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不登校からの卒業(14)

本当に不登校を「卒業」できたのか?

以前、お子さんが不登校になった後、お子さんが元気になる過程で、ご家族がどのように元気になるかという過程には、次の5段階+1段階あるということをお話ししました。

1)不満期
2)不安期
3)混乱期
4)充実期
5)解放期
  +
6)愛心期

の6つの段階です。

どのように呼ぶか、どこで区切るかということは、人や団体によって違いますが、内容的にはそれほど大きな違いはないと思います。

不登校からの卒業(12) 
不登校から脱出する最善の方法


不登校からの卒業(13)
子どもの不登校から学こと


この時、本当に「卒業」していれば、それはすばらしいことだと思います。

よく、元不登校生が、子どもの不登校で悩むご家族の前で話をしたり、セミナーをしたり、フリースクールのスタッフとして相談を受けたりしていることがあります。

こういうことをできる元不登校生は、不登校から真に「卒業」しているのかもしれません。

ところが、意外と不登校から「卒業」しきれていないことがあるのです。

不登校を「卒業」しきれていないとは、どのような状態のことを言うのか、なぜ、「卒業」しきれていないと言うのか、それが、問題なのか、と言うことについて、何回かに渡って、お話ししてみたいと思います。

その前に、6段階の中で、5)解放期と6)愛心期については、ご家族がここまでの気持ちになっていなくても、子ども達は不登校から卒業することができ、動き出すことができるということも、覚えておいてほしいと思うのです。

ですので、ご家族の変化と、子ども達の変化が必ずしも一致していないことがあるのだということは、知っておいて欲しいと思うのです。

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