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訪問看護ステーション有度の里 動物

執筆者:すずき

訪問看護ステーション有度の里
時々動物が保護されてきます

保護される理由は様々です
・利用者様が入院、入所の為に
 飼い続けることができなくなった
・利用者様が引っ越しの為に
 飼い続けることができなくなった
・利用者様が購入してしまったが
 飼いきれず(ペットショップへ)
 帰すことができない
・利用者様が飼う意思を持って購入した
 
そもそも面倒を見ることができない
 (ペット不可や本人の能力の問題等)
このような理由が多くありました

中にはこのようなケースも
ご夫婦で入所が必要になり
 ペットが自宅に残されてしまった
・ペットショップで断られたのに
 店内で騒いで強引に購入してきた

訪問看護ステーション有度の里は
動物の事業所ではないため
本来動物の世話や里親探しは
行っていません

専門の保護施設があるわけでも
獣医さんなどの専門家がいるわけでもありません
職員の善意と奉仕で活動しています

というのも
訪看の所長が「人も動物も同じ命」
動物への愛情が強く
利用者様宅で
放置されて生活が継続できない
動物を見捨てられません
職員もその想いに賛同して
活動しています

保護された動物がどうしているかといいますと
利用者様の事情(入院等)が落ち着くまで一時預かりや
今後飼うことができないとわかっている場合は
里親を探しお願いすることも

どのような方が面倒を見るかというと
職員の中で保護動物と同じ動物を飼養した経験があり
引き受けてもいいと言ってくれるお宅にお願いしたり
最後まで飼う約束をしたうえで初めて飼う方に
書籍や用品を付け
その後も訪看職員が確認できるお宅に
お願いしています

繰り返し動物の記事を掲載しているのには
・元の飼い主さんや預けている利用者さんから
 その後も元気にしている
 様子が知りたいと依頼がある
・預けた動物がどうしているか
 関わった職員も心配している
繰り返し掲載するくらいの数が保護されている
・同じように行き場がなくなり
 飼い主が変わる動物をふやしたくないから

病院の先生(主治医)からも動物を飼わないように
指導していただくこともありますが
飼えないのがわかっていても、またはわからず
同じ利用者様が繰り返しペットを購入し
飼えなくなって相談があることもあります

消費者センター様やペットショップ様とも相談
利用者様が購入に来た際に
訪看有度の里に連絡を頂けるように
協力していただいてもいます
実際ペットショップ様の連絡で
出動したこともありました

動物を飼う時には
最後まで一緒に暮らせるのか
自分がみれなくなった時に託せる人や協力者があるか
近隣や家族の同意と協力が得られるか
寿命や特性、特質を踏まえて幸せにしてあげられるか
(何が幸せかの基準は難しいですが)
変化する自身のライフスタイル・ステージに
ちゃんとその動物があてはまるのか

先日大型犬を看取ったという方からは
最後に100万~200万円
医療・介護費用が掛かった
とお聞きしました
ペットが亡くなるまでちゃんと
飼う費用が捻出できるか

どうしても別れなければならない
急な事情もあるかもしれません
別れた後も周りに迷惑をかけず
その動物が生を全うできるか
当たり前ですが
ペットの飼育は終生飼養が原則です

ペットを飼う時には
いま一度よく考えてみてください
飼い主と別れなければならない
行き場のなくなる動物が
増えないことを
祈っています

社会福祉法人恵和会をぜひよろしくお願いします。サポート費用はしっかりと活動費用として使わせていただきます。