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お店の個性を伝えてくれる、イラストのチカラ。

はじめに

この記事は、ご自身の事業やプロジェクト、制作物などに
イラストを活かしたデザインを検討してみたいな…という方に向けて、
個人で運営するネットショップが
イラストを活用してみた実例を紹介する記事です。
(お役に立つかはわかりませんが…)

どんなお店の人が書いてるの?

うつわのウェブショップ「褻mono」と申します。
オンラインのみのショップで、
日本各地のつくり手が紡ぐうつわを取り扱っています。

上記の記事でもほんの少し触れていますが、
お店を運営する立場として考えているイラストの重要性について
個人的な備忘録としてもまとめておきたかったので
以下、つらつらと書きたいと思います。

褻monoと同じような個人商店を運営している方、
またはこれから始めようと検討中の方などの参考になればいいな…
と考えている次第です。

イラストは、いいぞ。

はい、結論出ました。
言いたいことはこれだけです。ありがとうございました。



褻monoでは現在、お店の雰囲気づくりにイラストを活用しています。
ショップのトップページにアクセスすると、
まず目が行く場所にイラストがばーんと登場します。

褻monoショップサイトのトップページ

こちらのイラストは通称「けものイラスト」と呼んでいるもので、
けもの(動物)たちが、うつわを日常の中で愛用する風景が描かれています。
けものたちと共に描かれているうつわは、当店で取り扱っている作家のうつわです。

そのほか、先の記事でも紹介しておりますが
商品発送時に同梱するパンフレット、
配送用ダンボールに貼るシールにも、けものたちが登場します。

画像2
商品と同梱するうつわの取り扱いパンフレット
画像3
配送用段ボールに貼るシール


これらのイラストを手掛けてくれているのが、
イラストレーターのおくちはるさんです。

うちのお店がイラストを活用するようになった経緯と
その理由について、ここから書いていけたらと思います。

ショップのメインビジュアル、どうする問題

お店をオープンするときって、
まずは看板はどうするか、またはロゴはどうするか
など、いわゆるお店の顔の部分を考える必要がありますよね。

そのお店が褻monoのようなネットショップであればさらに、
「トップページのビジュアル」を考えるという必要が出てきます。

ビジュアルの表現方法
・写真
・動画
・アニメーション
・イラスト

どうつくるのか
・自分で制作する
・外部の方にお願いする

という具合に、考えるべき事柄が出てくるかと思います。

褻monoの場合は色々と考えた結果、
「イラストを外部の方にお願いする」という着地点にまとまりました。

とは言っても、イラストレーターさんの知り合いなどまずいない。
つながりもない。さぁどうする?

イラストレーターさんを探してみた

分からないなりに私がやってみたイラストレーターさんの探し方は以下。
↓ ↓ ↓
①InstagramやTwitterで「イラスト、イラストレーター」と検索する
②Google先生で「イラストレーター」で画像検索→作者の方を調べてみる
③イラストレーター事務所を調べてみる
④フリー素材サイトにイラストを提供している作者の方を調べてみる


思いつくままの方法でイラストレーターさんを探しましたが、
中々理想のイラストレーターさんに出会うことは叶いませんでした。

イラストレーターさんを探すにあたって重視していたのは、
「うつわや料理を温かみのあるタッチで描いて頂ける方」というポイント。なので後半の方は「うつわ」「茶碗」「料理 イラスト」などのワードを追加して検索していたと思います。

日々の業務の合間を縫ってはイラストレーターさん探しの旅を続け、
約2ヶ月程経過した頃に辿り着いたのがおくちはるさんのInstagramでした。

おくちはるさんがInstagramにご投稿されていた「たまごかけごはん」のイラストを見て「むむむ!」となりました。

おくちはるさんのたまごかけごはん。noteにもご投稿されています

そのほかにもお料理や可愛らしい動物など、
優しく温かな気持ちになれるようなタッチのイラストの数々を拝見して
「あぁ、この方ならうちのお店が目指しているイメージをイラストにしてくれるかもしれない」と思ったのを覚えています。

そこから勇気を出してコンタクトを取らせて頂き、
有難いことにイラストを手掛けて頂けるようになりました。

絵が描けなくても、思い描いてみる

おくちはるさんに初めてイラストを依頼させて頂いたのは、
現在「けものイラスト」と呼んでいるトップページのビジュアルでした。

初回の打ち合わせ前に、
「手を動かさない私の方でも、最大限できることは何だろうか」
と考え準備したのは、以下の要点をまとめておくこと。

①トップページのメインビジュアルをイラストにしたい理由
→トップビジュアルにイラストにすることで他店との差別化をしたい
→イラストを定期的に更新することでショップの認知を広めたい

②完成イラストのイメージとその理由
→ショップ名にちなんで、けものたちが日常の中でうつわを使用するイラストにしたい
→ショップで扱っているうつわをイラスト内に登場させて、ショップやSNSでの商品紹介につなげたい

私は絵がてんでダメなのですが、
思い描いている意図の部分を共有することが大事だと思ったので、
完成のイメージに近い構図のイラストを探してきて
何枚かお送りしたりもしました。(参考になったかはわかりませんが)

その上でメールだけでは意図が伝わるか不安だったので、
お電話での相談をさせて頂きました。(まだzoomが流行るちょっと前の頃…)

個人でイラストレーターさんに依頼をするのは初めてだったので
不安も少なからずありましたが、初めてのご連絡から打合せに至るまで、
おくちはるさんが確認事項やスケジュール、進め方をリードしてくださったおかげで安心して進めることができました。

そういった進め方に信頼を置けるという部分も、私がおくちはるさんとお仕事をご一緒したいと思う理由のひとつです。

その後やりとりを重ねて完成した第一弾のけものイラスト。
お店が伝えたい雰囲気を代弁してくれる仕上がりになりました

イラスト×お店でできることを探してみたい

その後も、けものイラストは定期的に更新され、
褻monoの顔としてショップサイトを彩ってくれています。

制作したイラストでオリジナルのポストカードをつくったりもしています

イラストへの掲載をご承諾くださるつくり手の皆さんや
ショップをご利用くださるお客様から「イラスト可愛いですね!」というお言葉を頂けるたび、とても嬉しい気持ちです。

ネットオンリーのショップである褻monoの場合は、
イラスト自体がそういった温かい気持ちを受け取れるコミュニケーションツールとして作用してくれているんだな、という実感があります。

逆にイラストがなかったら…を考えると、
「つくり手のうつわを扱っているショップ」だということは伝わったとしても、「どんなお店か」という印象は今よりも薄いかもしれないな…と考えたりもします。

お店の雰囲気やイメージづくりに役立つアイコンという面だけじゃなく、
うちのお店の場合はイラストがそのままお店の個性にもなっているのかな、と。

他にもイラストを活用することのメリットはあって、
そのひとつはイラスト起点でアイデアが考えられること。

いま褻monoではオリジナルの「ふきん」を販売しようと準備中ですが、
そちらにもおくちはるさんのイラストを使用させて頂いています。
ふきんという製品の性質上、写真や画像を使うデザインは不向き。
イラストがあるおかげで褻monoらしさのあるグッズとして、制作を進められています。

そんな感じで、
褻monoではイラストとお店で何か面白いことないかな、と日々考え中です。

イラストの活用をご検討の皆様、
イラストレーターさんへお仕事の依頼をしてみてはいかがでしょうか。
イラストは、いいぞ…!
最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

うつわのウェブショップ「褻mono」 店主

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