少年サッカーから罵声・怒声をなくす為に海外でやっていること
子どもたちのサッカー大会を見にいくと、聞こえてくる指導者や親からの怒声、罵声…。
これは日本に限らないことでもあります。
どこの国にも同様の問題はありました。
ただ、日本と違うことは多くの国でしっかりと対策がされてきたということです。日本は、この問題に対して十分な対策がされていません。
それどころか、何十年も問題として扱われてきませんでした。
現場からの「指導者の横暴をどうにかしたい。」「子どもたちに適切なコーチングを。」「根性論ばかりで子どもたちが壊れている。」
こんな声が毎年繰り返されています。
しかし、現場はなかなか変わりません。今日にも少年サッカーの現場にいけば、ほぼ間違いなくコーチングとは程遠い罵声や怒声は聞こえてくるでしょう。多くの現場で。
スペインで指導者として活躍する高田さんのTwitterをご紹介します。
育成年代の環境を改善するべく、スペインではこんなCMが流れたそうです。
高田さんのnoteも素晴らしいのでぜひ。
私たちにできることは何でしょうか?
米国で、子どものスポーツ会場になるグラウンド、体育館、アイスリンクなどでは、観客席にこのような掲示をしているところがあります。
・これは子どものスポーツです
・コーチ、審判、対戦相手に敬意を。
・観客席からの怒声、罵りなどはご遠慮ください。
・子どもの競技での成功・不成功は親の育て方を反映したものではありません。
米国でスポーツライターをされている谷口輝世子さんのnoteからご紹介しました。
少年サッカーから罵声・怒声をなくす為に海外でやっていることの一部をご紹介しましたが、まだまだたくさんの取り組みがあると思います。
日本でも、問題意識を感じている指導者や親御さんはたくさんいます。しかし、まだまだ母数が足りないんです。おかしいことを、おかしいと声を上げることがなかなか難しいのが日本という国でもあります。
全体主義的な教育、同調圧力なども相まって、チームの保護者が下手に声を上げると”いじめ”のリスクもありますし、その場所で生活がしにくくなるリスクも当然あるんです。仕方なく同調しなければならない人の声もたくさん聞いてきました。
だからこそ、上から仕組みを変えることが有効だと思います。
上が変えられないと言うのであれば、私たちが現状を変えるきっかけを作らなければならないと思います。
子どもたちのために。
育成年代というのは、子どものノビシロをいかにストレッチさせるかという大切な時期なのです。日本の未来でもあります。この年代を指導するということがどれだけ重要なことであるか、責任があることなのかをもっと真剣に考える必要があると思います。
以前書いた部活動の問題も…
子どもの遊ぶ場をなくしてしまっている大人の不寛容も。
私は変えたいと思っていますし、これは多くの人に当たり前のように共感していただけることでもあると思っています。必ずもっと良い方向に変えることができると信じています。
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