#3 ラオスでマホート(象使い)になってみた
こんにちは、あーさんです。
今回も東南アジア旅の話です。
この旅最大の目的は、今回紹介する”象使いツアー”。日本でも動物園などでイスを載せた象に乗ることができますが、「イス無しで乗ってみたい」と思い、調べたところラオスで体験できるとのこと。なので実際に行ってみました。
象使いを体験するには
日本では体験できない象使い。ではどこに行けば体験できるのか。
日本から近い国だと、タイとラオスが有名です。
タイやラオスには象の保護団体が、観光客向けに『象使い体験』という名前でツアーを売り出しており、その収益を保護活動に充てているケースが多いとのこと。
実際にあーさんが行ったラオスの”マニファエレファントキャンプ”も、この形態をとっていました。
マニファエレファントキャンプとは
マニファトラベルによって2008年に設立された、ラオスの世界遺産の街ルアンパバーンから20キロの位置にあるエレファントキャンプ。象の保護活動を主な目的としています。あーさんが行った今年3月の時点では18頭の象が保護されているとのことでした。(リンクを載せておきます)
また象の保護だけではなく、正規雇用率の低いラオスにおける雇用促進にも協力しているそうです。
今回は、ここの1泊2日象使い体験に申し込みをし、実際に体験してきたので時系列を追って紹介します。
予約方法と費用
HIS等の旅行代理店で申し込むことも可能ですが、マニファエレファントキャンプのHPからでも、日本語での予約が可能です。ちなみに、ツアー中の使用言語は英語のみになります。
あーさんが参加したツアーの費用は1泊2日食事付きで110ドル(約11000円)でした。物価が日本の3分の1程度のラオスでこのツアー代金はかなり高額に感じますが、それ以上に非日常の体験をすることができました。
また、この1泊2日のスケジュールの中にはパークウー洞窟とクアンシーの滝への観光が含まれています。
1日目
AM8:00に宿泊しているホテルの前まで、マニファトラベルの方が迎えに来てくれます。
その後メコン川の船着き場まで行き、ボートに乗り換え、最初の目的地であるパークウー洞窟を目指します。
途中、ルアンパバーン名産の”メコン海苔”を作っている集落と、ウイスキーヴィレッジというウイスキーをたくさん作っている集落、ボートでしか行けない秘境の観光地化された集落に立ち寄りました。ウイスキーヴィレッジでは試飲することができたので、5種類ほど試飲しました。(ラオスでは18歳から飲酒可)
どれも日本とは違った光景が広がり、とても良い経験になりました。
村を出発してすぐ、スタッフの方がコーヒーを淹れてくれました。社会の教科書でしか聞いた、見たことが無かったメコン川を進みながら飲むコーヒーは格別でした。
このボートに2時間30分ほど乗るのですが、途中で中州のようなところにたくさんの人が居るのが見え、スタッフに何をしているのか聞くと、金の採掘をしているとのこと。日本ではありえない光景です。ラオスでは初等教育の段階で、金の採掘方法を勉強する学校もあるようです。これには本当に驚きました。
そんなこんなで、お昼頃にマニファエレファントキャンプに到着。楽園というのはこういうものなのかと感じるような敷地。かなり山奥で、AISの東南アジアに対応したSIMカードを使用してネット利用をしていたのですが、3Gになっていました。
到着後、すぐにビュッフェスタイルの昼食。この料理がすべて美味しい!
高級レストラン並みのクオリティーでビックリ。
昼食後、この日エレファントキャンプに泊まる人は、あーさん1人だったようで早速コテージに案内してもらいました。
この案内されたコテージ(個室)がオシャレでオシャレで・・・。
建付けが悪く、虫がたくさん部屋の中に居たり、隙間風がひどかったりしましたが、気にならないタイプなので文句なし。
虫が多くて寝られない、となれば部屋の1か所だけ電気をつけて寝れば良い話。
他の参加者は象使い体験をし、その日のうちにルアンパバーンに戻る予定なので、かなり急ぎ足でプログラムをこなしていきますが、あーさんは1泊2日と余裕があるので、後回し。「時間になったら呼びに来るから、それまでゆくりしてて」と言われ、2時間程くつろいでいたと思います。
いざ、象使い体験
呼びに来てくれたのはPM3:00頃。やっと象使い体験の始まりです。
まずは象への指示方法を学びます。
おそらくラオ語ですが、この合図は覚えなくても大丈夫ということが後から分かりました。常に後ろにマホート(象使い)が乗っているため、その方が基本的に象に指示をします。
合図を覚えた後は、餌を与えるなどのコミュニケーションを図りました。
準備が整ったら、象に乗ります。
象に乗る時ですが、象の耳をつかんで乗るので痛くないか心配になりますが、大丈夫なようです。
象の背中にイスが設置されているものでも相当な揺れがありますが、直で背中に座ると、その比ではない程揺れます。バランスを取るだけでも精いっぱいでした。しかもこの時サンダルを履いていたため、脱げないようにするのに必死。(スタッフにサンダルでもいいか?と尋ねた結果です)
象は道幅が1頭分しかないような獣道を進み、斜面を下ったり登ったりします。斜面を下るときは自分自身が前かがみになる程前に傾くため、スリル満点です。
獣道を抜けたその先に見えたのはメコン川。象は躊躇せずそのままメコン川に突入していきます。ここでは象の体に付いた虫を取り除いてあげます。
その際に使うのが、水につけて擦ると泡が出る木の繊維です。テレビでは見たことがあったのですが、実際にここで使うとは思ってもいませんでした。
象は全身をかがめて体を川に沈めて、体を濡らします。
(当然乗っているあーさんもメコン川に沈みます)
※メコン川は決して綺麗な川とは言えない感じでした
木の繊維で体の汚れを落としてあげた後、もう一度川に体を沈め、泡を洗い流し、川辺に戻ります。
ただ帰るだけだと思った矢先、象からのサプライズが。
水を大量に吸い込み、背中に乗っているあーさんに向かって水をかけてきました。急な出来事で焦りましたが、他の参加者は水浴びを体験していなかったので、貴重な経験ができたと思います。
そしてスタッフの方に預けていたカメラと携帯を確認すると、すごくいい写真が!
本当に大満足です。
象使い体験の後はシャワーを浴び、夕食まで自由時間。
敷地内にいるイヌやネコと遊んだり、散策したり、写真を整理したり有意義な時間を過ごすことができました。また、ここからメコン川越しに見る夕日が抜群にきれいでした。
夕食はコテージ裏にあるバルコニーで。
ラオスの地鶏料理を頂きました。スタッフが付きっ切りで焼いてくれ、美味しかったです。
2日目
AM7:00起床。
着替えてスタッフと向かったのは、歩いて10分ほどのところにある、マホート(象使い)が住む小さな集落。
保護されている18頭の象は、観光客が帰ると、近隣の山へ帰されます。そして翌日、マホートが山へ行き、象を探してくるのです。
象が来るまで集落で生活している人の様子を観察していました。すると、さっきまで走り回っていたニワトリが調理されていたり・・・。日本ではまず見られない光景です。
30分ぐらいすると、集落の奥の方から象がやってきました。
今日はマホートの集落から象に乗ります。
象に乗って向かった先は、例のごとくメコン川。1日目と同様、体に付いた虫を洗い流してあげます。朝から象に乗り、気分は爽快です。
コテージに帰りシャワーを浴びた後、朝食を頂きました。
高台にあるテーブルに座り、象が水浴びしているメコン川を見下ろしながら食べる朝食は絶品。この時に飲んだオレンジ色のミルクティー(?)がとてつもなく美味しかったです。
朝食後、再び象に乗ります。今度は朝イチでルアンパバーンからやってきた観光客と一緒に、象使い体験をします。もうこれで象に乗るのは3回目で、慣れたものです。見本として先頭を行くことになりました。
そして獣道を進んで向かう先はもちろんメコン川。今回3度目です。
再びコテージに戻ってシャワーを浴びた後、チェックアウト。
バンに乗って、途中ウイスキービレッジに寄り、クアンシーの滝に向かいました。
クアンシーの滝はルアンパバーンの人気観光地で、エメラルドグリーンの滝つぼと、何段にも重なる滝が綺麗と評判です。
実際に行ってみると、本当にきれいな滝です。
泳ぐことも可能で、多くの観光客が泳いでいました。
このあと、あーさんは夜行バスに乗ってラオスの首都ヴィエンチャンに向かう予定だったので、バスターミナルまで送ってもらい、2日間の象使い体験は終了です。
マホート(象使い)体験をしてみて
思いつきと勢いだけで予約しラオスに向かいましたが、大満足です。
他の体験施設で体験したことが無いので、比較はできませんがマニファエレファントキャンプのプログラムに参加して良かったと思えました。
日本では味わえない非日常。動物好きの方なら絶対に行くべきです。
ルアンパバーンからの日帰りツアーでも体験は可能ですが、本当に乗るだけになってしまいます。費用はかさみますが、マホートの村を訪れたり、他の観光客が居ないシチュエーションで象になることができるため、1泊2日のコースがおススメです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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