはスパイスカレーって感じではないけど、旨味の詰まったカレーです。個人的にはひよこ豆とチキンカレーの2種がけが大好きで、2つのカレーが混じり合うところが美味しい。
ウミネコのカレーは、カレー好きならずとも食べて欲しい!

幡ヶ谷「ウミネコカレー
住所:東京都幡ヶ谷1-32-16
営業時間:12:00-15:00 / 18:00-21:00(L.O.30分前) 
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日火曜日)

その他にも、パドラーズコーヒーやカレー屋さんの青い鳥、銭湯の仙谷湯、幡ヶ谷ゴールデンセンターという駅直結のディープな地下街にある喫茶店 栞や炭火やきとん かわ野など個性豊かなお店がたくさんある。


昭和と新たなカルチャーが混じり合う幡ヶ谷。本当に面白い街です。

【読みたい本】

石川直樹『髪』

行きたい場所でも紹介した石川直樹さんの写真集。
石川さんは自然や民族的な写真をメインで撮り続けているけど、この写真集は珍しく女性の髪をフォーカスしている。
大分県で出会った女性モデルの真っ黒な長い髪に惹かれ、それ以降髪が気になりその感覚を写真に収めている。


写真集のアートディレクターは、田中義久さん。レイアウトはもちろんスピンが女性の髪を表しているようで、こだわったデザインになっている。

あの自然の繊細で荒々しい写真を見た後にこれを見ると、本当に同一人物?ってなるけどこの写真集はまた違った石川さんの魅力がある。


Too Much Magazine #7

東京発のインディペンデントマガジンTOO MUCH Magazineの第7号。今号からひとりのアーティストに焦点を当てる新シリーズ「WORK」が始まり、シリーズ第1 弾として石川直樹さんが選ばれた。
今号は「The Himalayas Naoki Ishikawa」と題し、主に2011年のエベレスト、マナスル、ローツェ、マカルー、そして2015 年のK2に至るまでの足繁くヒマラヤに通い続けた5 年間を紹介している。石川さんが残した写真とテキストを通して、厳しい山々やそこに暮らす人々の暮らしを垣間見えることができる。
石川さんのK2シリーズやヒマラヤのが好きなので、どの写真集よりもこのTOO MUCH Magazineがいいなと思えた。本誌では英語で書かれていますが、別冊で日本語のテキストも付くバイリンガルマガジンなので海外の方にもおすすめしたい1冊です。

気になる場所や本はありましたか?週末のいい過ごし方の参考になれば嬉しいです。よい週末を〜!


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