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リーダーは成功体験にとらわれ過ぎず、将来の変化をみすえよ

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。
 
第12回目は、山本五十六(1835年~1867年)です。2011年の「連合艦隊司令長官 山本五十六」など多くの映画でも取り上げられ、海軍軍人としては知名度が高い一人ではないでしょうか。ドイツとの同盟、日米開戦などに反対しながらも、いざ日米開戦となると真珠湾攻撃を指揮し、勝利に導きました。その後は日本の敗退が続くなかで、南太平洋のブーゲンビル島で戦死します。
 
私が本書で山本五十六を取り上げた理由は、山本五十六が反対した戦艦大和の建造を通じて、リーダーが過去の成功体験にとらわれ過ぎると、将来の変化もみすえた判断ができず、衰退していくことを伝えたかったからです。
 
現代に生きていても、過去の成功体験が大きければ大きいほど、その成功をもたらしたモデルから脱却することが難しくなります。特に日本人にはその傾向が強いように思われ、これを名著『失敗の本質』(野中 郁次郎他著)では「過剰適応」という表現を使われていました。このような過剰適応に陥ると、環境変化に対応できず、衰退することもあるのです。
それを避けるためには、リーダー自身が過去の成功体験にとらわれ過ぎず、将来の変化もみすえた変革を実施することが必要なのです。
 
本書では、戦艦大和の建造経緯や山本五十六が反対した理由などを紹介しながら、上記のことについて考えてみました。
詳細については、本書の「時代の変化をもっと早く認識していたら 山本五十六の反省」をぜひお読みください。

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山本五十六


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