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【42限目】ねこといぬと、そして家族。

私は子どもの頃、いぬやにわとりを飼って一緒に暮らした経験はありますが、結婚してからは動物と一緒に暮らす事は無く、三人の息子の子育てで手一杯でした。


ミー(雄猫)との出会い

長男が中学生のころ、家の軒下に産み落とされた子ねこを見つけてきました。ねずみ色で毛が生えていなくて、手のひらに十分入る大きさで、今にも命が危ない状態でした。

とりあえず、お寿司の横についている魚の形をした醤油入れに牛乳を入れて飲ませ、次の日にねこに飲ませるミルクと哺乳瓶を買ってきて、3時間間隔の授乳をしました。

夜中に授乳をしている時、「夜中も飲ませるの?」と聞く息子に、「赤ちゃんはみんな、こんな風にして大きくなるんやで、あんたもこうして大きくなったんやで。」と、説明すると、納得したようでした。 

その子ねこは、だんだん元気になり、家族の一員になりました。ミーという名前になりました。みんなから愛され、物静かで、賢いねこに成長しました。

4年ほど経った頃、裏のドアの網戸に出入りが自由にできる穴を開けていたので、気が向いたら外に出ては帰ってくるという生活で、自由に暮らしていましたが、成猫になって、外に出ては、大けがをして帰ってくるようになり、その内、帰らなくなってしまいました。外の生活が良かったのか、自立して出て行ったのかもしれません。


ジージー(雄猫)のこと

しばらくして、高校生になっていた次男が猫を飼いたいと言って、地域の新聞欄から、子ねこを貰ってくださいという記事を見て、自分で子ねこを貰ってきました。

茶トラの鼻の低い愛嬌のある顔をした子ねこで、子どもたちによく馴染み、人が大好きなねこで、だれの膝にもすぐ乗ってきて甘え上手なねこでした。ジージーと名付けました。

ジージーもみんなに愛されて、おとなしい、賢いねこでした。ジージーも成猫になったら家から出ていきました。


プー(雄犬)が我が家にやってきた

しばらく我が家には動物がいませんでした。子育てが一段落したころ、大学時代の友人が、白いプードルの写真を送ってくれて、プードルは賢い犬だと言っていました。

その年の夏休み最後の日、夫とペットショップへ行きました。ちょうど今、届いたという茶色(レッド)のトイプードルが2匹。産まれて2ヵ月ほどの兄弟でした。その内の一匹が二人とも一目で気に入り、連れて帰りました。

子どもたちは猫派だからネコが良かったのにと言いましたが、あまりの可愛さにまたたく間に家族の一員になりました。三男が、プードルだから、“プー”と名付けました。やはりみんなに愛され、おとなしい、賢い犬でした。

子どもたちが大きくなってすこし寂しくなった時に出会いました。家族中でプーの話で盛り上がり、楽しい会話になり、みんなを明るく元気にしてくれました。

その年に、夫が定年になり、週3日の仕事なので、プーの世話が良く出来て、一番なついていました。散歩に行けば、犬つながりの友達が出来、近所付き合いも多くなりました。

プーは、13歳になった時、体調を崩し、目の奥にガンが見つかり、4月から、抗がん剤を投与する闘病生活を送りました。目の奥が痛いはずなのに、プーは静かに治療を受け、私たちが与える薬や血糖値を下げるインシュリンの注射も抗がん剤の副作用にも我慢強く頑張ってくれましたが9月に逝きました。14歳になっていました。


ドッグセラピー

テレビで、ドッグセラピーについての番組がありました。それは、高齢者の方々やお体の不自由な方の施設・学校や養護施設・病院さらには刑務所などを訪問して、多くの方々に癒やしを届け、生きる力、回復力、そして生き方を見直すきっかけを作る活動だそうです。

犬がきっかけでお話ができる、人がつながっていくという事は、素晴らしいことだと思います。


プーのドッグセラピー

家庭でペットを飼うことも、ドッグセラピー(アニマルセラピー)に入ると思います。プーと触れ合うことで、会話や笑顔が増え、心が癒されていました。犬が苦手だった母もプーと仲良くなり、散歩にも連れて行ってくれていました。

私たちも14年間でしたが、プーから元気をもらい、癒されていました。だっこすると、心が落ちつき、ストレスが亡くなった経験があります。夫がよく、「プーが喋れたら、どれだけ賢いかなあ。」と、よく言っていました。

息子たちの成長の途中で、ミーやジージーやプーとの出会いは、子育ての中でもいい出会いだったと思います。

プーが亡くなった後、メダカの飼育を始めました。夫が中心になって世話をして楽しんでいます。8匹の幼魚が今では200匹ぐらいに増えています。


ステイホームを楽しむこと

大阪にも2回目の緊急事態宣言が出されました。“不要不急の外出はしないように”と、呼びかけています。今が、とても大切な時です。2回目なので、ちょっと気が緩んでいる気持ちがありますが、もう一度引き締めて、なんとかコロナを抑えていかないと、増える一方です。

そんな中でのステイホームですが、お家に生き物を飼っていらっしゃる方は、アニマルセラピーで生活の中で生き物がいることで、心が癒され、元気が出て、楽しく暮らしておられるのではないかと思います。

コロナ禍で1年が過ぎようとしていますが、テレビなどで、家の中で楽しく過ごすことが出来るものを紹介する番組もあります。料理や手芸やⅮIYや家でのキャンプなどを楽しんでいる人が多くなっているそうです。もうしばらく、このピンチをチャンスに変えて頑張っていきたいと思います。


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【編集担当より】
今回は、我が家のペットの話です。
冒頭申し上げておきたいのですが、ジージーではなくヂヂです。そこのところは、はっきり主張しておきます。このことからも、実家の猫派、犬派の間には、互いに相いれない深い溝があることがわかります。

個人的には、圧倒的猫派なので、ミーもヂヂも大好きでした。いつもベッドに入ってくる子たちでした。成長するごとに重たくなっていくので、おなかに乗られるとつらかったですが。

2人とも個性が違っていました。ミーは人見知りですが、大変嫉妬する子でした。彼女を連れて帰ると、必ず間に入ってきて邪魔をされました。ヂヂは友達がくると、初見の人間を見つけて膝に乗る、愛されモード全開のかわいい子でした。

いろいろと不透明な毎日を過ごしているので、猫をモフりたい今日この頃です。

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