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【44限目】学校が変わる/小学校教育の大きな転換
2021.1.27
1月26日に文科省から、2022度をめどに小学校高学年から教科担任制へ
中教審は、19年度から論議を重ね、20年代を通じて実現を目指す「令和の日本型学校教育」として、答申を取りまとめました。
文部科学省は、資料を公表しています。
小学校高学年から教科担任制を〔令和4(2022)年度を目途に〕本格的に導入する必要がある。専門指導の対象とすべき教科については、系統的な学びの重要性から検討する必要があるが、グロウバル化の進展やSTEAM教育の充実・強化に向けた社会的要請の高まりを踏まえれば、例えば、外国語、理科、算数を対象とすることが考えられる。
引用:新しい時代の初等教育の在り方、特別部会(第2回)会議資料(2020.8)文部科学省より
(関連情報)NHK NEWS WEBより(1月26日付け)
小学校5・6年生に「教科担任制」・本格導入を中教審が答申
新しい時代を見据えた、学校教育の在り方を検討してきた文部科学省の中教審=中央教育審議会は、令和4年度をめどに小学校5年生と6年生の授業を対象として中学校のように教科として専門の先生が教える「教科担任制」を本格的に導入するように答申しました。
答申では、専門性が高い教員が児童一人一人の学習の習熟度に応じて指導できるよう、令和4年度をめどに小学校5年生と6年生の授業を対象として、中学校のように教科ごとに専門の教員が教える「教科担任制」を本格的に導入するよう求めています。
導入の対象は、算数、理科、英語の3教科をICT=情報通信技術を活用しながら専門の教員が指導することで、子どもたちの理解や学びを深め、中学校の学習につなげやすくなり、教員1人当たりの授業時間の削減や準備の効率化により、負担を軽減できるとしています。
小学校では、教員1人が1クラスを担当する「学級担任制」が主流ですが、英語の教科化に加えて、プログラミング教育の必修化などの教員の専門性が求められるようになっていて、文部科学省は、答申を踏まえて「教科担任制」の導入を進める方針です。
小学校教育の大きな転換
明治の時代から始まった「学級担任制」から「教科担任制」の導入。これは小学校教育の大きな転換と言えます。
メリットとして、教科担任制の導入によって、きめ細やかな指導ができ、授業の質が向上するという事。専門性を持つ先生が教えることで、わかりやすく子どもの理解度を高め学力向上につなげるというものです。
以前、【22限目】の学校が変わっていく。教科担任制について。と【41限目】35人学級について書きました。
先生が足りない現状で教科担任制にすることで、より多くの教師が必要になります。導入まで1年余りになっています。
これまでにも、「教科担任制」を実施している学校もあります。
① 3クラスの学年であれば、それぞれの先生が、国、算、理を受け持ち授業の交換をする。
② 近くの中学校・小学校を連携して協力して授業をする。
③ 英語の先生を追加で配置する。
等があります。
私が勤めていた小学校は、定数以外で英語の先生を配置していました。学年によっては、子どもたち全員を学年で把握したいという事もあって、単元によっては、①の教科担任制を導入していた学年もありました。また、隣の中学校の先生が、授業をしていた学年もありました。
① と②は先生の数が変わらないので、担任の先生の忙しさは変わりませんでした。
③の場合は先生の数が増えるので、働き方改革にもなると思います。
子どもたちにとって
分かりやすい授業、学力の向上という点では教科担任制の導入が必要ですが、学級担任制であれば、一日中、同じ先生が見てくれているので、子どもの変化もすぐに見つけてあげられるし、言いたいことを上手に伝えられない子にも、その子の様子がよく分かっているので、すぐに寄り添うことが出来ます。
出来れば、それぞれのいい所を取り入れた、子どもが安心して学べるものであってほしいと願います。学力向上を目指し、知識人としての一流を育てることも大切ですが、人として、一流に育てることは絶対に忘れてはいけないと思います。
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【編集担当より】
記事を読むと、学校教育もICTの活用などで、新しい学校の在り方が求められるようですね。教育の現場の方も新しい取り組みや方法論の取り込みが求められご負担のかかることかと思います。効率的・効果的に、学生の方にためになる、教員の方々がより教育の重要な部分に力を注げる、そういった改革が進めばよいですね。
ビジネスの場でも、ICTの活用でオンライン化、テレワークなど推進されていますが、急激な変化や業務の特徴に合わないなど、よい面だけでなく、この1年でいろいろと不具合が出ている側面もあるように感じられます。例えば、テレワークなどは、受験勉強を自宅で独学でできた人でないと、ちょっと合わないかなというのが個人的に感じるところです。編集担当は、自宅で仕事はチャレンジしましたが無理でした。
日々の仕事や生活の中で、様々な方にお会いします。ここのところよく感じるのは、特に20代の方で、仕事を覚えるだけでなく、新型コロナウィルスの対応などにも心を配らなければならない、雇用の不安がある、などで心と身体のバランスが崩れてしまう方も、通常時よりも多いような気がします。数字に出てこない部分で、辛い思いや不安を感じてる方は、想像よりも多いのではないかと思います。緊急事態宣言の延長や、収束までの景気悪化により、そういった方がより増えていくことになるでしょうか。
新型コロナウィルスとの付き合いも1年を過ぎようとしています。早くに思いっきり外で楽しむことができるようになることを願います。
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